お薦め名画「フラッシュ・ゴードン」
映画銀幕パークのジョージ松田です。
今回の御薦め名画は「フラッシュ・ゴードン」です。
フラッシュ・ゴードンを
名画と言うと…
エンターテーメントだとしても、賛否あると思います。
何故なら、今、見ると…
けっこう笑ってしまうからです。(^^:
と、同時にスターウォーズを
見ていて、フラッシュ・ゴードンを見て無い方は
あれ?
なんか、どこかで見たな?とか
なんか似てる、アレじゃない?と
気ずく背景や、キャラなどなどが沢山ある映画です。
一応、今回の作品の製作時期は
スターウオーズⅣより後の1980年12月
なのですが、フラッシュ・ゴードンの
原作コミックは1934年からで
映画化も何度かされていますが
当時の子供向け映画としては
短編だったりして、30分程のが多く
まとめた総集編のような長編が
日本など海外でも公開されていますが1940年代以前の映像です。
1980年版のフラッシュ・ゴードンは
長編カラーとして製作されていて
時期的な関係は、スターウオーズⅣ
と、スターウオーズⅤ(帝国の逆襲)の間に公開された映画です。
なのに、V、Ⅵなどに見られる要素を沢山みつける事が出来ます(^^:
■卵とニワトリ、スターウォーズの起源とは?
因みに、なぜスターウォーズⅤやⅥに
似た場面があるかと言うと
この映画の特殊効果は*ILMが引き受けているからです(^^:
*スターウォーズのジョージ・ルーカスフィルムの工房
なぜ、ルーカスが受けたかと言うと
旧映画版フラッシュ・ゴードンを何度も見て
育って作ったのが、スターウォーズだからで
スターウォーズの起源は、実はルーカスが
フラッシュ・ゴードンをリメイクする企画だったからです。
ですが、今となっては良かった
のだと思いますが、当時のルーカスは
フラッシュ・ゴードンの映画化権が
50~60年を超えて抑えられていて
製作出来ずに、オリジナルのSF作品を
製作する事にしたのが、スターウォーズで
当初からエピソード9までの構想で
エピソード4から公開したのも
過去のフラッシュ・ゴードンが
短編で12~15編の構成だったので
途中のエピソードから見る子供多かった為です。
スター・ウォーズ冒頭の文字が奥に
行くのも、フラッシュ・ゴードンの
旧映画版に倣ったとルーカス自身公言しています。
■1980年版のフラッシュ・ゴードンの不思議
当時のSF映画としてはコミックを見事に
実写化していて、その後のSF作品に
たくさんのヒントや教えを脚本、撮影、衣装などを与えてくれたSF作品です。
今は当たり前のアメコミの映画化であり
スターウオーズの源でもある映画は
SF映画としては、名画として
チェックするべき映画だと思います。
ただ、今のCG時代のマーベルやDCの
映画化と比べると、コミカルな要素が強く見れてしまうと思います(^^:
簡単なあらすじとキャラを書くと
悪の皇帝に、オーラ姫や反乱軍と共に立ち向かう話で
バルタン公と、フラッシュ・ゴードン
との闘いや、オーラ姫が捕らわれたり
と、なんとなく…似てるベースですよね(^^:
ただ、クオリティは「当時」の感じ
よりも、良い意味でもレトロで
やや古くもあり、主人公が死んだり驚きの展開も待っています。
皇帝の部下で、常にマスクを着けてる
キャラなども、当時は珍しい存在で
ダースベイダーや、ストームトルーパー
などが、マスクを取らずに普通に
出演している事などは、映画としては
マイナスな事でしかなく、珍しい
起用・撮影でしたが、ルーカスは
なんの抵抗もなく、ベーダーやトルーパーらを登場させています。
■最高で最低なフリ幅の凄い名作
1980年版のフラッシュ・ゴードンは
今見ても、凄い部分もあります
スターウオーズにもあるコミカル
な部分も在るので、笑いながら
発見、関心しながら、楽しんで見れる作品です。
なにせ、主演のサム・J・ジョーンズは
第1回目のゴールデンラズベリー賞の
最低主演男優賞にノミネートされている程なので、楽しめる…主役です。
ただ逆に?音楽は、あのクイーンが
担当していて、主題歌「フラッシュのテーマ」は意外にも?(^^:
アルバムからシングルカットされ、全英10位
オーストリアでは1位に輝いてしまいヒットしてしまいます。
褒めてるのか?よく解らない感じですけども…
フラッシュ・ゴードンは、映画テッドでも
主人公がリスペクトする映画として登場し
フラッシュ・ゴードンを演じた
第1回目のゴールデンラズベリー賞の
最低主演男優賞にノミネートされた
サム・J・ジョーンズがテッドの中に出演もしています。
映画が映画の中で、リスペクト
される事は、時々ありますが
「テッド」なので、どういう意味なのか解からない評価なのですが・・・
本当に、このフラッシュ・ゴードンは
どちらの要素もある凄い作品です(^^:
そんなこんなのILMが特殊撮影を担当し
同じ20世紀フォックスで公開された
フラッシュ・ゴードンは、SFファンには
いろいろな意味で楽しめる名画ですので、楽しんで見てください。
![]() JAN: 4988111151490 時間: 111 分 詳しく見る。 |
■作品データ
監督 マイク・ホッジス
脚本 ロレンツォ・センプル・ジュニア、マイケル・アリン(脚色)原案 アレックス・レイモンド『フラッシュ・ゴードン』
製作 ディノ・デ・ラウレンティス
製作総指揮 バーナード・ウィリアムス音楽 クイーン 主題歌 クイーン「フラッシュのテーマ」
撮影 ギルバート・テイラー
編集 マルカム・クック
製作会社 Starling Films
ディノ・デ・ラウレンティス・カンパニー特殊効果 ILM
配給
アメリカ合衆国 ユニバーサル・ピクチャーズ、日本 20世紀フォックス公開
アメリカ合衆国 1980年12月5日
日本 1981年2月21日上映時間 111分
製作国 アメリカ合衆国■キャスト
フラッシュ・ゴードン: サム・J・ジョーンズ –
デイル・アーデン: メロディ・アンダーソン
ミン皇帝: マックス・フォン・シドー
ハンス・ザーコフ博士: トポル
オーラ姫: オルネラ・ムーティバルタン公: ティモシー・ダルトン
ヴァルタン公: ブライアン・ブレスド ホークマンの王クライタス将軍: ピーター・ウィンガード
カーラ将軍: マリアンジェラ・メラート