お薦め名画「コブラ」

2021年10月12日

映画銀幕パークジョージ松田です。

今回の御薦め名画は

コブラ

です。

1986年シルヴェスター・スタローン
主演の映画で、当時も賛否あった映画で
とても不思議な作品です。

そのコブラを、当時の様子を交えて
書いて行きたいと思います。

■第3の男とクライマックス

1976年ロッキーが大ヒットでシリーズ化
1982年ランボー1985年ランボーの2作目
怒りの脱出が大ヒットして

3つ目のシリーズとして、刑事モノ
選択し、クリント・イーストウッド
ダーティハリーシリーズをモチーフにした
現代版の刑事モノを製作する予定でした。

大きな2つのシリーズスタローンの作品
なので、日本でも約2ヵ月遅れの夏の映画
として公開されました。

アメリカ公開の5月の日本は、イギリスの
チャールズ皇太子
ダイアナ妃が来日した
事で、大賑わいでしたから…
映画的には、少しズレて良かったのだと思います。

その為に、ダーティハリー悪役のスコルピオ
を演じたアンドリュー・ロビンソン
警部補モンテ役として、ハリー・キャラハン
相棒を演じたレニ・サントーニが、コブラ
相棒役キャストされているなど、露骨にダーティハリーです。(^^:

ですが、この作品は好きと言う方は多く
居ますが、面白いと手放しで言う方は
少ない…変わった映画で(^^:

ザックリした結論を言えば、前半は面白く
後半は、なんだか解からない作品になって
しまった事から、シリーズ化出来ずに終わってしまいいました。

スタローン演じるコブラキャラ
本当に、良く出来ていて・・・
この部分は、主役が脚本を書いているので
練り上げている事が解ります。

ティアドロップ型の レイバン(ボシュロム時代)
の3030 OUTDOORSMAN ハーフミラーに

腕時計は*ホイヤー2000に、Leeのジーンズ
と、衣装から持ち道具小道具まで凝りに
凝って居て、この拘りは今でも多くの
ファンをキープしていますが・・・
大半は、この部分前半ファンです。

*1985年までの社名はホイヤーで、クオーツ時代で
資金難だったところをTAGグループからの資金援助
で、現在はTAGホイヤーに変更されています。

つまり、愛車がクラシュした所で
この映画には、1本のラインが引かれています。

■マーキュリー&コルト

このコブラファンのをしめるのは
クルマファンガンマニアです。

1950年式のマーキュリークーペ
ルーフをチョップドルーフにした
改造したホットロッド仕様のクルマに
コブラが乗って居る事と、その魅力
映像にも、凝った描き方をしている事です。

もう1つのは、M1911のカスタムモデル
コルト・ゴールドカップナショナルマッチ
グリップコブラのパターンを刻んでいる銃を使用し

サブマシンガンは、フィンランド製の
ヤティマティック(Jatimatic)で
20連(レーザーサイト無し)と
40連(レーザーサイト付き)を前・後半
使い分け使用している拘りが、それぞれの
ファンには、たまらない映画になっています。

後、よく刑事なのにアパートの前に路駐
しているなどの突っ込みを書く日本の方が
居ますが…あれは、アメリカの都会では
普通の駐車方法ですし、バンパー
アメリカ人は、押す事やタッチして使う
パーツと思っているので、バンパーに
接触を事故にしたり、小さな傷をイチイチ治す
日本の感覚の方が、海外では異様です(^^:

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■元・ビバリーヒルズ・コップ

映画の脚本は、スタローンが書いた
もので、そのタイトル(仮)

ビバリーヒルズ・コップ

でした。

この時点では、主役は未定でしたが
スタローンに主役をと言う映画会社
移行から、主人公アクセル刑事役から
コメディ色を排除して、名前を・・・
コブレッティ(通称コブラ)へ変更
アクション大作にしようと提案します。

この案で、パラマウントスタローン
企画から外し、エディ・マーフィ
アクセル役に起用し、御存知の
ビバリーヒルズ・コップが誕生します。

スタローンは却下された案から、この
コブラ製作しています。

その経緯からか?
ビバリーヒルズ・コップ2
には、コブラヒロインニールセン
悪役にキャスティングされたり
エディ・マーフィが同僚の家を訪れると
コブラの劇場版ポスターが貼られている
のを、ちらっと見るシーンが撮られています。

勿論、御存知のようにスタローン
ヒロインニールセン1985年に結婚して
いるので、コブラは最初の夫婦共演作です。

■まとめ

この作品は、私も前半は凄く好き
冒頭のスーパーに来るコブラのクルマ
から降りて来るカットの繋ぎ方

クルマのフルサイズ、ナンバー
降りる足元の寄り、からのスタローン
振り向きぎみのアップなどの流れ

鳥、犯人との対峙などの編集
ズバ抜けている凄さで、脱帽です。

本当に、前半後半は違うスタッフ
なのかと思うほど…後半のクライマックス
最も、面白く無いアンバランスな映画ですが
・・・好きな作品です。

タランティーノも、コブラ
「僕にとっての大事な映画だ」と、言うは
とてもよく解りますし、彼の映画にも
この前半部分の編集や撮影の技が
使われているのが、見る人が見ればよく解ります。

音楽も、Voice Of America’s Sons
John Cafferty & The Beaver Brownも
マッチしていて、本当にシリーズ化して
いたら・・・と、残念に思う作品ですけども

未見の方は、前半は98点くらいの映画で
後半は20点くらいの映画ですが、何かが
残る映画で、スタローンの拘りは観客に
伝わる者があるので、是非1度は見てみてください。

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時間 1 時間 28 分
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■作品データ

監督 ジョージ・P・コスマトス
脚本 シルヴェスター・スタローン

原作 ポーラ・ゴズリング『逃げるアヒル』

製作
メナヘム・ゴーラン
ヨーラム・グローバス

製作総指揮 ジェームズ・D・ブルベイカー

音楽 シルヴェスター・リーヴァイ
撮影 リック・ウェイト

編集
ドン・ジマーマン
ジェームズ・R・シモンズ

製作会社キャノン・フィルムズ
配給 ワーナー・ブラザース
公開
アメリカ合衆国 1986年5月22日
日本 1986年8月9日
上映時間 88分

製作国 アメリカ合衆国

興行収入
$49,042,224 アメリカ合衆国カナダ
$160,000,000世界

配給収入17億5800万円 日本

■キャスト

マリオン・コブレッティ警部補 シルヴェスター・スタローン

イングリット・ヌードセン ブリジット・ニールセン
トニー・ゴンザレス巡査部長 レニ・サントーニ
モンテ警部補 アンドリュー・ロビンソン

ナイト・スラッシャー ブライアン・トンプソン
ナンシー・ストーク リー・ガーリントン
シアーズ警部 アート・ラフルー
ハリウェル警察長 ヴァル・エイヴリー
ダン デヴィッド・ラッシュ