お薦め名画「アロハ 」
映画銀幕パークのジョージ松田です。
今回の御薦め名画は
アロハ
です。
この映画は、日本では残念ながら
未公開になってしまった2015年
の作品です。
その翌年の2016年には、ラ・ラ・ランド
が、公開され
エマ・ストーンを知らない映画ファン
は居なくなりますけども
その1年前だった事から、日本では
買い付けられませんでした。
そんな作品を、当時の2015年の様子
を交えて書いてみたいと思います。
■布哇とは?
日本人の方の方が解る気がしますが?
意外に知らないのが
「布哇」と書いて「ハワイ」と
読むという漢字です。
この映画は、完成後に…あまり良い
意味では無い事で注目されて話題になりました。
日本人には、ハワイは略観光地で
綺麗な海、ショッピング、湿度が
ない気候の海外観光人気スポット
と言う方が大半だと思います。
アメリカ的には、それも在りますが
ハワイとは切り離せないのが
「軍事」と「原住民」の方です。
なので、この映画を観光映画だと
期待して見るのは間違いです。
ロマンティックコメディ
なのですが、「軍事」と「原住民」
の部分は、あまりコメディに
出来ないのが、アメリカ映画で
日本人が撮る、常夏の魅力のハワイ
映画とは、どうしても異なります。
話題になってしまったのは
エマ・ストーンは白人ですけども
役としては、ハワイの血が4分の1
父親が中国系ハーフと言う設定の
アリソンを演じた事です。
日本の方が、何も知らずに見ても
何も気にするポイントでは無いと
思いますが…
ホワイトウォッシングとして非難
を浴びてしまいます。
「ホワイトウォッシング」と言う
言葉も、普通の映画ファンは
あまり知らないかもしれません?
映画や演劇などの配役の業界用語
的な言葉で、直訳とは異る意味で
非白人の役を、白人が演じる事
…つまり置き換えとか、乗っ取り
などと強い言葉で言う方も居る
キャスティング差別の事です。
ハワイは、非白人が人口の70%以上
居る場所と言うのも、アメリカでは
知られている事で
主要キャスト3人の1人である
エマ・ストーンの役が、この差別
になると言う話題です。
勿論、エマ・ストーンは受ける側で
キャスティングは、プロデューサー
や監督、ライター(脚本家)の問題です。
この映画のキャスティングでは
差別意識でキャストしていないのは
解かっていて
エマ・ストーンと、言う素晴らしい
女優を前に出したいと言う思いから
でしかありません。
だとしたら、配慮すべきとの声も
ありますが…
2019年ゴールデングローブ賞授賞式
で、司会者が少し皮肉を言いますが
笑い出す人達に向かって
エマ・ストーンは「アイムソーリー」
と叫んだ。
エマがわるくない事は、その賞の
会場に居る人が解らないわけがなく
「アイムソーリー」で幕となって
監督は、肌の色とは関係無く
演じる意味で、ぴったりだったと
配役したので、キャスティングで
感情を害した観客に対しては
謝罪すると述べました。
これらの問題を、どう受け取ったか?
は、其々の国でも異なりますが
この映画を公開しなかった国もあるのが事実です。
■アロハは「こんにちは」ではない。
日本の多くの方は「アロハ」と言う
ハワイの挨拶を知っていますが…
知っていません。
「こんにちは」だと誤解して気軽に
使っている方が多いからです。
アロハ(ALOHA)とは、以下の
頭文字から来ています。
Akahai=思いやり
Lokahi=調和
Olu’olu=喜び
Ha’a Ha’a=謙虚
Ahonui=忍耐
そして、ALOは「~の前に」と言う
意味があり
HAには「神の贈り物、命」という
意味があります。
お互い神の贈り物であるYOUの
前にいます。(在ります)と言う
意味の挨拶が、アロハ(ALOHA)です。
日本人が、尊敬する方とか
感謝を込めた相手の前で
お辞儀をしたり、手を合わせて
頭を下げるような、挨拶の意味
なのですが、陽気な方が多いので
誤解されがちです。
つまり、この映画のタイトルは
原住民との、思いやりや、調和
喜びや、忍耐、謙虚が描かれた作品で
原住民の墓地がある場所を、開拓
する為に、主人公ブライアンは
彼らに尊敬の意を持って交渉するの
ですが…と言う作品です。
■ハワイ先住民
ハワイには、「ハワイ先住民地区」
と言う場所があります。
ネイティヴハワイアンによる独立自治国
「ネイション・オブ・ハワイ」なども
それにあたりますが
多分、日本の方はハワイ州に居ると
思われるかと思いますが?
勿論ハワイにも居ますが、西海岸の
カリフォルニア州などにも多く
ネヴァダ州やワシントンD.Cなど
本土にも沢山のハワイの先住民や
その子孫が居て、活躍しています。
だからこそ「ホワイトウォッシング」
との声が、多方面から上がってきたり
してしまいます。
先祖の墓地も大事にしたい気持ちは
日本人にも解ることですし
ネイティヴな方々もインターネットも
しますし、アメリカ文化など他文化を
受け入れないわけでもなく
そこも「調和」なので、墓も山も
大事ですけども、相手が何を求めて
いりのか?
世界平和の為の調和が、どこにあるか
を、考える事が出来る作品です。
■まとめ
2015年5月29日に全米で公開された
作品で、日本では劇場公開されずに
配信リリースや、現在はAmazon
などでも見る事が出来るように
なっています。
日本は前月に首相官邸屋上に墜落
したドローンが発見され大問題に
なっていて
箱根山火口周辺に、噴火警戒レベル
警報を発表して、騒ぎになっていました。
2017年からは、1番にはラ・ラ・ランド
後のエマ・ストーンの作品と言う事で
知られるようになります。
作品的には軍事コンサルタントと
ハワイ育ちの女性パイロット大尉の
ラブ・ロマンティックコメディ
なのですが、シビアに見られる部分は
なかなか理解しにくい部分でもあり
ますけども、是非それを踏まえて
見て頂けたらと思います。
今ならプレミアム会員は無料でも視聴できますので
未見の方は是非御自身の目で、内容をチェックしてみてください。
![]() 詳しく見る。 *配信は予告なく変更する場合があります。 |
![]() 販売元 : Sony Pictures ASIN : B00YHR5UW0 詳しく見る。 |
■作品データ
監督 キャメロン・クロウ
脚本 キャメロン・クロウ製作
スコット・ルーディン
キャメロン・クロウ製作総指揮
イロナ・ハーツバーグ
イーライ・ブッシュ
ベン・ワイスブレン音楽
ヨンシー
アレックス・ソマーズ撮影 エリック・ゴーティエ
編集 ジョー・ハッシング
製作会社
コロンビア ピクチャーズ
リージェンシー・エンタープライズ
ラットパック=デューン・エンターテインメント
スコット・ルーディン・プロダクションズ配給
アメリカ合衆国 ソニー・ピクチャーズ・リリーシング
世界 20世紀フォックス映画公開
アメリカ合衆国 2015年5月29日
日本 劇場未公開上映時間 105分
製作国 アメリカ合衆国
製作費 $37,000,000
興行収入
アメリカ合衆国・カナダ $21,067,116
世界 $26,250,020
■キャスト
ブライアン・ギルクレスト – ブラッドリー・クーパー
アリソン・イン – エマ・ストーン
トレイシー・ウッドサイド – レイチェル・マクアダムス
カーソン・ウェルチ – ビル・マーレイ
ジョン・ウッドサイド – ジョン・クラシンスキー
レイシー大佐 – ダニー・マクブライド
ディクソン大将 – アレック・ボールドウィン
ボブ・ラージェント – ビル・キャンプ
ミッチェル – ジェイデン・リーバハー
バンピー – デニス・バンピー・カネヘレ