アベンジャーズ エンドゲーム【感想・レビュー】
アベンジャーズ エンドゲーム 原題「Avengers: Endgame」 監督 アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ 原作 スタン・リー、ジャック・カービー |
映画銀幕パークのジョージ・松田です。
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下の記事からはネタバレに成りますので注意してください。
今回の映画は
アベンジャーズ エンドゲームです。
マーベル・コミックの
「アベンジャーズ」
実写映画シリーズ第4作で完結編です。
ただ、この4作の間にも個々のヒーロー
の作品内で、様々な角度から同一世界
を描いた、壮大なSFシーリーズとも言えます。
その数は、クロスオーバー作品として
扱うマーベル・シネマティック
ユニバースは、第22作品目に該当するとしています。
その上映年数も、2008年公開の第1作
アイアンマンから10年~11年に
かかる長さをもっての一応のフィナーレです。
上映時間も、2本に分けた方が儲かる
んじゃ無い?と、言いたくなる3時間を
超える超大作になっています。
出演しているヒーローの数だけでも
凄くスクリーンで確認するのも
難しい人物も居て、ニック・ヒューリーでさえも…
出てた?というくらい、確認するのが
困難な大ラッシュの画になっている
のに、様々な能力や速さ、重量感
なども表現しつつ、カメラワークなどは
どうやって決めたのか謎なくらい
いろいろな意味で、スゴイ作品です。
●事前に見ておくとべストな作品
キャプテン・マーベル【感想・レビュー】 アントマン&ワスプ【感想・レビュー】アイアンマン絶体絶命
2018年、タイタン星人のサノスが
インフィニティ・ストーンの力を
使って、全宇宙の生命の半分が消し
去られてしまうと言う、SF的にも呆然
とするような…とんでもない設定を
なんとかイメージしますが…、けっこう難しいですよね(^^:
映画でも画に出来ない設定なので
数字的に理解するだけで、イメージは
無理かもしれません。
その大量殺戮を、デシメーションと
呼んでますが、その大量殺戮から
3週間後の宇宙で・・・
トニー・スターク(アイアンマン)は
漂流し、水や食料が底をついて
命が絶えるのを待つしか無い状況にいます。
予告編にも使われたシーン部分です。
![]() ワイヤレスミニスピーカー 詳しく見る。 |
キャプテン・マーベルが来た!
作品タイトル的には、別作品ですが
今作の前月公開作の
「キャプテン・マーベル」
ラストが、ココに繋がって来ます。
ニック・フィューリーのSOS信号を
受けて地球に戻った
キャプテン・マーベルこと
キャロル・ダンヴァースは、地球が
ピンチで、あることを知りアベンジャーズに合流します。
トニー・スターク(アイアンマン)
らも救出し、トニーは地球に戻って来ます。
これしか無いよな。と言う救出方法
ですが、前月のキャプテン・マーベル
を見て無い方や認識していない方には
突然のスーパーヒロインが登場しての救出劇に戸惑うかもしれません。
キャプテン・マーベルは、人間の女性
ですが、その能力は宇宙規模で
もはやウルトラマンのレベル以上な
感じなので、使い方が難しいキャラクターでもあると思います。
撮影的にもビジュアルと、能力の
ギャップがあるキャラの撮影と
言うのは、演出と合致しないと
ドン引きされてしまう事になるので難しい描写です。
![]() ウォルト・ディズニー・ジャパン 時間: 124 分 詳しく見る。 |
アイアンマン救出
キャプテン・マーベルの助けで
地球に戻った
トニー・スターク(アイアンマン)は
スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)
達。アベンジャーズの生存者と
消えた者達を取り戻すために、宇宙のどこかに居るサノスを探し出します。
いきなり宇宙規模の探索ですが
けっこう尺の問題か?あっさり
見つけて、なんだか行けてしまいます(^^:
この辺りがコミックですが…
ここを引き延ばしても仕方ないですね。
アベンジャーズ・サノス急襲
宇宙を、ある意味制圧したサノスは…
けっこう地味~な惑星で、地味~な
生活をしていて意外な感じを受けます。
ですが、肝心な
インフィニティ・ストーンが
サノスの手で破壊されてしまっていて
消えた者たちを戻せる事が、出来なくなっている事を知ります。
この絶望感も、壮大な宇宙の半分から
すると…
薄いリアクションなのかもですが?
宇宙の半分の…正解は誰にも解りません。
そして、ソーが簡単にサノスを倒してしまいます。
ココで、1つの幕が降りるのですが…
もちろん、モヤモヤが残ります。
![]() アベンジャーズ エンドゲーム 詳しく見る。 |
アントマンがやって来た!
サノスを倒して5年後
話は2018年8月に公開
されたアントマン&ワスプからの流れが
入って来て進行して行きます。
なので、アントマン&ワスプも見て
置いた方が良いマーベル作品です。
スコット・ラング(アントマン)は
過去にアベンジャーズと一緒に戦った
過去から、自ら監視カメラから接触してくるアナログな合流で
スコットは、量子の世界が既知の時間
の概念を超越していることを説明して
タイムトラベルが可能だと提言します。
その案から
ブルース・バナー(ハルク)が装置を開発してしまいます。
この辺りもコミックですね(^^:
しかし、空虚感がありながらも5年もの
平和な時を、トニー(アイアンマン)
も過していて…
最愛の娘モーガンへの想いからも
過去に行くリスクを迷いますが・・・消えた1人に
若き
ピーター・パーカー(スパイダーマン)
を、取り戻す為に参加を決意します。
この辺りは、スパイダーマンの前後作
と関連が深い部分なので、チェックしておいた方が厚みが増します。
おデブなマイティ・ソー
一方、北欧神話の雷神トールのモデル
である神でもあるソーは、酒浸りに
なって体形もデブで、生活も荒れ
性格もねじまがっての駄目人間…
駄目な神になってしまっていました。
これが、消えた者たちを戻せる事が
出来なくなった絶望感の表現の1つ
ですけども…
ビジュアル的には、特に女性にはショックな画かも…しれません(^^:
神も普通に酔うのか?腹出るの?
なんで地球にいるの?
などなど、突っ込みどこ万歳ですが…面白いシーンでもあります。
そして人間なら解りますが
神のリアクションとして正しいのかも謎です。
他のクリント・バートン(ホークアイ)なども
説得され、アベンジャーズはサノスが
ストーンを手に入れる前の時代から、ストーンを回収してしまう作戦に出ます。
このアイディアも、事の重要性から
すると…このメンバーが綿密に計画
して行えば、問題無くクリアできるはずなんですが…
それでは、つまらない映画になるので上手くは行きません(^^:
2023年からストーンを回収へ
アベンジャーズは3つに分かれて
ストーンを集める為に過去に向かいます。
その1つが、「アベンジャーズ」で
チタウリとの決戦の場になった2012年のニューヨークへ
ブルース(ハルク)は
エンシェント・ワンに会い、時間の
流れを分岐させる危険性を、警告され
ますが…
各時代にインフィニティ・ストーン
を、返却することを約束してタイム・ストーンを譲り受けます。
スティーブ(キャプテン・アメリカ)
は、過去の自身と決闘したり
元々時間的に、複雑な背景を持つ
ヒーローなので、意外に面白い展開で
この部分だけで1本の映画になるような
凝縮したシーンになっていましたが…略して~ストーンを回収します。
スコット(アントマン)と
トニー・スタークは
スペース・ストーンの回収に失敗し
更にピム粒子とスペース・ストーン回収のため、さらに過去に遡ります。
1970年の陸軍のキャンプへ
ハワード・スターク(父)に
会うシーンも…
コレで1本の映画が出来るくらいの
良いシーンになっていますけれども
本道に戻り、やっとストーンを盗み出す殊に成功します。
*スターク(父)はシビル・ウォーで1991年に
ウィンター・ソルジャーに殺されるので
スタークは辛い再会でもあり、少し嬉しくもあり
複雑な芝居になりますが、この部分もトニーが
スパーダーマンのピーターに向ける部分に重なります。
この更に遡るのが出来るなら・・・
失敗無いよね?
と思ってしまいますが、なぜか…
この技は重大な事なのに、映画の面白さを優先して便利には使いません。
2013年のアスガルド
ソーとロケット(アライグマ)は
2013年のアスガルドへ
やってきます。 まだ、デブのままで。。。
ダークエルフ侵攻直前なので
マイティ・ソーのダークワールドをチェックしておくと厚みが出ます。
ココでソーは、母親と再会して自信を
取り戻します。
神なのに・・・小学生的な内側です(^^:
自信を取り戻したのと同時にソーの
相棒。破壊される前のムジョルニア(ハンマー)も回収します。
2014年惑星モラグ
ローディ(アイアン・パトリオット)
と、ネビュラ(サノスの義理の娘)
クイルを待ち伏せして
パワー・ストーンを回収しますが
ローディがストーンを持って現代へ
戻って、ネビュラは2014年のサノス
に囚われ、当時のネビュラが代わりに
現代へ時間移動すると言う…入れ替わりをします。
これが致命的な重要なミスに
なりますが…
予想出来なかったのでしょうか?(^^:
一方、同じ時代ですが惑星ヴォーミア
へ。クリント(ホークアイ)と
ナターシャ(ブラック・ウィドウ)が
向かい、ソウル・ストーンを
入手するために、ナターシャが
自らを投げ出し、命を絶ちます。
生き残ったクリントの手にストーンが渡る1番悲しい回収をとげます。
ほとんどの
スカーレット・ヨハンソンファンは
逆でいいんじゃないの~?と思う場面かもしれません。
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デシメーション(指パッチン)
全てのインフィニティ・ストーンが
揃って
ブルース(ハルク)は右手用の
新たな*ガントレットを装着して、指を鳴らします。
*ストーンを装着する金色のアーム。
インフィニティ・ガントレットの略。
ブルースの右腕と引き換えに
デシメーションで消え去った者たちがこの世に舞い戻ります。
この事から、後に舞い戻った事を
「指パッチン」と同世界で言う用になります。
で、めでたし、めでた。とは終わりません。
2014年から訪れた、入れ替わった
ネビュラの手引きで未来へ、サノスが来てしまいます!
アベンジャーズ施設を破壊するサノスは
手が付けられず、ソーに、あっさり
殺された同一キャラに見えない程の宇宙規模のギャップです。
アイアンマン
キャプテン・アメリカ、ソーが
サノスに立ち向かいますが、返り討ちに遭ってしまいます。
頭の良いキャラが何人も居るのに
なんでこうなるねん?と、思いつつ・・・
やっぱり、こうなるよね~と言う事ですね(^^:
2023年大決戦!
さらにサノスの配下が地球への侵攻を開始!
事態は拡大して行き追い詰められたアベンジャーズ!
そこにスリング・リングのゲートが開きます。
蘇ったヒーロー達!
アスガルド軍、ワカンダ軍、魔術師達、ラヴェジャーズが加勢!
*ラヴェジャーズ・100を超える多数の氏族で
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーを見ていると厚みが出ます。
キャプテン・マーベルも、凄い活躍
なのですが、なんだか埋もれます(^^:
サノス軍との全面対決で、どんだけ~?な数のキャラが入り乱れて
ココは何処?な状態で、複雑な画での大バトルが展開されます。
その戦いの中で、再びデシメーションを起こそうとする
サノス軍と、インフィニティ・ガントレットの争奪戦になります。
インフィニティ・ガントレットを
回収、隙をついてストーンを収め
トニー・スタークが指を鳴らして
アーマーに揃えたインフィニティ・ストーンの力を発動!
サノス軍・サノスを消滅させます。
と、同時にハルクは腕1本で済みました
が・・・トニーは生命を使い果たして…この世を去って行きました。
この事から
後に「指パッチン」=トニーに感謝と言うのが世界の定説になります。
![]() アイアンマンバージョン アベンジャーズ 詳しく見る。 |
決戦後のアベンジャーズ
トニー・スタークの葬儀後
ソーは、ヴァルキリー(アスガルドの戦士)を王に任命し
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと旅に出ます。
ブルース・バナー ( ハルク)も
良い事かもですが、変身能力を失い超人では無くなります。
最後は、やはりキャプテンです。
スティーブ・ロジャース (キャプテン・アメリカ)は
エンシェント・ワンとの約束を守る為に、元に時代に向かい…
戻ってきませんでした。
そのまま留まった年老いた
スティーブ・ロジャースとして
現れ…(戻らずに、そのまま居ただけ)
サム・ウィルソン (*ファルコン)
に、自分のシンボルの盾を
譲り…事実上の引退をつげます。
*元パラシュート部隊所属でキャプテン・アメリカの脇役キャラ。
この作品で、アベンジャーズの実写版は一応の区切りを向かえます。
大ヒットを連発しているのに?と言う意見もあると思いますが
まだ、CG作業は時間が掛かる事からも
連続した作品の時間の流れと
生身の人間の俳優さんの老化や成長
(特にスパイダーマン)は、時間経過
で、合致出来ずに、ズレて行く事は避けられない現状で
ある程度の年数で、アメコミのような
日本で言うサザエさん的な
永遠の生命を持った「役」を、継続
するには、限界があるのは確かです。
それを感じ取る前に、一端ピリオドを
打ったのは夢を守る決断だと思います。
また、いろいろな形で同世界の継続
や、拡大の中でソーなど、帰ってくる
可能性のあるキャラを2代目が受け継ぐ
頃には、CG製作の時間も短縮され
質も向上した作品を届けてくれると思います。
![]() ウォルト・ディズニー・ジャパン 時間: 181 分 詳しく見る。 |
アベンジャーズ エンドゲーム キャスト | |
トニー・スターク / アイアンマン | ロバート・ダウニー・Jr |
スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ | クリス・エヴァンス |
ブルース・バナー / ハルク | マーク・ラファロ |
ソー | クリス・ヘムズワース |
ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ | スカーレット・ヨハンソン |
クリント・バートン / ホークアイ / ローニン | ジェレミー・レナー |
ウォーマシン / アイアンパトリオット | ドン・チードル |
スコット・ラング / アントマン | ポール・ラッド |
キャロル・ダンヴァース / キャプテン・マーベル | ブリー・ラーソン |
サノス | ジョシュ・ブローリン |
ネビュラ | カレン・ギラン |
ピーター・パーカー / スパイダーマン | トム・ホランド |
ブラックパンサー | チャドウィック・ボーズマン |
ハンク・ピム博士 | マイケル・ダグラス |
ニック・フューリー | サミュエル・L・ジャクソン |
ロキ | トム・ヒドルストン |
オコエ | ダナイ・グリラ |
他多数 |
■作品データ
アベンジャーズ・エンドゲーム
公開・2019年4月26日
上映時間・181分
製作国・アメリカ