お薦め名画「マイ・インターン」

2021年9月22日

映画銀幕パークジョージ松田です。

今回の御薦め名画

マイ・インターン

です。

マイ・インターンは、2015年に公開された
ロバート・デ・ニーロと、アン・ハサウェイ
主演の映画で、アン・ハサウェイ

2006年プラダを着た悪魔後、レイチェルの結婚
や、ラブ & ドラッグ、レ・ミゼラブルで多くの
賞に輝くハリウッドを代表する女優になって

ロバート・デ・ニーロとの共演で見せた芝居は
もう1つの彼女の代表作になっています。

リメイク的作品や、部分的に、本作をモチーフに
した作品が各国で出来る程、コンセプト
シッカリした作品ですが・・・

この作品のメインは、2人の間の空気感
コンマ数秒の時間的な、やりとりです。

その辺りも含め、2015年の様子を交えて
書いてみたいと思います。

■インターンの2つの意味

日本の場合「インターン」と言うと

医学生が大学卒業後、病院で行う実習
の事だったり、その実習生自体
インターンと言ったりします。

実習と、を同じ言い方をするのは
どうかとも思いますが・・・
あまり気にしてないようなので
それは置いておくとしても

実習生やの実習の事は略さないと

「インターンシップ」と言います。

それを、日本ではインターンとだけに
略していて

なぜか?意味も、医療に関してのみになっています。

勿論、この映画は医療モノではありません(^^:

海外では、インターン(シップ)とは
職種は関係無く、新しい仕事や労働環境
場所に慣れる期間の事を言います。

つまり、この意味を知らないで本作を
見ても、「慣れる期間」の方だけしか
理解しないで見る事になってしまいます。

この映画には、ラスト近くに明かされる
「労働場所」と言うのが大きな意味を
持っていますので、もしコレから見る方は

是非、この2つの意味がタイトルに
込められている事を、頭に置いて見て観て下さい。

■日本語のサヨナラ

この映画には、吹き替えでなくても
日本語が出て来ます。

近年の海外の映画ドラマには
日本車は勿論、寿司などは普通に
登場したりします。

良い意味で、本当にグローバル
時代になったと思いますが

この「マイ・インターン」の中には
少し耳を疑う台詞が、あまりに自然
出て来ます。

「サヨナラ」です。

勿論、日本語です。

監督で脚本家のナンシー・マイヤーズ
この台詞を日常的に交わす挨拶と説明し
採用したのも

「サヨナラ」

温かいイメージなのだそうです。

goodbye
see you again
see you

と、言うのが英語圏の「サヨナラ」です。

ですが、日本的には「サヨナラ」
かなり「別れ」ニュアンスが強く

「バイバイ」くらいの方が軽い別れで
またね。と言う要素が入っているので
日本人は、親しい友人などには

「サヨナラ」よりも、「バイバイ」を使う。

Bye Byeは、*英語でもありますが…

Bye~! とか、は使いますが、日本
ように、ハッキリBye Byeとは、あまり
使いません。

*拜拜・中国語からとの説もある。

なんだか、日本的には意味や言葉が
交差していて不思議な台詞なのですが

「サヨナラ」は、別れの意味の中に
尊敬とかリスペクトのような意味が
感じられる事から、本当は使用された
のだと思います。

ただ、そこまでの解説
ナンシー・マイヤーズには、無理なのかと
思いますが、日本人は唯一この台詞の
奥の深みを感じながら観る事が出来る
思うので、是非1度は吹き替えでは無く
オリジナルの音声(字幕)で、観て見て
ください。

■紙幣の造幣所

この映画の大事なキーになる「労働場所」
撮影は、ニューヨークのブロンクス地区
在る、以前紙幣の造幣所として使用されて
いた建物が使用されています。

独特のデザインの窓が在り、オフィス
しては、最新の未来的では無くて
再利用した感じが、シッカリ出ている
建物を、監督のナンシー・マイヤーズ
選んでいます。

そして、そう見せる演技を名優の
ロバート・デ・ニーロが演じていて

それを受けた芝居を、廻りの俳優
アン・ハサウェイが受けて行く事で

この「The Intern」が出来ています。

なので、この場所的な意味からは
「マイ・インターン」と言うタイトル
よくありません。

ですが、日本ではインターン医療
研修的に解釈し使用している為に

アン・ハサウェイ演じるジュールズ
オースティン
からの人間関係としての
インターンとして「マイ・インターン」
としています。

そういう意味から、仕方のない事かも
しれませんし、最善策だとも思いますが

この作品に込められた2つインターン
解かる事で、この映画は完結しますので
出来たら、この2つを意識して日本の方
には、見て頂きたい名作です。

■まとめ

大ヒットシリーズでも、ないのに…

2015年9月に海外で公開され、翌月
日本でも公開される程、
ロバート・デ・ニーロアン・ハサウェイ
のコンビは、絶大な信頼があるのが解ります。

この年の9月には熊本県・阿蘇山噴火
大きなニュースになりました。

また、ラグビーイングランド大会
ワールドカップで、日本南アフリカ
日本が逆転勝ちした歴史的勝利が世界中の
ニュースになって、翌月の10月スポーツ庁
新設されています。

そんな中での、人や建物の新旧融合の映画
アメリカ日本だけでなく、医療の進歩や
栄養環境から、平均寿命が長くなり

まだまだ働ける知識や経験、まだまだ
使える建物の再利用の1つの形を見せてくれた
映画で、強引では無く

紳士なロバート・デ・ニーロ
突っ走るビジネスウーマンアン・ハサウェイ
が、見せたキャッチボールや、空気感
とても、心地の良い作品になっていますので

未見の方は、是非是非見て観てください。

今ならプレミアム会員無料でも視聴できますので
未見の方は是非御自身の目で、内容をチェックしてみてください。

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*配信は予告なく変更する場合があります。
マイ・インターン [Blu-ray]
時間 ‏ 2時間 1 分
ASIN ‏ B01FSEPSOU
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■作品データ

監督 ナンシー・マイヤーズ

脚本 ナンシー・マイヤーズ

製作
ナンシー・マイヤーズ
スザンヌ・ファーウェル

製作総指揮  セリア・コスタス

音楽 セオドア・シャピロ
撮影 スティーヴン・ゴールドブラット
編集 ロバート・レイトン

製作会社
ワーナー・ブラザース
ラットパック=デューン・エンターテインメント
ウェイバリー・フィルムズ

配給 ワーナー・ブラザース
公開
ベルギーの旗 2015年9月15日
アメリカ合衆国 2015年9月25日
日本 2015年10月10日

上映時間 121分

製作国 アメリカ合衆国

製作費 $35,000,000

興行収入

世界 $191,226,709
アメリカ合衆国 カナダ $74,626,709
日本 17億5000万円

 

■キャスト

ベン・ウィテカー – ロバート・デ・ニーロ
ジュールズ・オースティン – アン・ハサウェイ

フィオナ – レネ・ルッソ
マット – アンダーズ・ホーム
ペイジ – ジョジョ・クシュナー
キャメロン – アンドリュー・ラネルズ
ジェイソン – アダム・ディヴァイン
デイビス – ザック・パールマン
ルイス – ジェイソン・オーリー
ベッキー – クリスティーナ・シェラー

 

名画

Posted by J.MAZDA