お薦め名画「イージー・ライダー」

2021年10月4日

映画銀幕パークジョージ松田です。

今回の御薦め名画は

イージー・ライダー

です。

イージー・ライダーは、何故だか?
今でも、多くの支持を受ける作品で
バイク好きや、ハーレー乗りは勿論
生まれてない世代にも、70年代風
臭いが感じれる何か不思議な魅力
あるようです。

映画をしらなくても、Born to Be Wild
の曲を聴いた事が無い人は、居ないと
言い切れる程、今でも多方面で使われ
流される曲になっているのもあり

伝説的な名画になってしまいましたが
当時の様子も交えて書いて行きます。

■ヒッピーとチョッパー

この映画も当時は、アメリカ1969年7月14日
日本1970年1月31日の公開と、半年の差ありました。

ヒッピーと言うワードは、今は…略聴きませんが
本来のヒッピーは、思想哲学も含みますけども
この場合は主にファションであり、行動と言う意味で書きます。

「ギャル」とかと同じで、ファッションや
行く場所や行動、言動などで区分される感じが
日本でのヒッピー(ファッション)でした。

髪型ロン毛(男性でも)か、パーマ
丸い色の入ったメガネに、フリフリの着いた
ジャケットやパンツなどで、IB系の若者よりも
不良に見られていました。

そのヒッピー族などと呼ばれた人たちが
この映画を面白いとリスペクトしだします。

さらに、この映画に登場するハーレー
ピーター・フォンダが走らせたチョッパー
当時、珍しく、似せた改造で目立ちたがる
若者も増え、バイク好きにも名画座などで
観られる作品になって行きました。

当時の一般的な流れは、学生運動が大きな
社会現象で、日本中安保のデモから
警察・機動隊との衝突が繰り返され
連日ニュースは、学生運動を流し
ついには、東大の安田講堂事件に発展して
行った時代なので・・・

日本としては、広い荒野バイクで走る
ロードムービーは、ノンキな映画とみられ
るのもあって、ヒッピーヒッピー風
スタイルで、見に行くような時代でした。

チョッパーのバイクは、撮影用として
3台が用意されますが、フレームのレイク角
45度43度二種類があったので、作品上は
同一でも、やや違うバイクに見えるカットが
あります。

1965年式ハーレー・ダビッドソン、パンヘッド
エンジンを搭載したデュオグライドとして
知られていましたが

実際の車両は1949年式以降のハイドラグライド
フレーム
1952年エンジンを搭載したもので
ピーター自身が黒人公民権運動て知り合った
黒人のカスタム・ビルダーベン・ハーディー
製作したものです。

撮影で使用したうちの1台(エンディング使用)が
2014年にカリフォルニア州のオークション
135万ドル(約1億4,500万円)で落札され
バイク好きや、映画ファン話題になった程

今も、憧れの伝説であるアメリカンバイク
カスタム
のアイコンです。

■オートバイ西部劇と仮面ライダー

Born to Be Wildは、今でもバイクが出る映像
には、御約束のように流される曲で
ハーレーというだけで使われると言う変わった
使われ方をするです。

ダース・ベイダーのテーマの方が
まだ使い方としては解かりますが…
それも映画の持つイメージ力なんだと思いますし
簡単に言えば~
カッコイイと言う意味で使ってるようなので
映画ファンとしても、どちらかと言えば歓迎なのかとは思います。

公開当時改造バイクなどを乗ってるのは
カミナリ族とよばれる、暴走族でした。

なので、この「イージー・ライダー」と言う
意味は、直訳すれば「簡単なバイク乗り」ですが
この場合のEasyは、自由とかフリーと言う意味で

自由なスタイルでバイクを走らせる者
言うような意味で、自然を背景にしたり
女性にモテる事もあれば、を向けられる
ような存在でした。

当時の日本では、まだ「ライダー」と言う
言葉も、???と言う感じで

まだ仮面ライダーが放送されるのは
1971年の4月なので、1年以上先ですから
仮面ライダーの「ライダー」は、この作品
からのワードチョイスかもしれません。

ライダーの意味としては、元々は乗馬者
乗り手の事を言います。
海外では、自転車乗り物に乗る人全般を
言いますが、日本では本作と仮面ライダー
影響から、ライダー=バイク乗りと言う意味になってしまっています。

ピーター・フォンダ演じるキャプテン・アメリカ
今は、アベンジャーズで知られるコミック
ヒーロー名を浮かべる人が多いかもですが

キャプテン・アメリカの本名はワイアット
これは、荒野の決闘OK牧場の決闘などで
知られる西部劇を、代表する俳優

ワイアット・アープからの名前です。

それらは意図的に製作されているので
オートバイ西部劇とも言われますが

当時のアメリカでは、小さな映画会社で既に
ダーティー・ライダーなどの似た作品が
小規模・小製作費で公開され、それなりに
ヒットしていた事から、製作されているので
オートバイ西部劇という味付けにすれば
確実にヒットする要素がありました。

日本では、少しズレた内容の要素が
注目されて伝説化しますけども…(^^:

■フリーなクランクイン

この映画製作時アメリカでのドリンク
(アルコール)や、ドラッグは、今から
すれば・・・、その部分もイージー

ニューオーリンズカーニバルのシーン
から、クランクインしていますが
作中でかかれた、ドラッグのトリップも
今では、信じられない内容ですけども

映画の製作も、監督以外スタッフ
カメラマンも正式に決まって無くて
台本決定稿が出来て無い、状態で撮影し

フリーなシーンになってしまっています。

なので、このニューオーリンズシーン
なんかカラーが違い、ドキュメントのような
フリー過ぎるシーンになっています。

アポロ11号月面着陸に成功した時でも
ハリウッド映画製作体というのは
まだまだフリー(アバウト)な状態な中で

この伝説的になるフリーな映画が産まれて
いますけども、そのアバウトな体制で無いと
この作品は、産まれなかった雰囲気が
全体のフィルムに現れています。

■まとめ

1970年は、産経アトムズヤクルトアトムズ
名前変更現・ヤクルトスワローズ)したり
ソニー10万円以下の電卓販売し話題に…
今は、100均一で買えるのに(^^:

アポロ11号万博など、科学未来社会
やってくると、世界中の人が思っていた時代

イージー・ライダーは、今の言い方だと

ゆる~い感じの映画で、スタイル(生き方)の
1つを見せてくれた映画でした。

Born to Be Wildが、あまりに有名になって
いますけども

作中のザ・バーズのイージー・ライダーのバラード
Ballad of Easy Rider は、ピーター・フォンダ自身が
ボブ・ディラン歌詞を依頼して書いてもらった曲で

このの方が、どちらかと言えば
イージー・ライダーを象徴する音楽だと思います。

そんな音楽と共に、当時のアメリカ
若者の1面を、未見の方は是非1度は体験して見て下さい。

イージー★ライダー
[Blu-ray]
時間 2 時間 38 分
詳しく見る。

■作品データ

監督 デニス・ホッパー

脚本
デニス・ホッパー
ピーター・フォンダ
テリー・サザーン

製作 ピーター・フォンダ

音楽
ザ・バンド
ザ・バーズ
ホーリー・モーダル・ラウンダーズ(英語版)
ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス
ロジャー・マッギン
ステッペンウルフ

撮影 ラズロ・コヴァックス
編集 ドン・キャンバーン

配給 コロムビア映画

公開
アメリカ合衆国 1969年7月14日
日本 1970年1月31日

上映時間 94分

製作国 アメリカ合衆国

製作費 $340,000
興行収入$60,000,000 (世界)

 

■キャスト

ワイアット(キャプテン・アメリカ) ピーター・フォンダ
ビリー  デニス・ホッパー

ジョージ・ハンセン ジャック・ニコルソン

ジーザス アントニオ・メンドーサ
カレン カレン・ブラック
ヒッチハイカー ルーク・アスキュー
ジャック ロバート・ウォーカー・Jr
リサ ルアナ・アンダース
メアリー トニー・バジル
コネクション フィル・スペクター
ランチャー ウォーレン・フィナーティ
サラ サブリナ・スカーフ




名画

Posted by J.MAZDA