■DVD&ブルーレイを読み込まない原因と対策!
映画銀幕パークのジョージ松田です。
今回は、時々頂く事の多い悩みで
古いDVDをプレヤ―が読み込まなくて見れない。
と、言うのと、逆に
新しいブルーレイなのに読み込まない?
などのディスクを読み込まない原因と
その対策方法についてです。
■DVD&ブルーレイの記録方法は?
原因と対策の前に少し重要な事で知られて無い?
認識されてない事があるので、簡単にDVDとブルーレイについて書いて置きます。
DVDは、Digital Versatile Disc(デジタル バーサタイル ディスク)の略で
ブルーレイはBlu-ray Discの略です。
映像や音声を記録しているディスクですが
どうやって記録しているかを、意外と知らな方が多いです。
昔のレコードは、目に見える溝に
針を落とし(針から)音を拾ってましたが
実は、けっこう同じです。
DVDやブルーレイも
ピット(pit)と呼ばれる凹みをディスク面に作って記録しています。
つまり、パソコンやレコーダーで
保存しようとして、何も記録していない
ディスクに録画やダビングをすると言うのが
ピットと呼ばれる凹みをディスクに作って
記録していると言う事になります。
ただ、ピット(pit)は数マイクロメートル
なので、目で判断することはレコードの溝のようには出来ません。
出来る人は超人です。
しかも、触っても略解りません。
ディスクは基本的には主に3つの層から出来ていて。
約1.2ミリの透明なプラスチック板 図水色
アルミニウム薄膜の反射層 図グレー
保護層で構成されています。 図オレンジ
読み込む際は、プラスチック板の側から
レーザー光を照射して、反射のする光の
強度の違いでピットの有無を判断し読み取ります。
一般的には、大事な面が「裏」と呼ばれます。
機能的には、表なんですけどもタイトルなどが
販売用ディスクは 保護層(オレンジ)に
プリントされていたりするので、表と言われますが
機能としては、何も無いので本来は裏です。
記録する事を「焼く」と言うのも
このプラスチック板に幅約0.5マイクロメートル
長さで、数マイクロメートルの凹凸をつける事を言います。
勘違いしている方が多いのは、中のアルミニウム薄膜に
データが記録されてると思ってるようですけども
アルミニウム薄膜は、ただの反射板です。
ブルーレイは、CDやDVDが赤色レーザーだったので
ピット(pit)が1マイクロメートル(1000ナノメートル)
だったのを
青色レーザーで、約500ナノメートル程度に
出来たので、多くの記録が出来るようにしたモノです。
簡単に言えば「記録容量が増えた」のがブルーレイで
大きな構造システムの違いが無いのは
ブルーレイプレーヤーで、DVDも観れるので
御存知かと思います。
Blu-ray と書くのは「Blue (青)」が
海外で商標的に使用できないので、Blu-rayと
記載したことから、ブルーレイ(青い光線)
という文字記載ですが、BluerayとBlu-rayの
記載の違いで、特別「-」に意味はありません。
■DVDの保存注意点
DVDには種類が複数存在します。
聴いた事あるけど、あまり具体的に知らない
違いも少し書いて置きます。
●DVD-ROM
読み出し専用のDVDです。
ゲームや売っている映画をディスクで買うのがコレです。
●DVD-R
一度だけ書き込みが可能なDVDです。
ダビングや保存に使う方も多いかと思います。
●DVD-RW
コレは、上の記録層と違いアモルファスと
言う層に記録するので、複数回の書き込みや
消去が可能ですが、やや扱い難く上手く使えない
と言う一般の方が多いディスクでもあります。
●DVD-RAM
DVD-RWと同じで、複数回の書き込みや
消去が可能ですが、パナソニックがメインで
開発したモノなので、対応機種以外で使用し
上手く使えない、何コレ?と言う感じに
なってしまってる、一般の方が多いです。
●DVD-RL
少し特殊で両面(裏表)に記録出来るDVDです。
■DVD&ブルーレイの劣化とは?
レコードや、ビデオテープのように
何度も再生したからと言って劣化する事はありません。
レーザー光を当てるだけの非接触なので
摩擦で減る事は無いからです。
でも、永遠か言えば違います。
それは、簡単でプラスティクの劣化
ディスク自体の劣化です。
プラスティクは、ザックリ言えば原油で
数億年前の生物の死骸が化学変化した
炭化水素の混合物なので、劣化します。
自然にかえるレジ袋などが出て来て
いますが、本来時間は掛かりますが
海でも土でも、プラスティクは
そのまま在る事は出来ず分解されます。
DVDを庭の土に埋めて置けば
微生物の働きによって最終的には
水と二酸化炭素に分解されます。
なので、DVD&ブルーレイの寿命は
ディスク自体の寿命なので、20~30年
と言われていますが、国でも気温や
湿度が違いますが、保存環境で変化します。
完璧な保存なら100年持つとされていますが
まだ、100年経っていないので確実な事は
誰にも解かりません。
確実なのは、劣化する事と永遠では無いと言う事です。
■DVD&ブルーレイの劣化対策
これは2つしかありません。
コピー可能なディスクは、劣化前の
5~10年に1回くらいは、新ディスクや
他の記録媒体に移行し、内容を継続する事です。
ディスク自体が劣化するので、ディスク自体を
新しく、中身は同じ状態をキープする事が1つです。
DVD-RWのような書き換え可能ディスクは
約1000回前後の書き換えで寿命を迎えますので
回数を目安に行うのも手段です。
もう1つは、コピー不可能なディスクの中身は
出来るだけ保存を完璧に保ち、20~30年から
100年を目指す事です。
では、具体的に「保存」する手法を次項で記載します。
■DVD&ブルーレイの保存方法
DVD&ブルーレイの苦手は
・高温多湿な場所
・直射日光(紫外線・蛍光灯)
・急激な温度変化
の3つです。
加湿器の側だったり、窓の側
蛍光灯の光が当たる場所に
長時間置かない事です。
また、エアコンや暖房器具の側
だったり、酷い場合はディスクに
シールなどを剥す為にとドライヤーを
あてる方もいますが、温度変化は
変形の原因になります。
ディスクは、なるべく光が入らない
保存ケースに入れ、傷や汚れを防いで
立てて保存する事がベストです。
■読み込まない原因と対策!
■反り
読み込まない原因の1つには
図のようなディスクの反りがあります。
図は解りやすく誇張してますが
実際には、ガラステーブルなどの
上にディスクを置いて、横から
隙間に紙を差し込んで入る所と
入らない所が在れば・・・反ってます。
反りは、反射に影響が出るので、読み込まなくなります。
対策は、ガラスなどの上に置いて均一に
少し重い本などを置く事で、数時間保持し
紙が隙間に入らなくなり、修正出来る事があります。
間違っても万力などは使用しないでください。
■汚れや傷
読み込まない原因の1つには
汚れ(見えない)や傷(小さな)が
プラスティク面にある場合も読み込みしません。
汚れも、よくティシュとかで
拭いてしまう方がいますが
コレは、汚れは少し取れても
同時に小傷を作ってしまうので
お薦めできません。
拭き取りは、セーム革などの方が
良いデスけども、お薦めは
メガネのレンズを拭く、クロスで
私も使用していますが、ディスク面に
優しく、汚れや油分を取ってくれるので
コレで、読み込むように改善する事が多いです。
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拭いても、読み込まない場合は
修復キットなどを使用すると読み込みが
可能な場合があります。
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間違っても、コンパウンドなどを
使用するとデータまで削ってしまうので
専用のモノを使用しましょう。
■レンズ
読み込まない原因には、ディスクでは
なくてハード機器側のレーザーレンズが
汚れている場合があります。
細かい汚れや、湿気による場合が多く
この場合は、市販のレンズクリーナーで
殆ど改善されますので、1つ手元に
あると便利で、私も棚に常備して時々使用しています。
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*記載の事項は、全て実際に行っていますが
参考にされる場合は自己責任にて御願いします。