お薦め名画「ジョーズ」

2021年10月15日

映画銀幕パークジョージ松田です。

今回の御薦め名画は

ジョーズ」です。

スティーブン・スピルバーグと言う名前
知らない方は、映画ファンには居ないと
思いますし、一般的にも少ないと思います。

ですが、このジョーズ公開時に知ってる
人は、極端に少なくアメリカ以外では
略、無名に近い状態でした。

つまり、スピルバーグを世界が知る事に
なった作品であり、ジョーズ前と
ジョーズ後での知名度は、まったく異なる
程の大ヒットとインパクトある映画でした。

■シャークからジョーズへ

ジョーズ」は、御存知のようにあご」です。

少し拡大解釈すると、顎を動かす。とか
上の顎と下の顎の複数形ジョー(
歯が並んで居る顎(クチ)と言うような意味に
なる事もあります。

特に、どの動物のとか限定したモノではありません。

ですが、この映画の公開前はシャーク
サメだった、サメ自体を指して

ジョーズ」と言うようになってしまいます。

近年は少し薄れているかもしれませんが
公開から10~20年は、もうサメを見ると
反射的に一般の人ジョーズ」と言うくらい

大きなインパクトのあった映画は・・・
他に知りません(^^:

■アルフレット・スピルバーグ

スピルバーグは、アルフレッドヒッチコック
憧れていたのは、ファンには有名ですが

ジョーズは、ヒッチコックの「」と
同じく、動物が人間を襲うパニック映画
襲うカットは、どうしても両作共に
作り物」を使うしかありません。

その為、重要なのは人間(俳優)の
リアクションで、ロングの群集
アップの俳優の芝居のバランスは
とは異なる部分と、参考にしていると
思われる部分が、凄く上手く融合させています。

ヒッチコック自身の作品のどこかに
カメオ出演している事は有名
ファンには、1つの楽しみでもありますが

スピルバーグも、取り入れていた時期が
あり、ジョーズでもサメのハンティングが
うまく行かず、イラついているクイント
無線交信する相手が、スピルバーグ(声)

インディジョーンズ魔球の伝説や、グレムリン
バニラスカイなどにも、カメオ出演しています。

■ゴジラ対ジョーズ3号

スピルバーグは、子供の頃にゴジラ
1作目を見た時に、昔、東京に起きた
本当の事だと思って見たそうで
ルーカスと共に、ゴジラ円谷作品
ファンで、フィルムも研究していました。

今作のジョーズも、作り物のサメ
出来を重要視して、美術監督
ジョー・アルヴスが、約8メートル
ロボットサメ1号から3号まで作り

スタッフには「ブルース」と言う名前
呼ばれていました。

ですが、を使う為に故障が多く
1号から~3号までが故障すると
撮影ストップしてしまうので

背ビレだけが水面に出て 
なかなか全容を見せないと言う
ゴジラの手法を使います。

また、ジョーズは何だか吠え
ますけども、実際のサメには
声帯がないため、あり得ない描写だと
指摘されますが…知らなかった
訳では無いそうなので、映画ですし

もう…ある意味、であり
ゴジラであるので、声帯のある
巨大サメという架空の怪獣として
声?を入れたんだと思われます。

この背ビレだけの映像に、
ジョン・ウィリアムズ作曲した
ジョーズテーマ曲のスローな
出だしが、マッチして加速する
背ビレと、加速する音楽テンポ

このジョーズ映画の最大の恐怖を
効果的に演出する事に結果的になり大成功します。

もう、ブルース故障しないか
ゴジラを見て無かったら…
スピルバーグの、この後の活躍
無かったのかもしれません?

■まとめ

ジョーズは、当時のポスター
チラシには、水面を泳ぐ女性
下から狙うサメだけで・・・

他に、キャッチコピーも何も
記載が無く、スピルバーグ
言う名前も、この段階では宣伝
材料
にならなかったので

本当に、現場のブルース故障
スケジュールが押し、バタバタ
だったのに反して超シンプル
ポスターとチラシでした。

そのシンプルに反しての製作裏
45年経って脚本家カール・ゴッドリーブ
回想録として公演する事になりました。

そのタイトルが
Bruce (The Jaws Log)
(ブルース・ザ・ジョーズ・ログ)

と、言います。

それ程、忘れられないくらいの
前代未聞のロボット主役だった
名画ですが、今見ても・・・
解かって居るのに、ロボットに見えない
サスペンスを、未見の方は是非見てください。

ジョーズ [Blu-ray]
JAN: 4988102158170
時間: 124 分
詳しく見る。

 

■作品データ

監督 スティーヴン・スピルバーグ
脚本 ピーター・ベンチリー
カール・ゴッドリーブ
原作 ピーター・ベンチリー
製作 デイヴィッド・ブラウン
リチャード・D・ザナック

音楽 ジョン・ウィリアムズ
撮影 ビル・バトラー
編集 ヴァーナ・フィールズ
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ

公開
アメリカ合衆国 1975年6月20日
日本 1975年12月6日
上映時間 124分

製作国 アメリカ合衆国

製作費 $7,000,000
興行収入$470,653,000
配給収入日本 50億500万円

 

■キャスト

マーティン・ブロディ ロイ・シャイダー
クイント ロバート・ショウ
マット・フーパー リチャード・ドレイファス
エレン・ブロディ ロレイン・ゲイリー
ベン・メドウズ カール・ゴットリーブ

ボーン市長 マーレイ・ハミルトン
ヘンドリックス ジェフリー・クレーマー
クリッシー・ワトキンス スーザン・バックリニー
キャシディ ジョナサン・フィレイ
マイケル・ブロディ クリス・レベロ
ショーン・ブロディ ジェイ・メロ
入り江のボートの男 テッド・グロスマン
TVレポーター ピーター・ベンチリー