アベンジャーズ エンドゲーム【感想・レビュー】

2021年8月21日

アベンジャーズ エンドゲーム
原題「Avengers: Endgame」
監督 アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
原作 スタン・リー、ジャック・カービー

映画銀幕パークジョージ・松田です。

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下の記事からはネタバレに成りますので注意してください。

今回の映画は
アベンジャーズ エンドゲームです。

マーベル・コミック
「アベンジャーズ」
実写映画シリーズ第4作で完結編です。

ただ、この4作の間にも個々のヒーロー
の作品内で、様々な角度から同一世界
を描いた、壮大なSFシーリーズとも言えます。

その数は、クロスオーバー作品として
扱うマーベル・シネマティック
ユニバースは、第22作品目に該当するとしています。

その上映年数も、2008年公開の第1作
アイアンマンから10年~11年に
かかる長さをもっての一応のフィナーレです。

上映時間も、2本に分けた方が儲かる
んじゃ無い?と、言いたくなる3時間を
超える超大作になっています。

出演しているヒーローの数だけでも
凄くスクリーンで確認するのも
難しい人物も居て、ニック・ヒューリーでさえも…

出てた?というくらい、確認するのが
困難な大ラッシュの画になっている
のに、様々な能力や速さ、重量感
なども表現しつつ、カメラワークなどは
どうやって決めたのか謎なくらい
いろいろな意味で、スゴイ作品です。

事前に見ておくとべストな作品

キャプテン・マーベル【感想・レビュー】  アントマン&ワスプ【感想・レビュー】

アイアンマン絶体絶命

2018年タイタン星人サノス
インフィニティ・ストーンの力を
使って、全宇宙の生命の半分が消し
去られてしまうと言う、SF的にも呆然
とするような…とんでもない設定を
なんとかイメージしますが…、けっこう難しいですよね(^^:

映画でも画に出来ない設定なので
数字的に理解するだけで、イメージは
無理かもしれません。

その大量殺戮を、デシメーション
呼んでますが、その大量殺戮から
3週間後の宇宙で・・・
トニー・スターク(アイアンマン)
漂流し、水や食料が底をついて
命が絶えるのを待つしか無い状況にいます。

予告編にも使われたシーン部分です。

アイアンマン
ワイヤレスミニスピーカー
詳しく見る。

キャプテン・マーベルが来た!

作品タイトル的には、別作品ですが
今作の前月公開作の
「キャプテン・マーベル」
ラストが、ココに繋がって来ます。

ニック・フィューリーSOS信号
受けて地球に戻った
キャプテン・マーベルこと
キャロル・ダンヴァースは、地球が
ピンチで、あることを知りアベンジャーズ合流します。

トニー・スターク(アイアンマン)
らも救出し、トニーは地球に戻って来ます。

これしか無いよな。と言う救出方法
ですが、前月のキャプテン・マーベル
を見て無い方や認識していない方には
突然のスーパーヒロインが登場しての救出劇に戸惑うかもしれません。

キャプテン・マーベルは、人間の女性
ですが、その能力は宇宙規模で
もはやウルトラマンのレベル以上な
感じなので、使い方が難しいキャラクターでもあると思います。

撮影的にもビジュアルと、能力の
ギャップがあるキャラの撮影と
言うのは、演出と合致しないと
ドン引きされてしまう事になるので難しい描写です。

キャプテン・マーベル ブルーレイ+DVD
ウォルト・ディズニー・ジャパン
時間: 124 分
詳しく見る。

アイアンマン救出

キャプテン・マーベルの助けで
地球に戻った
トニー・スターク(アイアンマン)
スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)
達。アベンジャーズの生存者と
消えた者達を取り戻すために、宇宙のどこかに居るサノスを探し出します。

いきなり宇宙規模の探索ですが
けっこう尺の問題か?あっさり
見つけて、なんだか行けてしまいます(^^:

この辺りがコミックですが…
ここを引き延ばしても仕方ないですね。



アベンジャーズ・サノス急襲

宇宙を、ある意味制圧したサノスは…
けっこう地味~な惑星で、地味~な
生活をしていて意外な感じを受けます。

ですが、肝心な
インフィニティ・ストーン
サノスの手で破壊されてしまっていて
消えた者たちを戻せる事が、出来なくなっている事を知ります。

この絶望感も、壮大な宇宙の半分から
すると…
薄いリアクションなのかもですが?
宇宙の半分の…正解は誰にも解りません。

そして、ソーが簡単にサノスを倒してしまいます。

ココで、1つの幕が降りるのですが…

もちろん、モヤモヤが残ります。

フィギュア LPM サノス
アベンジャーズ エンドゲーム
詳しく見る。

アントマンがやって来た!

サノスを倒して5年後
話は2018年8月に公開
されたアントマン&ワスプからの流れが
入って来て進行して行きます。

なので、アントマン&ワスプも見て
置いた方が良いマーベル作品です。

スコット・ラング(アントマン)
過去にアベンジャーズと一緒に戦った
過去から、自ら監視カメラから接触してくるアナログな合流

スコットは、量子の世界が既知の時間
の概念を超越していることを説明して
タイムトラベルが可能だと提言します。

その案から
ブルース・バナー(ハルク)が装置を開発してしまいます。

この辺りもコミックですね(^^:

しかし、空虚感がありながらも5年もの
平和な時を、トニー(アイアンマン)
も過していて…
最愛の娘モーガンへの想いからも
過去に行くリスクを迷いますが・・・消えた1人に

若き
ピーター・パーカー(スパイダーマン)
を、取り戻す為に参加を決意します。
この辺りは、スパイダーマンの前後作
と関連が深い部分なので、チェックしておいた方が厚みが増します。

おデブなマイティ・ソー

一方、北欧神話の雷神トールのモデル
である神でもあるソーは、酒浸りに
なって体形もデブで、生活も荒れ
性格もねじまがっての駄目人間…
駄目な神になってしまっていました。

これが、消えた者たちを戻せる事が
出来なくなった絶望感の表現の1つ
ですけども…
ビジュアル的には、特に女性にはショックな画かも…しれません(^^:

神も普通に酔うのか?腹出るの?
なんで地球にいるの?
などなど、突っ込みどこ万歳ですが…面白いシーンでもあります。

そして人間なら解りますが
神のリアクションとして正しいのかも謎です。

他のクリント・バートン(ホークアイ)なども
説得され、アベンジャーズサノス
ストーンを手に入れる前の時代から、ストーンを回収してしまう作戦に出ます。

このアイディアも、事の重要性から
すると…このメンバーが綿密に計画
して行えば、問題無くクリアできるはずなんですが…

それでは、つまらない映画になるので上手くは行きません(^^:

2023年からストーンを回収へ

アベンジャーズは3つに分かれて
ストーンを集める為に過去に向かいます。

その1つが、「アベンジャーズ」
チタウリとの決戦の場になった2012年のニューヨークへ
ブルース(ハルク)
エンシェント・ワンに会い、時間の
流れを分岐させる危険性を、警告され
ますが…
各時代にインフィニティ・ストーン
を、返却することを約束してタイム・ストーンを譲り受けます。

スティーブ(キャプテン・アメリカ)
は、過去の自身と決闘したり
元々時間的に、複雑な背景を持つ
ヒーローなので、意外に面白い展開で
この部分だけで1本の映画になるような
凝縮したシーンになっていましたが…略して~ストーンを回収します。

スコット(アントマン)
トニー・スターク
スペース・ストーンの回収に失敗
更にピム粒子とスペース・ストーン回収のため、さらに過去に遡ります。

1970年の陸軍のキャンプへ
ハワード・スターク(父)
会うシーンも…
コレで1本の映画が出来るくらいの
良いシーンになっていますけれども
本道に戻り、やっとストーンを盗み出す殊に成功します。

*スターク(父)はシビル・ウォーで1991年に
ウィンター・ソルジャーに殺されるので
スタークは辛い再会でもあり、少し嬉しくもあり
複雑な芝居になりますが、この部分もトニーが
スパーダーマンのピーターに向ける部分に重なります。

この更に遡るのが出来るなら・・・
失敗無いよね?
と思ってしまいますが、なぜか…
この技は重大な事なのに、映画の面白さを優先して便利には使いません。

2013年のアスガルド

ソーロケット(アライグマ)
2013年のアスガルドへ
やってきます。 まだ、デブのままで。。。

ダークエルフ侵攻直前なので
マイティ・ソーのダークワールドをチェックしておくと厚みが出ます。

ココでソーは、母親と再会して自信を
取り戻します。
神なのに・・・小学生的な内側です(^^:

自信を取り戻したのと同時にソー
相棒。破壊される前のムジョルニア(ハンマー)回収します。

2014年惑星モラグ

ローディ(アイアン・パトリオット)
と、ネビュラ(サノスの義理の娘)
クイルを待ち伏せして
パワー・ストーンを回収しますが
ローディがストーンを持って現代へ
戻って、ネビュラは2014年サノス
に囚われ、当時のネビュラが代わりに
現代へ時間移動すると言う…入れ替わりをします。

これが致命的な重要なミス

なりますが…
予想出来なかったのでしょうか?(^^:

一方、同じ時代ですが惑星ヴォーミア
へ。クリント(ホークアイ)
ナターシャ(ブラック・ウィドウ)
向かい、ソウル・ストーンを
入手するために、ナターシャ
自らを投げ出し、命を絶ちます。

生き残ったクリントの手にストーンが渡る1番悲しい回収をとげます。

ほとんどの
スカーレット・ヨハンソンファンは
でいいんじゃないの~?と思う場面かもしれません。

ブラック・ウィドウ
S.H.フィギュアーツ アベンジャーズ
バンダイ(BANDAI) 約190mm
詳しく見る。

デシメーション(指パッチン)

全てのインフィニティ・ストーンが
揃って
ブルース(ハルク)は右手用の
新たな*ガントレットを装着して、指を鳴らします。
*ストーンを装着する金色のアーム。
インフィニティ・ガントレットの略。

ブルースの右腕と引き換えに
デシメーション消え去った者たちがこの世に舞い戻ります。

この事から、後に舞い戻った事を
「指パッチン」と同世界で言う用になります。

で、めでたし、めでた。とは終わりません。

2014年から訪れた、入れ替わった
ネビュラの手引きで未来へ、サノスが来てしまいます!

アベンジャーズ施設を破壊するサノス
手が付けられず、ソーに、あっさり
殺された同一キャラに見えない程の宇宙規模のギャップです。

アイアンマン
キャプテン・アメリカソー
サノスに立ち向かいますが、返り討ちに遭ってしまいます。

頭の良いキャラが何人も居るのに
なんでこうなるねん?と、思いつつ・・・
やっぱり、こうなるよね~と言う事ですね(^^:

2023年大決戦!

さらにサノスの配下が地球への侵攻を開始!
事態は拡大して行き追い詰められたアベンジャーズ!

そこにスリング・リングのゲートが開きます。

蘇ったヒーロー達!
アスガルド軍、ワカンダ軍、魔術師達、ラヴェジャーズが加勢!

*ラヴェジャーズ・100を超える多数の氏族で
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーを見ていると厚みが出ます。

キャプテン・マーベルも、凄い活躍
なのですが、なんだか埋もれます(^^:

サノス軍との全面対決で、どんだけ~?な数のキャラが入り乱れて
ココは何処?な状態で、複雑な画での大バトルが展開されます。

その戦いの中で、再びデシメーションを起こそうとする
サノス軍と、インフィニティ・ガントレット争奪戦になります。

インフィニティ・ガントレットを
回収、隙をついてストーンを収め
トニー・スタークが指を鳴らして
アーマーに揃えたインフィニティ・ストーンの力を発動!

サノス軍・サノス消滅させます。

と、同時にハルクは腕1本で済みました

が・・・トニー生命を使い果たして…この世を去って行きました。

この事から
後に「指パッチン」トニーに感謝と言うのが世界の定説になります。

サノス 手袋
アイアンマンバージョン
アベンジャーズ
詳しく見る。

決戦後のアベンジャーズ

トニー・スタークの葬儀後
ソーは、ヴァルキリー(アスガルドの戦士)を王に任命し
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとに出ます。

ブルース・バナー ( ハルク)
良い事かもですが、変身能力を失い超人では無くなります。

最後は、やはりキャプテンです。

スティーブ・ロジャース (キャプテン・アメリカ)
エンシェント・ワンとの約束を守る為に、元に時代に向かい…

戻ってきませんでした。

そのまま留まった年老いた
スティーブ・ロジャースとして
現れ…(戻らずに、そのまま居ただけ)

サム・ウィルソン *ファルコン)
に、自分のシンボルの盾を
譲り…事実上の引退をつげます。

*元パラシュート部隊所属でキャプテン・アメリカの脇役キャラ。

この作品で、アベンジャーズの実写版は一応の区切りを向かえます。

大ヒットを連発しているのに?と言う意見もあると思いますが
まだ、CG作業は時間が掛かる事からも
連続した作品の時間の流れと
生身の人間の俳優さんの老化や成長
(特にスパイダーマン)は、時間経過
で、合致出来ずに、ズレて行く事は避けられない現状で

ある程度の年数で、アメコミのような
日本で言うサザエさん的な
永遠の生命を持った「役」を、継続
するには、限界があるのは確かです。

それを感じ取る前に、一端ピリオドを
打ったのは夢を守る決断だと思います。

また、いろいろな形で同世界の継続
や、拡大の中でソーなど、帰ってくる
可能性のあるキャラを2代目が受け継ぐ
頃には、CG製作の時間も短縮され
質も向上した作品を届けてくれると思います。

アベンジャーズエンドゲームブルーレイ+DVD
ウォルト・ディズニー・ジャパン
時間: 181 分
詳しく見る。
アベンジャーズ エンドゲーム キャスト  
トニー・スターク / アイアンマン ロバート・ダウニー・Jr
スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ クリス・エヴァンス
ブルース・バナー / ハルク マーク・ラファロ
ソー クリス・ヘムズワース
ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ スカーレット・ヨハンソン
クリント・バートン / ホークアイ / ローニン ジェレミー・レナー
ウォーマシン / アイアンパトリオット ドン・チードル
スコット・ラング / アントマン ポール・ラッド
キャロル・ダンヴァース / キャプテン・マーベル ブリー・ラーソン
サノス ジョシュ・ブローリン
ネビュラ カレン・ギラン
ピーター・パーカー / スパイダーマン トム・ホランド
ブラックパンサー チャドウィック・ボーズマン
ハンク・ピム博士 マイケル・ダグラス
ニック・フューリー サミュエル・L・ジャクソン
ロキ トム・ヒドルストン
オコエ ダナイ・グリラ
  他多数

■作品データ
アベンジャーズ・エンドゲーム
公開・2019年4月26日
上映時間・181分
製作国・アメリカ