お薦め名画「ラ・ラ・ランド」

2021年8月20日

映画銀幕パークジョージ松田です。

今回の御薦め名画は

ラ・ラ・ランド

です。

2016年に公開された大ヒット映画で
近年には少ないミュージカル形式
取り入れた映画なので、ミュージカル
映画
とも言われ、ミュージカル映画
では無いとも言われる作品で

主人公のミア・ドーラン(エマ・ストーン)
が、乗るトヨタ・プリウス2代目
多くのシーンで使用され、女性に
可愛い車として、人気が出たり

ロサンゼルスでの近年の若い
男女のアメリカン・ドリームの話を
2016年の様子を交えて書いてみたいと思います。

■冒頭ダンスシーンとプリウス

冒頭ダンスシーンは、多くの宣伝材料にも
使用された、高速道路上で踊るシーン
映画史に残る名シーンになりました。

ロサンゼルスのジャッジ・ハリー・プレガーソン
インターチェンジを、2日間借り切り
100名のダンサーが出演しての360度
移動撮影すると言う、とんでも無い撮影です。

100フィート(約30m)の高さでの高架
クルマの屋根の上に登ったり、BMX
(自転車)で、クルマのを走るなどの
ダンス?なのか?アクションなのか解らない
動きもあるので

プロダクション・デザイナーのデヴィッド・ワスコ
「誰か落ちて死ぬのではないかと心配した」と語っています。

ココでも、沢山のクルマに交じり日本車
登場していますが、リアルなロス(L.A)
描けば、当然の事ですけども

ヒロインのミアが乗るクルマが2代目
トヨタ・プリウスなのは、ここまで
プリウスがメインに出て来る映画は無く

トヨタが関係しているのかと思いましたが
まったく、トヨタはNOタッチだそうで

監督が、ミアがお金が無い中でも中古で
エコな事も少し考え、壊れ難いトヨタ車
選んだと言う事で、映画の製作年的にも
少し古いプリウスの2代目が使用されています。

製造販売時期

2代目・2003年~ 2011年
3代目・2009年~2015年
4代目・2015~

この2代目が、エマ・ストーンが乗ったからも
あると思いますが、小さくて丸くて可愛い
評判になる予想外の話題を産みました。

■2016年公開のフィルム撮影

ロスのインターチェンジでの長廻しは
100名のダンサーとの息を合わせる事や
360度映す為に、スタッフの居場所は
カメラの後側しか無く、クルマの見えない
中に居るしかない、超難易度の高い撮影
最後には、ドアを同時に閉める演出
オマケまで着く、撮影部的には…
頭が痛すぎる…シーンなので

当然、デジタル撮影だと思います。

が…

監督デミアン・チャゼルは、この
カットなしのシングル・テイクを
パナビジョンの撮影機材を使用した
フィルム撮影で、ワイドスクリーンの
シネマスコープで撮る事を決めます。

NGが出れば、デジタルよりも膨大な
予算を消費します。

ですが、撮影ライナス・サンドグレン
は、コレをやりきります。

このアホ…天才監督の要望に応えた事で

 

第89回アカデミー賞、撮影賞を受賞

第70回英国アカデミー賞、撮影賞を受賞
ハリウッド映画賞2016、撮影賞を受賞
第21回サテライト賞、撮影賞を受賞

 

大きな映画賞・他、沢山の撮影賞を受賞します。

もう2度と、こんな大掛かりなフィルム
クレージーな撮影は、もう見られないかもしれません。

この冒頭のシーンだけでも、充分に
見る価値のある作品です。

■ラ・ラ・ラ評価

ラ・ラ・ランドは、公開前から様々な
評判が交わされた、少し変わった現代の
ミュージカルでしたけども、公開されると
マイナスな評判を、吹き飛ばし

ライアン・ゴズリングエマ・ストーン
ハリウッドのTOPスターの仲間入りをして
代表作となった作品で、その世界的な評価

第89回アカデミー賞
第74回ゴールデングローブ賞
第70回英国アカデミー賞
第73回ヴェネツィア国際映画祭

などで、全て書くと大変な数になる程
様々な部門のを世界中で、評されます。

日本でも、勿論

第41回日本アカデミー賞最優秀外国作品賞
第91回キネマ旬報ベスト・テン 読者選出
外国映画ベスト・テン 1位
第72回毎日映画コンクールTSUTAYA×Filmarks
映画ファン賞(外国映画部門)

など、他を寄せ付けもしませんでした。

イギリスBBCも、2016年映画トップ101位選出しています。

また、監督デミアン・チャゼルは、日本
「東京流れ者」(1965)監督・鈴木清順を隠れた
オマージュにしていたと公表しています。

東京流れ者  HDリマスター版
日活100周年邦画クラシックス
時間 ‏ 1 時間 23 分
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■まとめ

前評判も大きく、アメリカで2016年12月9日
公開されますが、日本では2017年の公開になって
しまった作品

日本ではSMAP解散・活動終了が大きな話題に
なっていました。

日本では2017年2月24日と言う2月末の公開
ややピークが下がった時期でもありましたけども
44.2億円大ヒットを記録します。

リピーターも多い反面、女性が多く男性
あまり見た事が無いと言う方が多い作品でも
あるので、是非今からでも見て観て欲しい作品です。

今ならプレミアム会員無料でも視聴できますので
未見の方は是非御自身の目で、内容をチェックしてみてください。

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*配信は予告なく変更する場合があります。
ラ・ラ・ランド[Blu-ray]
時間 2時間 8 分
ASIN ‏ : ‎ B07SK6SVNM
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■作品データ

監督 デミアン・チャゼル
脚本 デミアン・チャゼル

製作
フレッド・バーガー
ジョーダン・ホロウィッツ
ゲイリー・ギルバート
マーク・プラット

製作総指揮
サッド・ラッキンビル
ジャスミン・マクグレイド

音楽 ジャスティン・ハーウィッツ
撮影 ライナス・サンドグレン (リヌス・サンドグレン)
編集 トム・クロス

製作会社
サミット・エンターテインメント
ブラック・レーベル・メディア
TIKフィルムズ[1][2]
インポスター・ピクチャーズ
ギルバート・フィルムズ
マーク・プラット・プロダクションズ

配給
アメリカ合衆国 サミット・エンターテインメント
日本 ギャガ/ポニーキャニオン

公開
イタリア 2016年8月31日(ヴェネツィア国際映画祭)
アメリカ合衆国 2016年12月9日
日本 2017年2月24日

上映時間 128分

製作国 アメリカ合衆国

製作費 $30,000,000

興行収入
世界の旗 $446,050,389
アメリカ合衆国 $151,101,803
日本 44.2億円

■キャスト

セバスチャン(セブ)・ワイルダー ライアン・ゴズリング

ミア・ドーラン – エマ・ストーン

キース – ジョン・レジェンド
ローラ – ローズマリー・デウィット
トレイシー – キャリー・ヘルナンデス
アレクシス – ジェシカ・ローテ
ケイトリン – ソノヤ・ミズノ
ビル – J・K・シモンズ
グレッグ – フィン・ウィットロック
デヴィッド – トム・エヴェレット・スコット
ミアの母親 – ミーガン・フェイ
ハリー – デイモン・ガプトン
カルロ – ジェイソン・フュークス
ジョシュ – ジョシュ・ペンス: グレッグの兄
ヴァレット – トレヴァー・リサウアー
アリステア – マイルズ・アンダーソン