お薦め名画「ザ・ハッスル 」

2021年7月13日

映画銀幕パークジョージ松田です。

今回の御薦め名画は

ザ・ハッスル

です。

この映画の主役は、アン・ハサウェイです。
映画ファンで無くても知らない人は少ない
日本テレビCMにも出ている女優です。

そして、この映画2019年アメリカ
公開された作品です。

ですが、日本では劇場公開されませんでした。

アン・ハサウェイは、2018年にはオーシャンズ8
2016年も、アリス・イン・ワンダーランド
2015年も、マイ・インターンなどの有名な映画
話題作主演を務めています。

まだ、売れない頃の映画なら解りますが
2019年アン・ハサウェイ主演映画
日本では公開されませんでした。

そんな異例な映画について書いてみたいと思います。

■興行収入ランキング

ザ・ハッスルは、アメリカの公開前の予想では
ロード・オブ・ザ・リングの原作者J・R・R・
トールキンの前半生を、ニコラス・ホルト主演で
描いた伝記映画「トールキン 旅のはじまり」

ダイアン・キートン主演「チア・アップ!」
ポケモン初の実写映画化で話題になった
「名探偵ピカチュウ」が、同時週に封切になるので

「ザ・ハッスル 」は、全米3007館で公開され
アン・ハサウェイ主演でも、1200万ドル前後と
予想されていましたが・・・

公開初週末1300万ドルを稼ぎ出し、予想を
上回り、週末興行収入ランキングでも、初登場で
3位となるヒット作品になります。

ですが、日本の劇場では公開されませんでした。

内容は、詐欺師の話で作中や観客もだまされる
パターンのストーリーです。

凄く残酷だとか、エロいとか、差別的表現
ある訳ではなのにです?

この辺りの理由を探ってみましょう。

■NGタイトル

「ザ・ハッスル」は、ある意味リメイク作品
とも、言う方も居る作品で、ベース作があります。

1988年の映画で、フランク・オズ監督の
「ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ」
ベースになっています。

この作品は、主演はコメディアンの男優
スティーヴ・マーティンで、日本でも劇場
公開されています。

邦題は
「ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ」ですが
アメリカでは
「Dirty Rotten Scoundrels」と言います。

直訳すると、汚れた、腐った悪党 と言うような
意味になります。

この辺りが、理由の要因かもしれません…

今回の「ザ・ハッスル」は、アメリカでは
当初「Nasty Woman」と言うのがタイトルでした。

やっかいな女、と言うような意味です。

見た方なら、コレはレベル・ウィルソン
演じるペニー事?と思う方と、2人の事?
思う方が居ると思います。

ですけども、このタイトルは

「The Hustle」変更されます。

この変更は、ドナルド・トランプ
ヒラリー・クリントンに対して言い放った
言葉なので、NGになったと噂されますが
確かに同じですけども、変更理由の真実かは
明かされていません。

ハッスルは、日本的には「はりきる」ような
意味ですけども、アメリカでは乱暴に押して
進む。
と、いうような意味になります。

・・・なので、意味としてはNGの内容と
あまり変わりがありません。

つまり、内容よりもタイトルでの変更前も
変更後も、あまり良い意味合いを持たない
人がいても不思議ではありません。

事実、作品内容的にも、主役の2人
言動などは、セレブ相手の詐欺なので
ギャップ的にも、優雅で可憐な面と

下品で汚い言動があるのも、この作品です。

男性から女性に変更したリメイク版
しても、この下品の解釈の仕方は受け取る方で
面白いと思う方と、女性なのにと思う方が居ると思います。

■シネマスコア

では、この「下品」が、日本未公開の理由
なのでしょうか?

アメリカには、映画の内容を採点する基準に
シネマスコアと言うモノがあります。

上は「A+」E.Tや、ガンジー、いまを生きる
タイタニック、
などが該当します。

下は「F」まであり、デートや子供、一緒に
見る相手により、目安となるランク的なスコアです。

「ザ・ハッスル」は、批評家からは酷評され
支持率は17%とかでしたが・・・

公開したら興行収入ランキングは良く批評に
反した成績を残します。

では、「ザ・ハッスル」シネマスコア
と、言うと「B-」と、わるくも無いのです。

寧ろ、この手の内容で「A+」の方がおかしいので
逆に、良いとも言えるスコアです。

ただ、このスコア日本では知られてなく
重要視もされていないかと思います。

■まとめ

結論は数字などでハッキリと解りませんが
個人的な見解としては、日本のCMなどにも
多く出演しているアン・ハサウェイ
イメージの問題では無いかと思います。

・・・それ以外には、興行収入シネマスコア
を、見ても、日本でも公開されても、まったく
問題の無い映画だからです。

更に、作品の内容から言えば、詐欺師ですが
それは「役」ですから
アン・ハサウェイの魅力は、ちゃんとありますし
俳優が、映画の中で人を殺す事があっても
それは「役」で、作品のストーリー上の事です。

この作品を見て、アン・ハサウェイのファンが
ファンを辞める事は無いと思います。

その辺りも、日本国内劇場公開されなかった
作品ですけども、現在Amazonプライム・ビデオ
での配信が行われていて、視聴可能になって
いますので、未見の方は是非御自身の目で内容をチェックしてみてください。

Amazonプライムビデオ
詳しく見る。
*配信は予告なく変更する場合があります。
The Hustle [Blu-ray]
ディスク枚数 ‏ 2枚
ASIN ‏: B07RG2TC3N
詳しく見る。

■作品データ

監督 クリス・アディソン

脚本
スタンリー・シャピロ
ポール・ヘニング
デイル・ローナー
ジャック・シェイファー

原案
スタンリー・シャピロ
ポール・ヘニング
デイル・ローナー

原作
フランク・オズ『ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ』

製作
ロジャー・バーンバウム
レベル・ウィルソン

製作総指揮
デイル・ローナー
イオナ・ハーツバーグ
チャールズ・ハーシュホーン
アリソン・オーウェン

音楽 アン・ダッドリー
撮影 マイケル・コールター
編集 アンソニー・ボーイズ

製作会社
メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
ピン・ハイ・プロダクションズ
ケイヴ76・プロダクションズ
キャンプ・シュガー・プロダクションズ

配給
アメリカ合衆国 ユナイテッド・アーティスツ・リリーシング
世界 ユニバーサル・ピクチャーズ

公開
アメリカ合衆国 2019年5月10日
日本 劇場未公開

上映時間 93分

製作国 アメリカ合衆国

製作費 2100万ドル
興行収入 世界 $97,896,107

■キャスト

ジョセフィーヌ・チェスターフィールド アン・ハサウェイ
 ペニー・ラスト レベル・ウィルソン

 トーマス・ウェスターバーグ アレックス・シャープ
 ハワード・ベーコン  ディーン・ノリス
 ブリジット・デジャルダン イングリッド・オリヴァー
キャシー エマ・デイヴィース
ジェレミー ティモシー・シモンズ
マシアス キャスパー・クリステンセン
アルバート ニコラス・ウーデソン
トッド ロブ・ディレイニー
ポートノイ  ティム・ブレイク・ネルソン (NOクレジット)