キーライト・SWメカが白いのは?

2021年10月4日

映画銀幕パークジョージ・松田です。

今回は、本当の意味での見方で
「キーライト」について解説してみます。

1.映画の立体化とは?

キーライトとは、簡単に言えば1番強い光です。

上の画はスターウォーズの帝国軍の
メカスターデストロイヤーという巨大な宇宙船です。

この画の場合右前方(上手)から
当たっている照明ライトが、キーライトになります。

つまり、宇宙では太陽のような
光球が在ると言う事に成ります。

映画は、スクリーンに映る平面の映像です。
当たり前ですね(^^:

つまり光が無いと真っ暗(真っ黒)です。

光が当たりすぎると…真っ白です。

でも、下の画は…立体的な白いたまご
に見えますよね。


つまり、明るい所と暗い影が在って
ブラット・ピットも、エマ・ストーン
も、立体的に見える訳です。


2.キーライト

上の画はスターウォーズ
ナタリーポートマンの演じるアミダラ
のカットですが、たまごと同じく
左から当たっているライトが、キーになります。

基本的には、カメラが俳優さん
撮影する時には、キーライトをまず決めます。

次に、キーのコントラストを押さえる
ライトを、基本カメラの反対側に起きます。

このライトを押さえ」と現場では言いますが
フィルライトなどとも言います。

…略言わないですが(^^:

もう1つは背景のホリゾントに当てる

ライトがあります。
これもバッライトとか、ホリゾント
ライト背景ライトなど言い方は、いろいろあります。

スタジオではなくロケの昼間は
背景は略太陽に御任せになります。

基本は上図の3種類が基本で、その柱が
キーライトで、1番強い光源を言います。

3.影と光と影

あまり「影」を見る方は少ないかもですが?
上の画は、スターウォーズ帝国の逆襲
で、帝国軍が反乱軍の基地にむかって
攻撃進行していくカットです。

この4つ足歩行メカAT-AT
進行方向に伸びています。
つまり斜め右上に、この惑星の太陽
あると言う設定ですが、実際は
ミニチュアセットなので、意図的なを作れます。

つまり帝国軍のが、反乱軍の
秘密基地に忍び寄るという演出的な
方向をチョイスする事ができます。
逆に影を作らないと、白に、白の
たまごのように、よく観えないシーンになってしまいますね(^^:

上は、同じく帝国の逆襲
ダースベイダールークが対峙するカットです。

ルークの影や、2人の間の柱を見れば
解りますけども、キーライト右から
ですよね?
でも右からだと、主役のルークの顔
影になってしまいますよね?

それは、このシーンはルークが恐れて
いた父親がダースベイダーだと知り
認めたくない葛藤し苦悩する場面なので
ルーク顔を明るく照らしていません。

ですが、上の画は同シーンの
ダースベイダーの1ショットでは、キーライトは左から当たっています。

コレも、ダースベイダーの顔を明るく照らしていません。

光源的には、同じ場所でキーが変わる
のは、本来は不自然ですが、SFなのと
屋内である為に、この2人の心の光と闇
を、光と影の演出効果に使用しています。

これも、現実的・科学的には「嘘」
ですが、映画のライティングマジックの1つです。

4.黒と影とカッコよさ。

上の画はターミネーター
シュワちゃんが銃を構えるカットです。
1番暗いのは服や銃で、1番明るいのは
背景に入って居る斜めの明かりです。

この明るい部分が、黒い服装
シュワちゃんを際立たせてくれています。

本来、こんなに強い光が当たっているかは?

別にして、これもキーライティング
産み出す、コントラストで、観客は
カッコイイと思うカットになるわけです。

上は、ブレードランナーで銃を構える
ハリソンフォードです。
キーライトは左斜め後方です。
押さえが右から当てて
ハリソンフォード顔の半分を暗く
半分を明るくしてブラスター銃にも光を当てています。

このライティングによって
デッカードを演じるハリソンフォード
の表情を、明るく全部照らすよりも
複雑な心理でブラスター銃を向ける様子が際立ちます。

その上、奥行がぐっと増してカッコよさも倍増します。

俳優さん自身がカッコイイのも
ありますが極端な場合、ブサイクな
3枚目でもカッコイイと、観客に思わ
せるライティング撮影は可能ですから
元がカッコよければ増し増しになります。

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5.光の進行方向

上は、スターウォーズⅣルーク

今居る惑星を出て行く決意をする
カットで主人公ルークの顔を、光が照らします。

つまり、これから先の展開に静かに
期待して貰うライティングです。
コレはロケですが、照明を更に強く
当てて、主役や映画の進行をで見せています。

ポーズも、そのものなポーズですね(^^:

上は、有名すぎるタイタニックの船
でのレオナルド・ディカプリオ
演じるジャック
ケイト・ウィンスレット演じるローズ
のシーンで、タイタニックは現実の進行
方向が決まって居るので、大西洋を
ニューヨークに向かっている為
沈む前の夕日を浴びると言う制限があります。

政略結婚を強要され絶望していた

ローズジャックと2人の未来を(短いですが)夢見て光を浴びるカットです。

こういう主人公メインキャスト
正面から光(キー)を浴びる場合は
未来が開けて行く演出に多く使われます。

6.宇宙の光

再び、スターウォーズの帝国軍の
スターデストロイヤーですが、SFで
宇宙の場合は背景は略黒です(^^:

そして光源は、太陽のような光球惑星です。
ですが…もし、それを正確に設定すると

角度によっては、真っ暗で、略何も
見えない画になってしまいます。

その為に、上手に「らしく」不自然に
見えないようなキーライトを設定します。

映画は、影が出来る事が実は立体的に
見えるキーになっています。

本来は大気圏に突入するメカなどは
凹凸が無い方がいいのですが、そうすると
メカや画面全体もが、下の画のように
平面的に見えてしまいます。

また白くないと、濃いカラ―は
見え難く、何よりも光源が何か?とか
光源のカラ―や角度を意識してしまいます。

そもそも、背景が宇宙は単色
立体的ではないのでライティング
複雑なのは不自然になりますから
使い難い為に凹凸で白い方が都合が
よかったのでアナログ時代の
スターウォーズのメカは凹凸が多い白いメカが主流になっています。

またミレニアムファルコンの操縦席の
セットなども、上や後方、左右も
略塞がれていて窓から入る光
俳優さんを唯一見せるになっています。

本来は、毎回操縦席に光が入っている
のも、肉眼でゴーグルもしないで
光源に対してターンしたりしているの
は、SF的嘘でありえないのですけども
実に上手く工夫して、ライティングしています。

毎度、光星を前にして飛んでると言う感じです(^^:

なので…
ミレニアムファルコン
タイファイターのコックピット内は
最も、照明さん泣かせのメカだと言えます。

■まとめ

あんまり、初回から画面を気にして
見ても楽しめないと思いますので
何度か見る好きな映画などで、そのカット

1番画面が

明るいところと、暗いところ

を、意識したり、メインキャストの
顔の明かりなどを意識して見ると

さらに1歩踏み込んだ演出意図
作品の展開、流れが、見えてきたりしますので

好きな作品を、少し深く見るのに試してみてください。

スター・ウォーズ AT-AT
1/144スケール
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