お薦め名画「フラシュダンス」
映画銀幕パークのジョージ松田です。
今回の御薦め名画は「フラシュダンス」です。
フラシュダンスは、1983年に公開され
全世界で大ヒットした映画で、音楽と共に印象深く、心に残る映画です。
■ミュージカル?
映画の歴史で、近年のラ・ラ・ランド
のような、ミュージカル映画はアメリカ
では少なくなり、80年代でも殆ど見る事が無いジャンルになっていました。
フラシュダンスは、ミュージカルでは
無いのですが、ミュージカルの要素を当時の映画の中で、成立させた
新時代ミュージカルのような存在で
そのポイントに、見事に観客はノックアウトされた名画です。
フラシュダンスの簡単なあらすじは
18歳の女性が、独学でのダンスで
ダンサーへのオーディションを目指す葛藤を描いた映画で
主人公のジェニファー・ビールス演じる
アレックスの実生活のリアルなダンスとしての「ダンス」が使われていて
いわゆる、不自然に突然歌いだし
踊り出して、会話するようなミュージカルではありません(^^:
逆に、このフラシュダンスの後に
トップガンや、ロッキーシリーズ
などで、音楽が流れる間、台詞が無い
映像が続くと言う表現方式が使われるようになりました。
■倉庫と時代転換
日本では、更に映画の背景に出て来る
アレックスが住む「倉庫」に衝撃を受けた人が多く居ました。
倉庫に人が住む???
倉庫を倉庫以外に使うと言う発想が
まったく無い時代に、18歳の女性が
倉庫に住んでる違和感は、大きなショックでした。
今では、古い倉庫を様々な使用に
改装して使うようになっていますが
当時は、古い倉庫は…
ただの古い倉庫でしかなく
横浜の赤レンガ倉庫でさえも
ボロボロに放置されているだけの存在でした。
それらの、ボロボロの倉庫の
活用方が多様化する起点になったのも、この映画の背景です。
■映画の写真とは?
ミュージカル映画の弱点としては
実は、画が流れる事で
良い「写真」が無いことでした。
写真と言うのは、スチール写真では
なくて、50~60年代の映画人は
よく「良い写真撮ってね。」などと「映画」の事を言いました。
それは、イメージに残るような場面というような意味です。
フラシュダンスの翌年に
フットルースと、言う映画も音楽と
共にヒットした、新時代ミュージカルと言える映画がありましたが…
この2作で、イメージに強烈に残る
場面があるのは?と言えば
フラシュダンスです。
ジェニファー・ビールスが
椅子の上で反り返り、水を浴びる
この強烈な写真は、ホワット・ア・フィーリンの音楽と共に、見た人の脳裏にハッキリ残る写真になっています。
■まとめ
ジェニファー・ビールスは、当時の
撮影時には19歳と、略等身の年齢で
撮影に挑み、映画として2本目での
大ヒットになり、この作品と役を超えるのは難しかったのですが
自身も、この映画のオーディションに
受かる体験をして、撮影していた事も
大きく、また性格も役に近いものがありました(^^:
なので、彼女の芝居やダンスと
共に、ジョルジオ・モロダーの音楽も
耳から離れなくなる程、観客に浸透し
1枚の写真と共に忘れられない映画になるので、未見の方は出来たら良い音響で是非見てください。
![]() JAN: 4988102776404 時間: 95 分 詳しく見る。 |
■作品データ
監督 エイドリアン・ライン
脚本 トム・ヘドリー
ジョー・エスターハス
原案 トム・ヘドリー製作 ドン・シンプソン
ジェリー・ブラッカイマー
製作総指揮 ジョン・ピーターズ
ピーター・グーバー音楽 ジョルジオ・モロダー
撮影 ドン・ピーターマン
編集 バッド・スミス
ウォルター・マルコネリー配給
アメリカ合衆国 パラマウント映画
日本 CIC公開
アメリカ合衆国 1983年4月15日
日本 1983年7月30日上映時間 95分
製作国 アメリカ合衆国興行収入 $92,921,203[1]
配給収入 32億8000万円[2] 日本■キャスト
アレックス・オーウェンズ ジェニファー・ビールス
ニック・ハーレイ マイケル・ヌーリー
ハンナ・ロング リリア・スカラ
ジェニー サニー・ジョンソン
リッチー カイル・T・ヘフナー
ジョニー・C リー・ヴィング
ティナ・テック シンシア・ローズ
ジェイク・モービー ロン・カラバトソス
ケティ・ハーレイ ベリンダ・バウアー
セシル マルコム・ダネア
フランク・ザボ フィル・ブランス
ローズマリー・ザボ ミコール・マーキュリオ
秘書 ルーシー・リー・フリッピン
ピート ドン・ブロケット
ヒールズ ダーガ・マクブルーム
マーゴ ステイシー・ピックレン
サニー リズ・セイガル