お薦め名画「ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀」
映画銀幕パークのジョージ松田です。
今回の御薦め名画は
「ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀」です。
ハワード・ザ・ダックは、ズスターウォ―ズの
ジョージ・ルーカスが製作した映画なのに…
名画というよりは、迷画と言う方が
いいくらい、マイナス評価しかありません。
確かに、今回見直してみても・・・
面白いかと言えば、面白くはありません(^^:
ただ、 1986年時期に、ルーカスが
やろうとしていた事と言うのは
製作サイドから見ればわかる事が多く
それは、今後や~今の映画に大きく
貢献している一点に置いては迷画
ではなく、名画ですので、その辺りを
当時の様子も交えて書いて見たいと思います。
■失敗は成功の元
ハワード・ザ・ダックは、殆ど日本では知られて
いなくて…、=イコールこの映画と言う感じですが
Howard the Duckは、アメリカのマーベル
コミックスのキャラクターです。
作家のスティーブガーバーとアーティストの
ヴァルメヤリックによって1973年に産みだされました。
ただ、一見すると、ドナルドダックに
見える画が、幾つか存在する事から
訴訟になっていますが、似てはいますが
異なる%が多い事からも、マーベルが勝訴しています。
ハワード・ザ・ダックが日本で知られないのは
ハワードのストーリーは、基本的に
社会風刺で、メディアを越えたフィクションの
パロディーだからです。
その頃に、アメリカで流行っている映画や
ゲーム、テレビなどに扮したり、社会ネタが
軸になっているコミックで、これは日本の
まんが(MANGA)は、雑誌から単行本に
なって残る文化なのに対して、アメコミは
リリースされた、コミックスが全てなので
「時期」が、1つだから成立するので
日本だと、新聞などの1コマ~4コマ漫画で
昨日~近々起きた事件や、話題の人物を
まんがにしている感じです。
ハワード・ザ・ダックは、その為?別名で
サタンの息子、アヒルのレナード、人間のハワード
アイアンダック、エージェントダック、シニカルダック
などとも言われたり書かれます。
少し違いますが…日本だとキティちゃんが
ガンダムなど他のキャラとコラボしたり
地方の名産や有名人、歴史的な人物との
コラボの中で、受けるキャラで最高!と言われる
「状態」なのが、ハワード・ザ・ダックの
別名てきな呼び方を産んでいます。
*サザエボン的な感じでしょうか?(^^:
*サザエさんと、バカボン(のパパ)のミックスキャラ
そういう個性のキャラなので、日本では
認識も薄く、失敗し…うけないのも当たり前なんです。
ただ1つ、この世界規模の映画化で
ルーカスが、この時期に成功させたのは
マーベルコミックのキャラの実写化です。
CGが無い時代に、マーベルコミックの
キャラをアニメでは無く、実写化して
1本の映画として贈り出した事は、大事な1歩で
後のアイアンマンや、スパイダーマン
アベンジャーズの実写化に繋がります。
■アマログ時代の共演
ハワード・ザ・ダックのクレジットは
エド・ゲイルと、チップ・ジーン(声の出演)
ここまでは、解ります。
ですが・・・まだ続きます。
ティモシー・ローズ
スティーヴ・スリープ
ピーター・ベアード
メアリー・ウェルズ
リサ・スターズ
ジョーダン・プレンティス
8名の名前が、ハワード・ザ・ダックに
クレジットされます。
CGだったら、動きと声の2人ですが
この時代には、目やクチを*ワイヤーや
ラジコンなどで動かしたりと
各部分を担当する人が必要でした。*自転車のブレーキ的システム。
相手の人間の俳優と会話したり、芝居
するのにも、画的には1対1の2人?の
カットでも、実際は1対8での呼吸を
合わせてないと、成立しないカットと言う事に成ります。
公開年の1986年は、まだ1993年に登場する
ジュラシック・パークのCG技術が無く
製作的には、10年近く前ですから
ルーカスは、スターウォーズの続編に
登場する異形なキャラなどの為にも
1本の*製作費を使う中で、1982年に公開
されたE.Tよりも、人間が共演できる
パペットの技術進化。向上を試みたと思います。
*当時で30億以上。
その痕跡は、スター・ウォーズ エピソード1
ファントム・メナスから登場する
クチバシを持つ、ドジで不器用で時に
大規模な事故を何度も引き起こす
ジャー・ジャー・ビンクスに見られます。
ですが、このジャー・ジャー・ビンクスは
日本では、逆に大人気では無いですが
人気があるキャラになっていますけども
アメリカでは、かなりの批判的な人気の
なさで、2000年の第20回ラジー賞では
最低助演男優賞を受賞し、映画史上もっとも
不愉快なキャラクター1位に選ばれると言う
ハワード・ザ・ダックのマイナス要素を
CGなのに継承してしまいます。
ジャー・ジャーの不人気も、日本人には
解かり難く、発音や態度が黒人など特定の人を
嘲笑的に扱った過去を連想させると言う
理由が多く、それも本来は…
ハワード・ザ・ダックが、プラス要素に
使う、日本の芸人で言う時事ネタ的な
部分でしたが、曲がって継承されてしまい
ジャー・ジャーは、EP2、EP3へと
その出番の尺が削られてしまう結果になってしまいました。
ただ、ジャー・ジャーの認識は
アメリカと国外、特に日本では大きく
異なりますし、またハワード・ザ・ダックの
コミックの人気も、日本では理解し難い
存在なのが、クロスしてしまいました。
■原作コミックと映画
ドナルド・ダックも、ミッキーよりも
良い子ではなく、アメリカではミッキー
よりも人気ですが
ハワード・ザ・ダックは、更に悪く
特に、日本的に言えばクチが悪く…
日本には居ない類のキャラかもしれません。
日本だと、せいぜいクレヨンしんちやん
とか、フナッシーくらいだろうか?
ドラゴンボールの孫悟空は、ただ言葉使いを
知らないで育っただけで、毒舌ではなく
基本的に、行儀が良い日本人には
毒舌キャラが人気を得るのは、難しい
土壌があると思います。
爆笑問題が、突っ込みでフォローする
ように
毒蝮三太夫のような、芸人やタレントが
他には居ない事でも解ります。
ハワード・ザ・ダックは、それをコミック
キャラで、人間でも無いキャラの言う事
という事で、面白くした微妙なラインの
キャラクターでした。
その為に、映画ハワード・ザ・ダックは
IMDbのワースト100作品に含まれ
最低の映画を選ぶゴールデンラズベリー賞
でも最低作品賞・最低脚本賞・最低視覚効果賞
最低新人俳優賞と、アヒルに関連した
6人は、このマイナスの4部門を受賞してしまいます。
それは、あまりに原作の「彼」と異なった
事からの批評でした。
■まとめ
ハワード・ザ・ダック自体の人気は別で
マーベルコミックの実写映画への道を
開いた、彼はアベンジャーズ・エンドゲームの
中でも、銃器を携えてラヴェジャーズと
アベンジャーズに加勢して、地球の為に
戦っている姿が描かれています。
また、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
シリーズの中にも、度々、酒を飲んだり
毒舌を吐いて登場していますので
是非、気ずいていない方は探してみてください。
1986年12月のハワード・ザ・ダック公開前後は
11月15日に、伊豆大島の三原山が噴火して
連日大きなニュースと話題になり
公開直後には、ビートたけしのフライデー
事件が、ワイドショーや話題になると言う
映画も、年明けまで…あまり関心が行かない
ような時代で、年末年始もトップガンに
全て、持っていかれるくらいの大ヒットに
なった中で、7億7000万円の収益なので
商業映画としては、それなりにヒットとか
大ヒットと言える結果なのですが・・・
日本でも、この映画は良くは語られない
いろいろ迷いのあった名画でした。
ただ、ルーカスが試みたアナログ時代の
コミックキャラを動かす、実写映画での
俳優との芝居は、未見の方はCGとの共演が
今後も増えるので、見て置くといいかと思います。
![]() [Blu-ray] ASIN : B088KMQDRF 詳しく見る。 |
■作品データ
監督 ウィラード・ハイク
脚本
ウィラード・ハイク
グロリア・カッツ原作
スティーヴ・ガーバー
バル・メイエリック製作 グロリア・カッツ
製作総指揮 ジョージ・ルーカス音楽 ジョン・バリー
撮影 リチャード・H・クライン編集
マイケル・チャンドラー
シドニー・ウォリンスキー製作会社 ルーカスフィルム
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
公開
アメリカ合衆国 1986年8月1日
日本の旗 1986年12月6日上映時間 110分
製作国 アメリカ合衆国
製作費 $30,000,000
興行収入$16,295,774[1] アメリカ合衆国カナダ$37,962,774 世界
配給収入 7億7000万円[2] 日本
■キャスト
ハワード・T・ダック 演技・エド・ゲイル 声・チップ・ジーン
ティモシー・ローズ
スティーヴ・スリープ
ピーター・ベアード
メアリー・ウェルズ
リサ・スターズ
ジョーダン・プレンティスビバリー・スウィツラー リー・トンプソン
ウォルター・ジェニングス博士 ジェフリー・ジョーンズ
フィル・ブランバート ティム・ロビンス
ウェルカー警部補 ポール・ギルフォイルロネット(チェリーボム) リズ・セイガル
カル(チェリーボム) ドミニク・ダヴァロス
K.C.(チェリーボム) ホリー・ロビンソン
ジンジャー・モス トミー・スワードロー
リッチー リチャード・エドソン
カーター マイルズ・チャピン
ナレーション リチャード・カイリー