お薦め名画「ドクター・ドリトル 」
映画銀幕パークのジョージ松田です。
今回の御薦め名画は
ドクター・ドリトル (2020)
です。
ドクター・ドリトルは、ヒュー・ロフティング
原作の作品で1920年から~1953年に発表された
イギリス出身の児童文学のシリーズで
1998年には、エディ・マーフィ主演で
ややコメディな作品内容で映画化され
ましたが、それと原作は同じですが
別の映画作品として2020年に公開されました。
■ロバート・ダウニーJr.版
ドクター・ドリトルは、日本でも有名ですが
海外では、これを幼い頃に読んで、読んで貰い
育った人は多く、ピュアな憧れを抱く映画人や
俳優も多くいるストーリーです。
アイアンマンで知られるロバート・ダウニーJr.
も、この作品の主役としてもですが、製作総指揮
としても携わっている程、この作品に向かい
挑んだ作品です。
特に、原作者の、ヒュー・ロフティングは
軍用馬の射殺処分に心を痛めた事から産まれた
この作品と、ドリトル先生が助手のトミーと
出会う様子を、重ねた導入を丁寧に描いています。
ドクター・ドリトルは、アメリカやイギリス
よりも、ポーランドやユーゴスラビアなどの
東側諸国において人気が高く、児童文学の
向こうに大人が感じるものがある作品で
ロバート・ダウニーJr.が、それを大事に
演じ、描いたのは、特に前半によく描かれています。
■延期の延期の批評家支持率
ドクター・ドリトルは、2019年5月24日の公開
で、調整されていましたが、大作のスターウォーズ
エピソード9の公開と重なる事から公開日を変更します。
9ヶ月も、ズラした事から2020年1月17日公開に
なりますが、日本など公開がアテレコでズレた国は
2020年3月~になり、新型コロナウイルスの
パンデミックで、*日本でも公開が延期されてしまいます。
*6月19日に公開。
その間に伝わる作品評価は、批評家支持率は15%で
第41回ゴールデンラズベリー賞、最低作品賞など
かなり低い評価を受けてしまいます。
それは、原作を知る人が多い海外での期待もありますが
ドリトルが船を失った後の展開が、説明台詞が多く
画的に、子供に解かるような作品ではなくなり
大切なリアリティ部分が、壊れていく事で失望した人が
多かったのだと思います。
個人的にも、船を失ってからのストーリーは
もう少し考案し画で見せるようにした方が
子供にも解りやすい作品になったと思います。
■ドクター・ドリトルの魅力
ドクター・ドリトルを、再度映画化した
メリットは、CGの進化が凄い事で
登場する動物達の毛の1本1本まで
描かれた映像は、見る価値があります。
そして、何よりもヒュー・ロフティングが
2人の子供に宛てた手紙に書いた話が
「核」になっているように、動物達の
描き方が、この映画でも個性的に描かれている
点は充分に楽しめる部分です。
冷え性のシロクマ
気弱なゴリラのチーチー
世話焼きアヒルのダブダブ
診察上手な犬のジップ
ハードボイルドなリスのケヴィン
道案内の上手いキツネのチュチュ
おてんばのキリン、ベッツィ
小さいけれどシッカリ者のフクロモモンガのミニー
気まぐれなトンボのジェームズ
ビジネス的なアリのドン・カーペンテリノ
復讐に燃える虎、バリー
実況上手なうさぎ
ドリトルに忠告するオウムのポリー
などなどの、個性あふれる動物が
その特調を活かし活躍する様子は
子供でなくても、魅力的な世界です。
■まとめ
新型コロナ(コビット19)で、劇場で
見れなかった方も多い作品かもしれませんし
評判や評価から、見るのをためらってたり
ストップをかけた人もいるかもしれませんが
CGは素晴らしく、音楽や日本語の吹き替えも
よく出来ていますので、小さい子供さんには
少し説明台詞を補足してもらえたら、充分に
楽しめる作品になっていると思います。
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■作品データ
監督 スティーヴン・ギャガン
原作 ヒュー・ロフティング『ドリトル先生』シリーズ製作
スーザン・ダウニー
ジェフ・カーシェンバウム
ジョー・ロス音楽 ダニー・エルフマン
撮影 ギレルモ・ナヴァロ編集
クレイグ・アルパート
ニック・ムーア製作会社
ユニバーサル・ピクチャーズ
ロス・フィルムズ
パーフェクト・ワールド・ピクチャーズ配給
アメリカ合衆国 ユニバーサル・ピクチャーズ
日本 東宝東和公開
アメリカ合衆国 2020年1月17日
日本 2020年6月19日上映時間 101分
製作国 アメリカ合衆国
興行収入日本 5億6500万円
■キャスト
ジョン・ドリトル先生 – ロバート・ダウニー・Jr
トミー・スタビンズ – ハリー・コレット
海賊王ラソーリ – アントニオ・バンデラス
ブレア・マッドフライ先生 – マイケル・シーン
トーマス・バッジリー卿 – ジム・ブロードベント
ヴィクトリア女王 – ジェシー・バックリー
リリー・ドリトル – カシア・スムトゥニアク
レディ・ローズ – カーメル・ラニアード
アーナル・スタビンズ – ラルフ・アイネソン
ベッサン・スタビンズ – ジョアンナ・ペイジ
アーナル・スタビンズ・ジュニア – ソニー・アシュボーン・サーキス■日本語吹き替え
ポリネシア / ポリー(オウム) – エマ・トンプソン(石田ゆり子)
チーチー(ゴリラ) – ラミ・マレック(小野大輔)
ヨシ(ホッキョクグマ) – ジョン・シナ(中村悠一)
プリンプトン(ダチョウ) – クメイル・ナンジアニ(八嶋智人)
ダブダブ(アヒル) – オクタヴィア・スペンサー(朴璐美)
ジップ(イヌ) – トム・ホランド(斉藤壮馬)
ケヴィン(リス) – クレイグ・ロビンソン(黒田崇矢)
バリー(トラ) – レイフ・ファインズ(池田秀一)
ベッツィ(キリン) – セレーナ・ゴメス(花澤香菜)
チュチュ(アカメギツネ) – マリオン・コティヤール(沢城みゆき)
ミニー(フクロモモンガ) – ニック・A・フィッシャー(茅野愛衣)
ジェームズ(トンボ) – ジェイソン・マンツォーカス(杉田智和)
マフィア・アリ – マシュー・ウルフ(霜降り明星〈せいや、粗品〉)
ドン・カーペンテリノ(アリ) – デイヴィッド・シェインコフ(英語版)(井上和彦)
ウサギ – ウィル・アーネット(諏訪部順一)
アーサー(ネズミ) – (増田俊樹)
ハンフリー(クジラ) – ティム・トレロアー(武内駿輔)
レオナ(タコ) – ジム・カレッタ(泊明日菜)
クライド(オランウータン) – マット・キング(宮崎敦吉)
ドラゴン – フランシス・デ・ラ・トゥーア(高島雅羅)