お薦め名画バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2

2021年10月1日

映画銀幕パークジョージ松田です。

今回の御薦め名画は

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2

です。

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2

アメリカ1989年11月22日に公開され
日本でも1989年12月9日に公開された
略同時期に公開された映画です。

シリーズの第2段で、基本的には未来ストーリーです。

ですが、1989年から想像した2015年
未来なので、過去の未来になっている
作品を、当時の様子を交えて書いて見ます。

■5年後の続編の過去の未来!

バック・トゥ・ザ・フューチャー
1985年に公開されたので、約5年
ブランクがありました。

2作目と3作目同時に製作されたので
6ヶ月間の間だけで公開されます。

ただ、映画のこの頃の「続編」と言うのは
ストーリーよりも、主役キャラの継続での
別のストーリーだったり、設定的
新しいストーリーを意味する事が多く

この年もリーサル・ウェポン2
ベスト・キッド3などが公開されて
いますけども、朝ドラのように話の
途中での続編では無く

1話完結的な続編が、映画の続編でした。

ですが、バック・トゥ・ザ・フューチャー
の場合は、パート1からシッカリと話が
連続している続編として公開されています。

元々3部作の予定だった事からも、今見れば
シッカリ繋がっていますし、映像ソフト
配信で連続で見ても問題ありません。

ただ、この頃の映画館に足を運ぶ観客に
とっては

「to be continued」(つづく)と

言う映画は、アベンジャーズシリーズ
20世紀少年のようなタイプが無く
かなり戸惑う形式でした。

その上、日本にはドラえもんと言う
タイムマシンを使ったメジャーストーリーが
存在しましたので、時間旅行の中で
NGな事などの理解が早く、ドラえもんにも
タイムパトロールが出て来る程

悪用する事。などへの時間が前後する
便利な以外への対応が、出来たので

1990年洋画配給収入トップ10の1位
バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2
2位バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3でした。

アメリカでは1989年6位に終わり
バットマンインディ・ジョーンズ最後の聖戦
は、まだしもベイビー・トークミクロキッズ
にも負けてしまいます。

1990年も、ゴースト/ニューヨークの幻
ホーム・アローンプリティ・ウーマン
トータル・リコールに負けて6位でした。

つまり当時1番バック・トゥ・ザ・フューチャー
待ち望み、最も理解したのは日本でした。

今ではSF映画やドラマでは、時間のズレ
危険性マルチバースのような考えも
ストーリーに組込まれた作品が、アメリカ
海外作品にも存在しますけども、30年前には
続編映画と言うスタイルと、時間旅行の
マイナス面と言うのは、ハードルだった過去の時代でした。

■ビスタ・グライド・システム

1989年公開の映画なので、製作を
それよりも過去なわけで…

ジュラシック・パーク1990年よりも
前の為に、まだCGを特撮(SFX)に
使用するのは、あたり前では無い作品でした。

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2
時代は、モーション・コントロールカメラ
最新の技術でしたが、アナログ時代の最後の
進歩とも言える

ビスタ・グライド・システム

と、言う新しい特撮技術を導入しています。
コレは、当時見た特撮ファンや、カメラマン
などは、かなり驚いた技術の映像でした。

簡単に言うと、小道具をすべてセットに固定して
同じ被写体(俳優)を別の位置で撮影して
フィルムの境を、ぼかしながらつなげる技術です。

それまでのモーション・コントロールカメラ
合成の対象に触れたり、物を受け渡したり
フィルムAからフィルムBに移動することは
出来ませんでした。

つまりカットを割る必要がありました。

例えば変身前の人間が、ヒーローに変身するのは
着替えてるわけですから(^^:

途中にピカッと光るカットを入れるとか
ジャンプして、降り立つと着替えてる
事で、同じ俳優が変身しましたよ。と
理解して貰っていました。

ですが
バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2
1番解りやすいのは、2015年から1985年
戻ってきたデロリアンが、から降下しながら
タイヤを縦にして着地してそのまま
道路を走ったんです。

今では・・・驚く事ではないですね。
CGでやればいいんですから(^^:

でも、当時は飛んでくるのは
ミニチュア模型で、道を走るのは
本物のデロリアンですから

それまでなら、タイヤが着地する
ドアップのカットなどを、間に入れるのですが
このビスタ・グライド・システムで撮影
された、デロリアンはミニチュアと
実車の境が解らないまま、1カット
走り抜けてしまい。

世界中の特撮ファンや、映像技術者
度肝を抜きました。

クラークケントが、着替えずに
スーパーマンになって飛んでいくのを
1カットで見せられたようなモノで
映画の歴史の中での、大きな大きな
変革をもたらす技術のはずでしたが・・・

またしてもスピルバーグILM
翌年公開のジュラシック・パーク
誰もが見た事のない恐竜達の姿CGで描き奇跡のマジックを見せます。

この短い1989年~1990年に、実は映画
長い歴史の中での、大きな変革連続して起きていました。

■未来のスニーカー・空飛ぶスケボー

1989年から見た、2015年が本作の中に沢山
登場しますが、残念ながら…
まだクルマは空を飛んでません
タイヤを格納してもいません。

浮くスケートボードも、理論的・技術的に
出来なくはないですが、映画のように
何処でも自由に浮く事は、まだ?出来ていません。

未来のスニーカーも、やや強引に映画
寄せて製作されていますが…
スタンダードでは無く、2021年でも
が使われたが多いのが現状です。

3D映画は、ある意味当たっていますが
フォログラム的な3Dでは無くて
まだメガネを使用する域でしかありません。

ファッションなども…
なんだか微妙で、SF的な当時の誤解が
ある感じがします(^^:

ですが、現状細部を比べて見るのも
行き過ぎたSF映画の楽しみ方だと思います。

バック・トゥ・ザ・フューチャー 2
ライトアップ・シューズ
ユニバーサル・スタジオ 公式
詳しく見る。

■まとめ

1989年の秋には、オレたちひょうきん族
ザ・ベストテンが終了し、1990年からは
世紀末というワードが、メディアで使われ
どとらかと言うと暗いトーンの作品
多く作られていきましたが

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2
明るい未来を期待した日本人に受け入れられ
大ヒットします。

パート1からのブランクも感じさせない
フォローを、テレビ雑誌が行い
大きな映画館が用意され、まだバブル
余韻がある頃でした。

そんな時代のアナログ時代の最後の
過去で未来の2015年を、未来の今から
未見の方は勿論、当時から見て無い方は
通りすぎた時間から、もう1度見て観ると
楽しい発見がいくつもあると思います。

バック・トゥ・ザ・フューチャー Part 2
[Blu-ray]
時間 1 時間 48 分
詳しく見る。

■作品データ

監督 ロバート・ゼメキス

脚本
ロバート・ゼメキス
ボブ・ゲイル

製作総指揮
スティーヴン・スピルバーグ
フランク・マーシャル
キャスリーン・ケネディ

音楽 アラン・シルヴェストリ

撮影 ディーン・カンディ
編集 アーサー・シュミット

製作会社アンブリン・エンターテインメント

配給
アメリカ合衆国 ユニバーサル映画
日本 UIP

公開
アメリカ合衆国 1989年11月22日
日本 1989年12月9日

上映時間 108分

製作国 アメリカ合衆国

製作費 $40,000,000
興行収入
$118,450,002アメリカ合衆国
$331,950,002世界の
95億円日本

配給収入55億3000万円日本

■キャスト

マーティ・マクフライ マイケル・J・フォックス
マーティ・マクフライJr. マイケル・J・フォックス
マーリーン・マクフライ マイケル・J・フォックス

エメット・ブラウン博士 (ドク) クリストファー・ロイド

ビフ・タネン トーマス・F・ウィルソン
グリフ・タネン トーマス・F・ウィルソン

ロレイン・ベインズ・マクフライ リー・トンプソン

ジェニファー・パーカー エリザベス・シュー

ジョージ・マクフライ ジェフリー・ウェイスマン
ジョージ・マクフライ クリスピン・グローヴァー

ジェラルド・ストリックランド ジェームズ・トールカン

ゴールディー・ウィルソン3世 ドナルド・フュリラブ

ニードルス フリー

データ  リッキー・ディーン・ローガン

スパイク  ダーリーン・ヴォーゲル

ホワイティ ジェイソン・スコット・リー

テリー チャールズ・フライシャー

イトー・フジツー ジェームズ・イシダ

スキンヘッド  J・J・コーエン

3-D ケイシー・シーマツコ

マッチ ビリー・ゼイン

ビデオゲームの少年#1 イライジャ・ウッド
ビデオゲームの少年#2 ジョン・ソーントン

謎の一家(父) アル・ホワイト
謎の一家(息子) ショーン・ハンター

ウェスタン・ユニオンの男 ジョー・フラハティ
ビフ・タネン博物館のナレーター ニール・ロス