マチネの終わりに 【感想・レビュー】

2021年10月18日

監督 西谷弘
脚本  井上由美子
出演  福山雅治 石田ゆり子
音楽  菅野祐悟
撮影  重森豊太郎

映画銀幕パークジョージ・松田です。

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下の記事からはネタバレに成りますので注意してください。

今回の映画は、マチネの終わりにです。

マチネの終わりに
オリジナル・サウンドトラック

JAN: 4549767077581
収録時間: 59 分
詳しく見る。

まず、マチネって何?て普通思いますよね。(^^:

マチネとは、フランス語の「朝~午前」の事です。
演奏や公演などに使われる事が多い言葉です。

なので、日本語的に言うと…
味気ないですが「午前の公演」と言う
感じですが、公演的には「昼の部」と
いう感じでも在り、13時~からのもマチネと言うそうです。

この作品は、福山雅治演じる蒔野聡史
石田ゆり子演じる小峰洋子が、引かれ
合う想いが主軸ですが、絶えず2人は・・・

未来は常に過去を変えてる

と、言う行動を選択する事が描かれています。

また、この映画は…勿論「邦画」なの
ですが…時々、邦画だったよな?と
確認したくなる程に、ロケが
ヨーロッパ(主にパリ)、ニューヨーク
日本と、大別して3箇所の背景と

言葉、国籍の異なる人物が出て来るので
字幕の部分も多く、良い意味で邦画ぽく
ない、グローバルなベースの邦画です。

また福山雅治、石田ゆり子、共に50歳で
合わせて100歳などと宣伝で言っていますが(^^:

作中では蒔野聡史38歳、小峰洋子40歳と
言う設定で、原作の誕生年など映画内の
年数とが異なり、作中で4年~の年月が
経過しますので、原作の設定や
俳優さんの実年齢は忘れて観て下さい。




■プロローグ

グレーのコートの女性が、カメラを背に
画面奥に急いでいる?(ように見える)

と、グレーのコートの石田ゆり子演じる
洋子は、足を停めて振り返り・・・

歩道に在る石のベンチを見つめて座ってみる。

*このシーンは、全体を意味し…
後々、この場所がどこか?どこに向かうかが観て行くと解ります。

■東京公演控え室前

誰かを待っている板谷由夏演じる
是永慶子の視線の先から、洋子が来る。

福山雅治演じる
クラシック・ギタリスト蒔野聡史
記念の東京公演が、始まるところでしたが

「洋子は、相変わらず走って来ないのね?」

と、言うと

焦ると運を逃すので、と答え~席に着きます。

蒔野聡史の演奏を聴きながら
洋子はトリップする感覚を覚えます。

公演終了後、蒔野聡史の控室前には
多くの人が、挨拶しようと手土産を持って集まって居ます。

ドアをノックする音!

桜井ユキ演じるマネージャーの三谷早苗
が、ノックは辞めて下さいと、ドアの
前に立って、中で倒れてるのでは?と
心配する方達を制して、帰ってもらいます。

慶子と、洋子も帰ろうとすると…

ドアが少し開いて蒔野聡史が外を覗います。

もう帰って貰ったと
マネージャーの早苗説明すると
慶子に気ずいて…さらに隣に居る洋子
観て、誰?と言う顔をするので

慶子が、海外のRFP通信のジャーナリスト
と、紹介すると蒔野聡史は廊下に出て来ます。

慶子は空かさず、洋子フィアンセ
居て、父親は、あのフランスの映画監督
イェルコ・ソリッチなんですからね。と付け加えます。

蒔野聡史は、でも?(容姿は日本人)と
不思議そうな顔をするので

洋子が、2番目の母の子なんです。と説明する。
*劇中それだけですが、フランス人と日本人のハーフと言う事。

蒔野聡史は、イェルコ・ソリッチ
映画「幸福の硬貨」が好きな事を伝え

洋子も、実は蒔野聡史の演奏を前にも
ニューヨークで聴いた事を話して意気投合していきます。

■未来は常に過去を変えてる

場所を移して、打ち上げのお店で
蒔野聡史は、新幹線で、坂本さんに
偶然会って挨拶しても…そっけなくされ
人違いでは?と言われてしまって

更に、御礼などを話すと…

本当に人違いで別人でした。と言う話で笑いを取ります。

でも、こっちも引くに引けずに
坂本さんとして通しましたと
更に笑いを取っている様子を、洋子は少し離れたとこで聴いています。

打ち上げの店舗奥のバーで
洋子は1人エスプレッソをオーダーして
飲んでいると、蒔野聡史も抜け出して来て洋子と話します。

と、その2人の間にマネージャーの早苗
酔った勢いで…割って入ります。

洋子が帰国したのは、祖母が90歳
亡くなったからで…、その原因が
庭で洋子が好きだった、よく遊んだ
頭をぶつけた事がショックだと話します。

普通に返すマネージャーの早苗に対して
蒔野聡史は、記憶の事を洋子さんは言っていると

人は、変えられるのは
未来だけだと思い込んでる。
だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。

変えられるとも言えるし
変わってしまうとも言える。
過去は、それくらい繊細でかんじやすい。
」と言う話をします。

◆ ◆ ◆

店の外に出て、蒔野聡史洋子
タクシーを捕まえますと言い、道に出ます。

洋子は御礼を言うと、新幹線
人間違いは、ちゃんと謝ったんでしょ?
と、見抜いていて、蒔野聡史は面白い話に編曲した事を照れます。

■セーヌ川

フランス、パリのセーヌ川を進む
青いパトライトを点滅させたボートが

ノートルダム大聖堂を右に見た左の岸に着けます。

テロの現場で警察が調査をしていて
非常線の外で、多くのマスコミ
警察に質問を投げかけています。

その中央に居る洋子も、コメントを
取ろうと必死に言葉を投げかけます。

警察は、形だけの言葉を残して去ろうとしますが…

2年前も、映画館がテロの標的にされ
たと言う「過去」の出来事を変えられていない事を指摘します。

その洋子の言葉で、戻って来ますが
得策は無いようすで…

洋子は、同僚の女性カメラマンクルマで現場を後にします。

■通信社のエレベーター

RFP通信社の前にクルマで到着し
洋子は取材データを入れる為に
クルマを降りて、社のビルに入ります。

1階のホールで、同僚の男性社員
洋子どうだった?と話しかけてきたので
収穫は、あまりないと言うと

2人の男に、これから取材するけど
同席するかと聴かれ?

是非と言いつつ、先にデータを入れて
からにすると、エレベーターへ向かいます。

同僚の男性は、解ったと言いながら
洋子、疲れて無いか?と心配してくれ
今度、ピザでも御馳走するよと
笑顔で、エレベーターに乗り込む洋子を見て…

その2人の男と会った瞬間・・・

洋子も、気ずいたと同時くらいに
エレベーターのドアが閉まり・・・

同時に、RFP通信社1階ホールは
その優しい同僚と共に、爆弾テロで吹き飛ばされます。

洋子の乗ったエレベーターも
大きく振動して、照明が落ちパニックになります。

非常灯が点き、パネルの呼び出し
ボタンに叫びますが、応答は無く
振動と恐怖の中、スマホで自撮りしながら現状をレポートします。

■打ち合わせ

某ビルの一室で、慶子蒔野聡史打ち合わせをしています。

慶子レコード会社ジュピター
蒔野聡史の担当者なのが、ココで解ります。

蒔野聡史は、自身の演奏に…
不安を抱いている事に気ずきだします。

パリのテロのニュースは、日本にも
届いていて、洋子と連絡が取れないと
心配する慶子に、蒔野聡史も…

僕も連絡が取れないと言います。

◆ ◆ ◆

その頃、パリの洋子の部屋の下では
道路工事をしている様子で…

洋子は、怪我も無く助かっていますが
半分、放心状態になっているようです。

伊勢谷友介演じる日系アメリカ人の
フィアンセ、経済学者のリチャード新藤
との写真が、フレームに入って居たり

その部屋は、おだやかなパリの一室に見えます。

◆ ◆ ◆

蒔野聡史のスマホ画面・・・返信は無し。

朝、洋子が目覚めるとフィアンセが
おでこにキスし、経済的なプランを明るく話ます。

なんとなく、洋子に元気が無いようには
感じてるようですが、直ぐに自分の仕事の話に戻ります。

■ネット通話

蒔野聡史は、ネットの動画にUPされた
洋子のエレベーターの動画を、パソコンで見て居ます。

その途中に、ネット通話の着信が入ります。

洋子からでした・・・

ノートパソコンを机の上に置いて「通話」にします。

洋子が画面に出て、連絡出来なくてスイマセンと
謝罪し、近況を報告しますが…言葉に詰まります。

蒔野聡史は、洋子の廻りのを次々に言い当てます。

工事の音、子供声がするなど
洋子の部屋に入ってきている小さな音を
言葉にすると、洋子は少し驚き…

耳は、やっぱり良いんですね。と言い

ほんの少し元気になった時!

大きな音がして、洋子は反射的に
テロ?・・・では無いのですが
必用以上に驚いてしまいます。

今のは、工事の音だよね。蒔野聡史が言います。

蒔野は続けて、新幹線のネタを話そうと
すると、それは聴きました。と洋子
言われ、さらに、どうでもいいようなネタ話をします。

◆ ◆ ◆

洋子は、少しだけ元気になり
晴れ晴れとしたパリの街を歩きます。

■蒔野、蒔野、蒔野

蒔野聡史はギターが弾けなくなっていて…

レコード会社ジュピターで、慶子
公演など、全て中止にして欲しいと
マネージャーの三谷早苗と、頼みに来ます。

慶子は驚き…困りますが
マネージャーの三谷早苗は、何よりも
蒔野の為にと、「蒔野、蒔野、蒔野」を連呼して

慶子に一括されます。

事実上、蒔野聡史はギタリストとしての
活動を停めてしまいます。

■師匠の公演

そんな蒔野の現状を知ってか?

古谷一行演じる師匠の江誠一
自分の演奏後の控室で、アイシングしながら

蒔野に、スペインのマドリードの公演で
自分と一緒に弾かないか?と誘います。

もう、年齢的に一緒に弾くのは
最後かもしれないからと言われ…悩みます。

■パリの街角のレストラン

青シャツを着た洋子は、足取り軽く
街角のレストランの角で、窓を開けて
待っている、蒔野聡史の所へ走らずに向かいます。

蒔野聡史も、洋子を見つけ入口を指さします。

青いフレームの窓の側で、向かい合い
食事をしながら話す2人ですが

蒔野聡史は、洋子さんが死んだら
僕も死ぬと言いだして

洋子が自殺したら、僕も自殺すると言う…

もし洋子さんが地球のどこかで
死んだって聞いたら、僕も死ぬよ。

洋子が自殺すると、自分も巻き込む
という事になるから、留まって欲しいと
言う事なのですが、それはイコールプロポーズであるので

洋子は、私にはフィアンセがいますから!

大学時代の同級生で、蒔野さんとは
全然タイプの違う経済学者のアメリカ人と、言いますが…

蒔野は、だから止に来た。と言うのです。

洋子は、大学時代に出会ったフィアンセと
まだ、会って2回目の蒔野の間に悩み
時間を貰う事にします。

◆ ◆ ◆

蒔野聡史は、パリからスペインの
マドリードの師匠の待つホテルへ到着します。

師匠は、明るいスペイン人とホテルの
前の道で、ストリート音楽を楽しんで
いるところに、蒔野の姿を見つけて微笑みます。

■スペインのマドリードの演奏

蒔野聡史は、若いギタリスト
ティボー・ガルシアが、ステージで
練習後に、挨拶をかわします。

彼は、蒔野聡史の名前は知って居ると
言うとブルーのギターケースを持ってステージを後にします。

本番の公演で…

蒔野聡史は、観衆の前で弾く手を止めてしまいます。

◆ ◆ ◆

蒔野聡史は、パリの洋子の部屋の
ドアの前に立って居ます。

洋子が出てきて、中の様子を気ずかう蒔野

どうぞ。と、中に入れます。

洋子の同僚の女性カメラマン
傷だらけで、泣きながら手当てをしていました。

洋子は、女性カメラマンが同僚が
社のテロの犠牲になり、危ない取材をした事を怒ります。

蒔野聡史は、洋子に聴くまでも無く
マドリードに来れなかった理由を把握して

2人に、温かいスープを作ります。

ですが…、女性カメラマン
食欲は無く、クチに出来ません。

2つ目の方法として、蒔野聡史は…

■小さな演奏会

蒔野聡史は…、ギターケースを開けてギターを手にします。

ゆっくりと奏でる曲に、心の傷が
癒えていき、洋子も隣で彼女の肩を抱きしめます。

女性カメラマンは、涙をぬぐい洋子の部屋を後にします。

蒔野は、今日の演奏は良かったと
言いますが…、洋子はマドリードに
行けなかった事を謝罪しますけども

いや、今の演奏の事でマドリードは最悪だったと話します。

2人は、いつしか見つめ合い
全てが終わったら、今度は私が日本に
行くから。と、洋子は言います。

3度会っただけですが…理屈では無く

熱いキスを交わします。

小さな物音に、我に返る2人・・・

蒔野は、スープを温めなおします。

■日本へ

蒔野は、日本のキッチンで洋子迎える料理をしています。

洋子を乗せた飛行機は、成田に到着し
手荷物を降ろそうとする洋子
横の高齢な女性の荷物を降ろしてあげます。

蒔野は、料理の準備をしながら
洋子の到着時間を気にします。

バスに乗る洋子

蒔野のスマホに、洋子のメッセージが
届いて、大崎のバスターミナルでと返します。

ですが、蒔野急な連絡が入り
血相を変えて、慌てて外に飛び出し
タクシーを捕まえて、どこかに向かいます。

■雨の夜

蒔野が向かった先は病院でした。

師匠江誠一が脳梗塞で倒れて
今から緊急手術で3時間はかかると
師匠の娘に聴かされます。

蒔野は、病院で待つ事を決めますが
スマホをタクシーに忘れて来てしまった事に気ずきます。

マネージャーの早苗は、私がタクシー会社に
取りに行くからと、蒔野にレシートを
貰っているかと聴き、レシートを預かり
行こうとすると、早苗を停めて
裏に暗唱番号を書きます。

洋子は、バスターミナル蒔野の姿が
無く、ベンチで待つ事にするとが降って来ます。

タクシー会社で、早苗蒔野スマホ
受け取ると、が降って来ます。
ビニール傘をタクシー会社の人が
渡してくれて、マネージャーの早苗
電車で病院に戻りますが、途中で・・・

蒔野スマホを開いて、2人の会話を見てしまいます。

マネージャーの早苗は、バスターミナル
へ行き、洋子が待っているのを確認します。

洋子から、早苗の手元にあるスマホ
電話が入りますが…出ないでスルーします。

洋子は、雨降る寒い中…蒔野を待ちます。

病院に到着した、マネージャーの早苗
ずぶぬれで、壊れたスマホを手に蒔野
スマホを落としてしまい、壊してしまいましたと謝ります。

蒔野は、洋子との連絡が取れない
イラダチを噛み殺して、風邪ひくからと早苗を気ずかいます。

洋子は、急な仕事でも入ったのかと
メッセージを送信して、ホテルに向かいます。

蒔野は、レコード会社の慶子洋子
電話番号を聴いて欲しいと頼みます。

マネージャーの早苗は、病院の通話室に
入って、出て来ると、仕事用の携帯
洋子のナンバーを入れましたからと言い

自分の個人的な携帯は別に在るので
明日、スマホの修理をするまで使って
くださいと、蒔野に渡します。

蒔野は、お礼を言うと通話室に入り
洋子に電話しますが、ルス電になって
いるので、メッセージを残します。

…が、その通話の先は
マネージャーの早苗個人的な携帯でした。

洋子は、その頃…蒔野のスマホからの
メッセージを読んで、愕然とします。

ギリギリまで、ずっと悩んでいたのですが
僕はやっぱり、今回、あなたに会うことはできません。

と、マネージャーの早苗が送っていたのです。

洋子は、ホテルのエレベーターで
あの悪夢がフラシュバックします。

■長崎の庭の石

洋子は長崎の実家で、母と話します。

そこには、幼い頃遊んだ庭の石
祖母の命を奪う事になった石の記憶が
ありました。

父、イェルコ・ソリッチと別れた
理由について聴くと、危険な思想な者
から、幼い洋子と母を守る為に遠ざけた事を聴かされます。

◆ ◆ ◆

蒔野は、新しいスマホにデータを
移植してもらい、洋子に連絡を取りますが

話の内容が、噛みあわず…
何処に居るのかも教えて貰えずに

空港で、洋子を待ちますが…
洋子は、もう蒔野に逢おうとしませんでした。

■4年後の2人

師匠・江誠一が亡くなり

その葬儀に、蒔野は…
元マネージャーの早苗と共に2人の間の子供と参列しています。

師匠の娘のお腹の中にも、2人目の師匠の孫が居ます。

一方、ニューヨークで洋子
フィアンセだったリチャード新藤
セレブなパーティを主催しています。

2人の間にも、ケンと言う男の子が居ます。

ですが…表向きは、何の不自由も無く
優雅な生活を送る2人ですけども…

やはり、気持ちは離れていて
ギクシャクしてしまっていました。

■追悼・トリビュートアルバム

4年もの間、蒔野は弾く事から離れて
いましたけども、師匠が亡くなった
追悼アルバムを、慶子が企画し

1番弟子が参加しないなんて!と説得し
蒔野はギターを手にする事にします。

◆ ◆ ◆

洋子は、ある日息子のケンが熱を出し屋敷に、連れ帰ると…

リチャード新藤が、2階で別の女性居る所を目撃してしまいます。

蒔野は、録音が終わりアルバムの
写真撮影で、慶子にヒゲを剃るように言われ…
徐々に、元のギタリスト蒔野を取り戻して行きます。

ですが、公演など人前では…
もう、と、蒔野はマドリードの過去を変えられずにいました。

洋子離婚を法律事務所に相談し
再びジャーナリストとして働く就職活動を開始します。

息子のケン洋子は、幸福の硬貨
あったら何を買う?と、聴いてみると…大きなT-REXと答えます。

■真実のNYカフェ

その頃、元マネージャーの早苗
ニューヨークの蒔野が最初に公演し
洋子が、蒔野のギターを聴いた会場

マーキン・コンサート・ホールでの
復帰の為に、ホールの責任者と交渉します。

そして・・・

洋子とカフェで会い、あの雨の日の事を全て話します。

自分のスマホに、当時入れた蒔野
メッセージも、洋子に聴いて貰います。

その頃、東京の蒔野も、早苗からの
メッセージ文で、あの雨の日の真実を知り…

洋子の言動が、おかしかった事が
理解できてしまい、叫びます。

早苗は子供と実家に帰っていますと
もう1度、嘘をついて、ニューヨークに行っているのですが…

洋子も、目の前にあるの入った
コップを握りしめ…早苗をかけられる覚悟を決めます。

蒔野も水道の蛇口から溢れるコップを
握りしめ…、押さえきれない感情を爆発させ…

コップを割り、大事な左手が血まみれには…
しませんでした。

洋子も、またコップに入ったを飲みます。

早苗は、少し驚きつつも
2人が引かれ合う事を、更に理解したのか
復活公演に是非、洋子に来て下さいと頼みます。

◆ ◆ ◆

洋子は、息子のケンと何時でも
会える権利を貰い、離婚します。

リチャード新藤も、別れてよかったと
言い、あの女性とクルマで、ケンを迎えに来ます。

後部座席には、大きなT-REXが在り
嬉しそうな息子の姿に、少し安心します。

■グレーのコート

早苗は、ニューヨークに向かう蒔野を見送り

今度こそ本当に、子供と実家に行くので
好きにしてほしいと伝えます。

蒔野は、やはり早苗を怒鳴りつける
ような事も無く、過去を良く変える
未来を選び、ニューヨークへ向かいます。

◆ ◆ ◆

グレーのコートを着た洋子
少し足早に、ニューヨークの歩道を行きます。

歩道に在る、ベンチのような
気ずいて、少し戻り座ってみます。

人は、変えられるのは
未来だけだと思い込んでる。
だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。

変えられるとも言えるし
変わってしまうとも言える。
過去は、それくらい繊細でかんじやすい

■マチネの終わりに

蒔野は、想い出のホールで復活の演奏を
成功させて、多くの拍手を浴びます。

観客に丁寧に、頭を下げる途中で
1点で、視線が停まります。

蒔野は、ゆっくり座るとアンコールの曲
「幸福の硬貨」に替えてしまいます。
少し慌てる、スタッフ・関係者ですが

この後、マチネの終わり
セントラルパークを散歩してみたいとマイクで話します。

カメラは、ゆっくり観客席を映して
パンしていくと、2階席に洋子の姿があります。

昼間のセントラルパークを、洋子は歩きます。

蒔野も、またセントラルパークへ足を
運ぶと演奏を聴いてくれていた、老夫婦
蒔野を見つけサインを頼みます。

快くサインに応じる蒔野を、洋子
円形の噴水の向こうから見つけます。

老夫婦は、まさか本当に
セントラルパーク会えるとは?と喜んでサインを受け取ります。

自分を見つけた、洋子蒔野
気ずきますが、丁寧に老夫婦とお別れし
蒔野洋子も、走らずに噴水の同じ方向に向かいます。

END

■まとめ

ほんとうに、良い意味で日本映画を
観た後味では無く、洋画を見たような?気になる不思議な作品です。

面白いとか言う映画ではなくて

とても、良い映画です。

勿論、あの日タクシーの中で
スマホを使えなかったのか?
レシート貰って、スマホ忘れる?

など、気になる方も居るようですが
確かに、もう少し師匠への想いなど
焦る様子が濃いと、スルーしやすいのかと思いますが

そこはスルーして観てください。(^^:

映像的には、フランスでは洋子
シャツなど「フレンチブルー」の様々な背景などに使い

フランスのギタリスト
ティボー・ガルシアの*ギターケースも
ブルーです。*私物。

ニューヨーク(アメリカ)では
洋子は、赤系のトップス
ブルージーンズを履くなど色使いも
凝っている点も、是非見てください。

とても、映像音楽も素敵な映画で
俳優さんの芝居も、素敵ですが

特に、洋子を演じた石田ゆり子
何度か、あれ?静止画?と思う程に
瞬きすらしない懇親の演技を見せます。

コレはファインダー覗いていた
重森さんも、息をのんだのでは無いか?
と思うくらいで、魂を刻み込んでるシーンです。

映像や音楽もですが、俳優さんのが…最も「良い映画」と感じ
させてくれる要因になっていると思います。

■キャスト

蒔野聡史 福山雅治
小峰洋子 石田ゆり子
マネージャー・三谷早苗 桜井ユキ

リチャード新藤 伊勢谷友介
是永慶子 板谷由夏

小峰信子 風吹ジュン
中村奏 木南晴夏

師匠・江誠一 古谷一行
ギタリスト・ティボー・ガルシア

■スタッフ

監督 西谷弘
原作 平野啓一郎

脚本 井上由美子

製作 石原隆、畠中達郎
市川南、佐渡島庸平

エグゼクティブプロデューサー 臼井裕詞、千葉伸大
プロデューサー 大澤恵、稲葉尚人
ラインプロデューサー、森賢正

撮影 重森豊太郎

照明 中村裕樹
美術 清水剛
整音 瀬川徹夫
録音 藤丸和徳
装飾 田口貴久
編集 山本正明
VFX 田中貴志
選曲 藤村義孝
音響効果 大河原将
音楽 菅野祐悟

クラシックギター監修 福田進一

スクリプター 松田理紗子
助監督 村上秀晃
監督助手 大庭功睦
制作担当 町田虎睦

マチネの終わりに
原作・本
平野 啓一郎・著
出版社: 文藝春秋
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