お薦め名画「ジャッジ・ドレッド 」

2021年10月1日

映画銀幕パークジョージ松田です。

今回の御薦め名画は

ジャッジ・ドレッド

です。

DCコミックバットマンの実写映画化が
ティムバートン監督により成功した事から
コミックヒーローの映画化として企画された
ジャッジ・ドレッドは、興行収入的にも

キャラクターグッズ展開も、成功とは
言えない結果でした。

作品が、わるかった訳では無かったので
その辺りと、1995年の様子を交えて書いて見たいと思います。

■早すぎたコミックヒーロー!

ジャッジ・ドレッドは、時期的にもCGがメインに使えるまでは
数年必要な時期の作品で、今見るとCGが使えればと言う
場面もありますが、当時は1995年時期の特撮で充分な出来で
古さも、不自由差も感じない作品でした。

最も先入観で、2つ共によくない方向に傾いたのが
コミックファンには、まだアイアンマンなど
アベンジャーズが認知される前なので

スタローンのファンには、なんでコミックヒーローに?と
思われ、コミックのファンには、なんでスタローンなの?と
ぞれぞれの過去のイメージを優先した固定概念
ジャッジされてしまった事で、喰わず嫌いになってしまいました。

また、アメリカンコミックとは違い
イギリスのコミックからの映画化作品なので
ジョン・ワーグナー(作)も、カルロス・エズキエラ(画)も
殆ど知られていませんでした。

スタローンだと思わずに見ても、スタローンだとして
見ても、わるくない映画なのですけども。

■ジャッジ・ドレッド

もう1つは、スーパーマンバットマン
スパイダーマン、など、DCマーベル
有名なヒーローからすると、ジャッジ・ドレッドは

ヘルメットを被っただけに見えてしまい
同じくクチを出している、バットマンのようには
見て貰えず、ヒーローとしての概念的にも
かなり不利なヒーローでした。

設定では2139年で、世界は荒廃していて
メガシティと呼ばれる巨大都市や、巨大な壁など
やや背景も、略現代の街中で戦い活躍する
ヒーロー達とは、別次元の他人事のように
見えてしまう画になっていました。

日本の人には、北斗の拳的な感じに見えた
かもですけども・・・
リアリティとしては、画的にはOKでも
見ている観客には、近しい感じには思えない
背景でした。

逆に、ジャッジ・ドレッド自身は
警察官であり、裁判官であり、刑の執行人
言う、国でも違いますけども
正義と捉える方と、寧ろ嫌いだと思う職種を
兼任しているので、正義のヒーローとして
見る事が、逆のリアリティが強すぎて
思えないキャラになってしまっていました。

宇宙からやってきた超怪力男とかの方が
解かりやすかったのかもしれません。

■1995の視覚効果

この時代は、まだCGは存在はしても、時間と
お金の掛かる技術で、仕上がりも当然ですが
今よりも良く無い画になるので、まだ使用する
事が、遠ざけられている技術でした。

携帯電話なども、在っても高額で使用する
通話料も膨大な金額が請求されてしまう時代
でしたが、今は固定電話を持たないとか
持って居ても使わない人の方が多く逆転してますが

CGも同じく、今は逆にCGの方が安くて、早く
出来てしまって
アナログの方が、お金が掛かると言う逆点して
しまったように、後々のコミックヒーロー
映画がCGの技術で、世界で大ヒットを記録
続けるようになるのは、はや過ぎたのかもですが

ジャッジ・ドレッド視覚効果は、当時のベストな
スタッフが集中して、映像化しているので
今見ても、とくに酷いことは無くて、CGでなくて
どうやったのか?考えるくらい、よく出来ています。

視覚効果をプレデター」「プレデター2
ジョエル・ハイネックが担当し

特殊メイクは「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」
ニック・ダッドマンが担当

プロダクション・デザインも「バットマン」の
ナイジェル・フェルプスが担当しているので

その部分部分に、過去作品の良さや、らしさが
見れる、素晴らしい画面が出来ています。

■まとめ

この1995年NTTは、漢字の電報押し花電報を開始し
好評を得ています。

また、この頃はシネコンなどは無く
映画館が姿を消していっていた時代で、関東でも
神奈川では91館、千葉では70館、埼玉で46館が
閉館していました。

当時は、デジタル化時代などと書かれてはいますが
まだまだ、今からするとアナログで、笑ってしまう
くらい大きくて思い携帯を、誇らしげに持って
羨ましがっていましたが、今はコントのような光景です。

そんな時代に、スタローンが、とか、コミック的に
と言う先入観で見てしまうと、映画としては
わるくないSF作品なのに、マイナー的にされて
しまった名作だったかもしれません。

ラストでは、ジャッジ・ドレッドがメガシティ・ワンを
背景にしていて、続編も視野に入れた
つまりヒットすると確信して、1作目を制作していますが

喰わず嫌いな、結果から商業映画としては
失敗したので、スタローンが2作目に難色を示し
続編は消えてしまいました。

映像ソフトのパッケージなどは、スタローン側
寄せた、顔出しのモノと、逆にスタローンが
まったく無いコミック寄りのモノが作られている
くらいに、先入観稔を2分した方向に合わせた
パッケージが現在は存在しています。

ですが、内容はわるくないので
2010年にリブート(再映画化)が決定!
カール・アーバン主演で、2012年3Dで公開されます。

ただ、今度は少し遅かったのかもしれません。

ですが、未見のSFファンやコミックファンは
是非、先入観なしに見てもらいたい作品です。

ジャッジ・ドレッド ブルーレイ [Blu-ray]
ASIN : B00CB6A0SS
時間 : 1 時間 36 分
詳しく見る。

 

■作品データ

監督 ダニー・キャノン

脚本
ウィリアム・ウィッシャー
スティーヴン・E・デ・スーザ

原案
ウィリアム・ウィッシャー・Jr
マイケル・デ・ルカ

原作
キャラクター創造
ジョン・ワグナー
カルロス・エスクエラ

製作
チャールズ・M・リピンコット
ボー・E・L・マークス

製作総指揮
アンドリュー・G・ヴァイナ
エドワード・R・プレスマン

音楽 アラン・シルヴェストリ
撮影 エイドリアン・ビドル

編集
アレックス・マッキー
ハリー・ケラミダス

製作会社
ハリウッド・ピクチャーズ
シナージ・ピクチャーズ
エドワード・R・プレスマン・フィルム・プロダクション

配給
アメリカ合衆国 ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ
日本 東宝東和

公開
アメリカ合衆国 1995年6月30日
日本 1995年9月15日

上映時間 96分

製作国 アメリカ合衆国

製作費 $90,000,000

興行収入
アメリカ合衆国カナダ $34,693,481
世界 $113,493,481

 

 

■キャスト

ジャッジ・ドレッド   シルヴェスター・スタローン

リコ アーマンド・アサンテ
ジャッジ・ハーシー ダイアン・レイン
ファーゴ長官 マックス・フォン・シドー
ファージー ロブ・シュナイダー
ジャッジ・グリフィン ユルゲン・プロホノフ
イルサ ジョアン・チェン
メイソン・オルメイヤー バルサザール・ゲティ
ジャッジ・エヴリン・マクルーダー  ジョアンナ・マイルズ
ジャッジ・カルロス・エスポジト ピーター・マリンカー
ジャッジ・ジェラルド・シルバー   アンガス・マッキネス
ミラー刑務所長 モーリス・ローヴズ
ガイガー イアン・デューリー
パ・エンジェル スコット・ウィルソン
ジュニア・エンジェル ユエン・ブレムナー
リンク・エンジェル フィル・スミートン
ミーン クリストファー・アダムソン
ジャッジ・ブリスコ  レックス・ダニエル
ヴァーティス・ハモンド  ミッチェル・ライアン
ブロック将軍 ジェームズ・レマー

 

名画

Posted by J.MAZDA