最新デジタルは超アナログ!?
映画銀幕パークのジョージ・松田です。
今回は「最新デジタルは超アナログ!?」
についてです。
最近のCGを使用した作品やシーンには
主役と並ぶくらいカメラの前に立ち
撮影されているヒーロー?が居ます。
現場では、彼をグリーンマンと呼びます。
確実に撮影されていてOKを貰っているのですが
スクリーンで彼を探しても、彼の姿は・・・どこにもありません。
CGで消される事が、彼の運命なのですが
彼が与えてくれる夢の場面は、映画好きの
方なら、みなさんワクワクして楽しんだ場面
なので、スポットの照たらないヒーローに
今回はスポットを照てて感謝したいと思います。
本当に、いろいろな意味でヒーローで
マッチョなボディが多いです。
あまり夢を壊しても行けないので
少し古い、なんとなくこの作品かな?と
言う紹介に留めます。
また背景も本来はグリーンマンに近いカラー
ですけども、どこに居るか解からないと
この頁では意味が無いので、背景とのカラーを
意図的に画ではズラしています。
■ありえない角度で弾をよける能力
有名な映画のシーンに、かなり仰け反って
スローな弾を続々と避けるシーンを
覚えている方や、真似した方も居ると思いますが
実は、このようにグリーンマンが支えながら
角度も監督の指示で調整しています。
アナログですよね(^^:
■回転しながら撃ち合ってみる。
2人が宙に浮きながら、回転しつつ
撃ち合うなんていう場面も、不思議で
踊りのようなアクションですが
実は、グリーンマンが持ちあげて
歩いて、廻しています。
その腕の部分だけCGでテクスチャ
すれば、2人は超能力者です!
ただ、現場ではアナログです。
■魔法のほうきが自由に飛ぶ推進力
メガネをかけた少年の魔法使いが
はうきで空を飛び回るような場面も
ピアノ線で吊っただけでは無い
フレキシブルな動きを見せ、ワクワクした人も多いと思います。
実は、その自由な感じに見えるのは
グリーンマンが、動かしている分
直線的ではなくて、吊られてる感が
無い動きを産みだしています。
ただ…アナログですよね(^^:
■透明マントは何色?
メガネをかけた少年魔法使いが
透明マントで姿を消す場面。
おもしろいですよね♪
でも、現場では少年は居なく
なったりはしません(^^:
実際には、透明マントは
グリーンで、マントが見えてる
ところまでは、CGで緑のマントに
色を付けています。
また、マントを素早く着たり
脱いだりする時は、グリーンマンが
マントを操作したり、預かって
はけて行きます。
・・・アナログですね(^^:
■カーチェイスの綺麗なクラシュは?
カーチェイスの間に、谷間を飛び越えたり
クルマが大きなジャンプをしながら
スクリューのように回転して崖に
落ちて行く場面なんていうのも凄いですよね!
ただ、本物でやると予算も安全面も
大変で、実際にはアニメみたいに
クルマが宙に浮く事は難しく
これも実は、グリーンマンが精巧な模型を
子供のように緑の棒や手で動かしている事が
多く、1発勝負の実車を使うよりも
速度やひねりなどを監督が、何パターンか
撮影して、御好みのアクションをチョイス
しているので、イメージ通リの速さや動きで
観客も楽しめる事が出来ます。
戦闘機や空飛ぶ物体なども、グリーンマンが
手で飛ばしている事も多いです。
…アナログですよね(^^:
■ロケットやミサイルの凄い速度
ロケットやミサイルの凄い速度の
外側で、スーパーヒーローが
必死に止めようとしたり、中の人物を
助けようとするような場面も…
実際には、カメラも大変ですし
俳優も息が出来なく、予算も安全面も
大変なので…
実は、グリーンマンが、その速度感を
出す為に、揺らしたり、数メートル
後方に飛ばされる人物を>運んでいます。
その御蔭で、ハラハラドキドキが
何倍にも増して見る事が出来ます。
ただ…けっこう現場ではアナログです。
■猛獣・恐竜なんでも来い!
美しいヒロインが、猛獣や恐竜の
頭をやさしくなでると、おとなしく
なるというような場面も、映画の夢のシーンです。
現実は猛獣や恐竜には、美人とか解からないと
思いますけども、観客は綺麗な女性で
心も優しいんだと想い込んで見る事が出来ます。
ただ実際には、女優さんが撫でているのは
本物の猛獣では無く、グリーンマンの頭です。
作り物でいいように思うかもですが?
大きなスクリーンでは、生きている
呼吸しているものは、微妙に動いて
いるので、作り物の頭などでは
石を撫でてるようにしか見えない為
これも危険ではないですけども
グリーンマンの大事な仕事です。
ゆっくり近寄ってきて、ヒロインの
膝の上で撫でられると言うのは、女優さんの
目線の動きや手の動き的にも必要なので
それを補うのも、我らがグリーンマンです。
此れだけは、ちょと羨ましいですけども(^^:
現場では、真剣にグリーンマンは芝居を
していて、撫でられながらゆっくり目を
閉じるなどの芝居は、そのまま目の部分を
CGに応用したりするくらい、タイミングも
バッチリな芝居をする方も居ます。
ホントに見えないサポートをするのが
グルーンマンです。
でも…アナログですね。
■巨大なキャラと共演しよう!
文字通り緑色の体の大きなヒーローや
背の高い不思議な宇宙人なども
CG時代には、普通に俳優さんが共演して
台詞を言い合い、触れ合ったりもしますが
実際には、グリーンマンがグリーンの
カポックで出来た頭や腕を操り演技しています。
その為に、共演者が複数でも目線が合い
歩く速度などもマッチさせる事が出来て
自然に会話して歩いてるように見る事が出来ます。
ただ…アナログですけども(^^:
*画・解りやすくグリーンマンを演じてる方は
グリーンにしていませんが、現場ではグリーンの事が多いです。
■まとめ
まだまだ、他にもグリーンマンは
映画の裏側で活躍しています。
SFX・VFXを使ってるように思えない
作品でも、グリーンマンは活躍して
多くの映画ファンを楽しませています。
1つだけグリーンマンの弱点を
書いて置きますと、最近は火薬では無く
撃たれた血のりを、表現するのに
グリーンマンを使用する事があるので
俳優さんが片手にスイッチを持って
無かったり、連続で撃たれたり
撃たれる間合いなどが、リアルに
表現されるアクションモノを見ていると
思いますけども、実は…それは
グリーンマンが血のりの袋を緑の
針のついた棒などで突いていたりします(^^:
ですが、この血のりを浴びると…
グリーンマンのスーツは、お別れになってしまいます。
宇宙人とか緑の血なら無敵ですけども
血が赤い場合は、ボロボロになった
グリーンマン(スーツ)が使われ最後の仕事となる事が多いです。
けっきょく、アナログの良さと言うのは
どんなにデジタルでCGが進んでもあるので
意外になところが、実はアナログで
撮影されているのは、血の通った人間が
観るには、どこかで自然に見えるのに必要なんだと思います。
![]() 時間 2 時間 16 分 言語 : 日本語 , 英語 詳しく見る。 |