お薦め名画「グレムリン」
映画銀幕パークのジョージ松田です。
今回の御薦め名画は
「グレムリン」です。
グレムリンが、名画かは…微妙な面もありますが(^^:
1984年に公開されて、35年以上経っても
関連グッズが販売・購入され続けて
いると言う点からは、名画と
言えると思いますので、1984年の
公開前後からの、グレムリンを紹介してみたいと思います。
■スティーヴン・スピルバーグからの贈り物
グレムリンの監督は、勿論ジョー・ダンテで
1984年の時点では、ホラーの監督とイメージ
しかないくらいだったので、公開前の日本では
もう、ジョーズ、未知との遭遇、E.T
インディ・ジョーンズなどの大ヒット後なので
スティーヴン・スピルバーグと言う
名前を前面に出しての宣伝で
スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮の
グレムリンとしてメディア展開されました。
元々、アメリカでも公開をクリスマスに
したかったのですが、夏に公開され
逆に、遅れた日本の公開が半年後の
1984年12月8日で
ポスターやチラシなどのキャッチコピーが
スティーヴン・スピルバーグからの贈り物
でした。
その為、続編もジョー・ダンテなのですが
グレムリンは、ジョー・ダンテよりも
スティーヴン・スピルバーグの作品として
濃く認識されてしまっています。
間違いでも無いのですが・・・
公開前は、チラシやポスターにギズモも
グレムリンの姿もしばらく隠され、箱から手が少し出ているだけで
スピルバーグと、ヒロインの
フィービー・ケイツが、プロモーションの
唯一の軸でした。主役のキャラが公開近くまで
隠されている為に、予告編の映像にも
最初のバージョンには、グレムリンも
ギズモも、略映らない機械にイタズラする
現象的なグレムリンとして描かれていた変わった宣伝の映画でした。
■モグワイとグレムリンとギズモ
グレムリンは、メカの不具合から産まれた
イタズラする架空の生物で、1983年に公開
されたトワイライトゾーン(映画版)にも
飛行機のグレムリンとして登場していますが…
今回の映画「グレムリン」とは容姿や設定などが異なります。
今は、仮面ライダーでも、ウルトラマン
スパイダーマンでも、1つのキャラなのに
まったく異なる容姿になったり、ネーミングが
変化~追加される事に、子供でも慣れていますが
1984年にグレムリンが、大ヒットまでは…
もう1つだったのは、モグワイとグレムリン
と、更にギズモと言う名前が、変体で
変る事に、まだまだ慣れていない時代で
ある意味、ついて行けない早すぎた面がありました。
今でも、ギズモが人気ですけども・・・
ギズモを指して、グレムリンと言う人も多いくらいです。
この映画では、モグワイがグレムリンに
変化する訳で、ギズモはモグワイの1体の
名前ですけども、あまり厳密に区分されません(^^:
また、当時は容姿が可愛いのに
中身が反するキャラも、まだまだ早く
後々、ふなっシ―や、テッド(クマ)などが
出て来て慣れて行きますけども・・・
1984年には、まだ衝撃の余波が凄く
手放しで、おもしろ可愛いキャラとして
認知されず、公開直後はE.Tのように
ギズモのグッズでも、それ程売れませんでした。
■新品のモグワイ>ギズモ
ギズモは、新品とか新製品と言う意味だと
言われる事がありますが、1984年頃は
1983年にファミリーコンピュターが発売
されたり、日本車などの日本製品が海外で
売れだして出来た造語のようなものなので
ちゃんとした?辞書には出て無い英語で
使い方でも、多少変化します。
日本で言えば、ニューウエーブとか
ニュータイプのような言葉で
それを、新波とか新形と辞書をひいても
ことなった意味が出て来るのに似ています。
Gizmodo(ギズモード)と言う雑誌が
出てたくらいで、「ギズモード・ジャパン」
などと、日本の新しいテクノロジーの商品を言ったりします。
そのギズモードからの、ギズモなので
後々のふなっシ―などが続く事を
考えれば、ビリーの父がつけた
ギズモと言う名前は、新タイプキャラとしてマッチしたいい名前だったのかもしれません。
ただ、1994年には可愛いのに
ゴジラやウルトラマンに出て来る
怪獣の名前のようなギズモは…やや違和感のある名前でした。
■宇宙生物モグワイはトムとジェリー
グレムリンを、見るだけではモグワイは
謎の生命体なので、設定的な背景が追加
され、ノベライズなどに描かれて行きます。
それによると、何世紀か前に科学が発達した惑星で
モグターメンという科学者が作り出した宇宙生物で
外宇宙より飛来したことになっています。
・光に当ててはいけない。
・水をかけたり、濡らしてはいけない。
・真夜中(12時過ぎ)に食べ物を与えてはいけない。
と言う3つのルールは、宇宙生物としても別の星の
環境に沿って居ていて、生物としてもおかしなルールで
飛来した先の中国人の老人が、なぜルールを
知って居たのか?など、よくわからない謎も多いです(^^:
製作的には、この謎の生物の声をトムとジェリー
や、おさるのジョージや、超ロボット生命体
トランスフォーマーのメガトロンなどの声を
演じている、フランク・ウェルカーを
ストライプ、モグワイ、グレムリンの声に起用しています。
これは、言葉にならない言葉…も謎ですが
少なくとも地球の言葉では無い言葉を
台詞化してくれたのは、後々キャラが長く愛される大きな要因になっています。
■バック・トゥ・ザ・フューチャーとグレムリンの秘密
またグレムリンで使用した街のセットは
ワーナー・ブラザースの作品ですけども
ユニバーサルスタジオに造られた街です。
コレは、公開年で言うと後になる
バック・トゥ・ザ・フューチャーの
あの落雷のある時計台のある街のセットと
同じなので、よく見ると同じ部分が見つかりますが(^^:
公開はグレムリンが先ですけども
ユニバーサルスタジオのセットなので
バック・トゥ・ザ・フューチャーと
夜が舞台の別の映画(グレムリン)で使用した。
と、公表?されています。(^^:
2つの作品の製作が、スピルバーグである事は
明らかで、スピルバーグなので目をつぶって
もらっている…ファンには知られた…隠された秘密★です。
■まとめ
グレムリンは、大ヒットには
やや届きませんでしたけども
ジェリー・ゴールドスミスの
音楽と、やや設定が理解しにくい
可愛いキャラ達は、どこかに
残るものが在った為に、やや間が
空いての6年後、1990年に続編の
グレムリン2 新・種・誕・生が製作されます。
この2の時には、日本でも大手
コンビニが、商品コラボを
グレムリンと言うか…ギズモとして
宣伝するのですが、空過ぎていたので
前作を超える事は、興行的にはありませんでした。
ですが、不思議な事にグレムリン2から
10年過ぎて、グッズが販売されたり
映像ソフトで、初めて見た新品のファンが
増殖しだして、Tシャツ、ぬいぐるみ
ゲームセンターの景品などなど
関連グッズが絶えない、不思議な
人気の作品・キャラになっています。
もし、キャラやグッズだけで映画を
見て無い方や、当時から見て無い方も
今、見ると新しい発見やCGが無い時代の
アナログ技術のキャラ映画を楽しめると思いますので是非チェックしてみてください。
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■作品データ
監督 ジョー・ダンテ
脚本 クリス・コロンバス
製作 マイケル・フィネル製作総指揮
スティーヴン・スピルバーグ
フランク・マーシャル
キャスリーン・ケネディ音楽 ジェリー・ゴールドスミス
撮影 ジョン・ホラ
編集 ティナ・ハーシュ
製作会社 アンブリン・エンターテインメント
配給 ワーナー・ブラザース公開
アメリカ合衆国 1984年6月8日
日本 1984年12月8日上映時間 106分
製作国 アメリカ合衆国
製作費 $11,000,000
興行収入$153,000,000 アメリカ合衆国
配給収入31億8200万円 日本
■キャスト
ギズモ(モグワイ)(声) ホーウィー・マンデル
ビリー・ペルツァー ザック・ギャリガン
ケイト・ベリンジャー フィービー・ケイツ
ランダル・ペルツァー ホイト・アクストン
リン・ペルツァー フランシス・リー・マッケイン
ルビー・ディーグル ポリー・ホリデイ
マレー・フッターマン ディック・ミラーロイ・ハンソン先生 グリン・ターマン
ミスター・ウィング ケイ・ルーク
ジェラルド・ホプキンス ジャッジ・ラインホルド
フランク保安官 スコット・ブレイディ
ピート・ファウンテン コリー・フェルドマン
ブレント保安官補 ジョナサン・バンクス
コーベン頭取 エドワード・アンドリュース
シェイラ・フッターマン ジャッキー・ジョセフ
ジョー・ハリス ベリンダ・バラスキ
モロー先生 ジョン・C・ベッカーストライプ(声) フランク・ウェルカー
ロッキン・リッキー・リアルト(声) ドン・スティール