グリーンバックとブルーバック

2021年10月19日

映画銀幕パークジョージ松田です。

今回は
グリーンバックとブルーバック
についてです。

ネットで検索したら、よけいに
解らなくなりました。と言う方と

デジタル時代はグリーンバックだと
思っていたら、メイキングでブルー
使用していたのですが?と言う一文が
寄せられたので

少し、私も検索してみましたが…
なるほど、確かに「使用」「名称」
解かり難いのと、現場でとの違い
感じましたので解説してみます。

■時代的な使用と呼び方

まず、誤解されがちなのが映画映像
技術進化で、呼び方が定着するモノがあります。

例えば、テレビのチャンネルを回す
なんて言うのも、タレントさんが
チャンネル回さないでとか、今でも
言いますが、チャンネルは押すとか
今では「言う」に変ってきています。

カメラ廻ってる?とかも、今のHDDに
記録したり、一般でもスマホで
動画撮ってるのに「回ってる」なんて…実感ありませんよね(^^:

それに似たニュアンスで、時代的に
合成の用語にも、残ってる面があります。

時代の順番で言うと

①フィルム時代の光学合成>ブルーバック

②VTR時代のカラ―信号キーを使用>クロマキー

③デジタル時代>グリーンバック

と、大別出来て時代的には1~3で、そう言われます。

ただ、デジタルの時代にブルー
バックを使用しないかと言えば使用しています。

クロマキーとしての技術的な使用は
ありますが、そう言わないケースが多いなど

実際の技術や使用と、言い方が
単純に時代的にズレたりしていて
認識・判別が、一般の方には
しにくい現状なので、難しい技術的な
感光乳剤の話などは無しに

1つ1つ一般に解かりやすく解説してみます。

■合成の基本

最も簡単な合成の基本を、まず記載して置きます。

カメラのレンズ下半部を黒紙などで覆い
巻き戻して、今度は上半分を覆い
撮影すると、上下で違う場所・サイズの画が合成出来ます。

この覆う部分を「マスク」と言います。

単純な技法ですが、ハリウッドの
大作でも、フィルム時代には使用されていました。

大きな船(ミニチュア)にボートで向かうとか
下船するなどで、よく使用されていて
50~60年代の技術ですが
80年代でも使用されていて
レイダース(1981年)
潜水艦の場面にも使用されています。

水平線、ビル、階段などの直線的
部分がある時に有効で、5対5でも
7対3でも、覆うラインが合致してればOKです。

■ブルーバック(合成)

上の項目の「マスク」は固定マスク
言われ、合成ラインは固定(線など)です。

ですが、宇宙船とかエイリアン
モンスターや、クルマとか
俳優さんなどの輪郭が複雑
しかも動く場合は、元々は1秒24コマ
複雑な形のマスクを1、枚1枚作って(書いて)いました。

これには、膨大な時間と手間が必要なので
コレを何とかするのに、考案されたのが
ブルーバック合成です。

ブルーバック合成は、俳優さんなどが
ブルーバックの前に立って・置いて、影を消して撮影します。

それを、映画館にフィルムを配る
光学プリンター(複製機)を使い

レギュラー・クロマチックと言う
フィルムを使って撮影(プリント・コピー)します。

このレギュラー・クロマチック
青色光の波長にのみ感光する特性があるので
青い部分マスク①が出来ます。>コレを反転すると被写体のマスク②になります。

このマスクを、合成の基本
同じく「マスク」として使い合成する手法です。

背景を変えても、動いても
1枚1枚作らずに、青バック前
フィルムからマスクが作れます。

このレギュラー・クロマチック
印刷屋さんなどは、製版用フィルム呼んだりもします。

まんがを描く方は、御存知かもですが
日本のようなモノクロまんが
青い鉛筆で下書きをすると、印刷時の
撮影で映らないので、用紙のガイドラインなども青系が使用されます。

それも、レギュラー・クロマチック
フィルムを使用した印刷技術です。

と、フィルム時代の複雑な
形状のマスク
を、当時としては
簡単に製作する方法全体も

ブルーバックとか、ブルーバック合成
と言いますし、としては
背景の青いスクリーンをブルーバックと
言いますので、技法の名前が重なります。

これは日本語の特徴でもあって

電話しといて。

と、言われても「電話」をする。
なんて行為は出来ません。

電話で、通話しておいて
略しいてる言い方なだけですよね(^^:

ブルーバック合成も、同じで
前後や打ち合わせで、ブルーバックの意味が変わります。

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■クロマキー(合成)

海外では
Ultimatte、Keyer(ウルティマット キーヤ―)
Primatte Keyer(プリマット キーヤ―)
などと呼ばれます。

Keyerと言うのが keyingの事で
色成分の一部を抜き取るような意味です。

なので、ザックリ言えば
ブルーバックも、クロマキー
グリーンバックも、クロマキーなんです(^^:

ガソリン車も、ハイブリットカーも
電気自動車も、クルマですと言うのと同じですね。

ただ、今回は違いを解説して
行くのが主なので、混ぜこぜに
解釈出来てしまう部分を、明確にしたいと思います。

クロマキーは、特にデジタルの
グリーンバックと、説明が混ざってる部分がある文献が多いようです。

原因は、特定の色信号のキー
映像から抜いて、別の映像を
ハメる技術全般のネーミングだからなのですが

業界で言う「クロマキー」の事を区分と時期で解説します。

コレは映画よりも、テレビ
多く使われるようになった技法で
VTR時代に、番組タイトルなどで使われるようになって行きました。

最も目にするのは「天気予報」
日本列島と、雲の俯瞰の画の上に
お天気キャスターの人が居たり
晴れや雲のマークが出て来たりする画です。

これも、当初はを使用していましたが
グリーンに移行しているケースが多く

消す為に、選択したカラー
キャスターなどが、服や靴に使用出来ない事になっています。

使用開始当時には
服の模様の一部分透けていたり
する事も、プロでもありました(^^:

今では、スタジオセットを使用しない
MCの顔だけ撮りたいとか、背景を
アニメやゲーム的にしたい場合にも
使用されますけども、フィルム作品は
強引に使用した例は、時代的に少し
ありましたけども、映画に使用する事は無くなって居ます。

これも、言葉的には日本では
VTRや生放送が主ですけども
技術用語的には…

色のキーを使用した合成と言う
意味で使用しますけども今は、まず…

「クロマキー」が示す技術は、映画のデジタル合成時代では使用しません。

■グリーンバック

これを、クロマキーと解説する
場合が多いようで、間違いでも無いのですけども・・・

実際は、もうクロマ信号キーイングは、略使いませんので

現場では、クロマキーとは言いません。

そこで、なぜデジタル時代は
ブルーバックよりも、グリーンバックを使うのか?

と、言う事になりますが

色の三原色は、御存知の方も多いと思いますが

RGBレッドグリーンブルー)の3色

この3色の%の組み合わせで全ての
色が作り出せる基本の3色です。

理由は

ハッキリ言えば空が青いからです(^^:

海も「青い」とも言いますが…
これは、けっこう言葉的な区分で

実際の海は、紺色グリーン
入っている事が多く、空よりも
色区分としては青くありません。

は、肌の色(%)もありますが
唇他、生物はい血なので
クチの中がい生物が多く
RGBの中で、抜く色としては適さないので

グリーンがメインになっています。

では、時々青い、ブルーバックも使うのは何故?

と、言うと、トップの理由は植物です。

次に、緑の衣装や、緑の皮膚の宇宙人
など、出演者にでなければ成立しない
カラ―がある場合に使います。

けっこう、メンタル的な事
雰囲気で青い方が良い場合と言うのもあります(^^:

例えば、スカイダイビングの合成
海、海の中などは、で撮る場合も
ありますけども、俳優さんが
演じにくいと言う場合は、ブルーで撮る事もあります。

ただ、逆に衣装にがあるとか皮膚が
青いモンスターなどは、逆にグリーンを使います。

で、このデジタルのグリーンバック
クロマキーは略・言いませんので

現場では、グリーンバックとかCG(合成)で通じます。

■まとめ

このように、技法的な総称として
使う場合と、スタジオセッティングなど
モノとしてのネーミングとして使う場合。

時代的な技術総称として使う場合も
あるので、ケースバイケース
解釈・伝達のニュアンスが変わるので…

ややこしい事になってしまうのだと思います(^^:

また、それを回避しようとして
デジタル時代に、ブルーを使ってるのに
グリーンバックと言うと、現物の色と
違う場合が在るので、疑問?に思ってしまう事になります。

元々、業界用語なので、略して
解かる者同士のワードですから
技術的な解釈では、間違って無くても
プロや現場は、そいうは言わない場合も多いです(^^:

少し違うな?と感じたら
上に解説した項目で、チェックしてみてください。

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