手動の自動運転撮影

2022年9月6日

映画銀幕パークジョージ松田です。

今回は
手動の自動運転撮影
についてです。

何それ? て、ことですよね(^^:

100聞は一見に・・・なので

映画ドラマなどで、上のように
クルマで移動しながら会話するような
シーンは、誰でも見た事があると思います。

その撮影方法についてです。

■遅れるカーブ

昭和の時代は、俳優さん自身で運転して
それを撮影するのが、当たり前だったので
事務所などは、役を貰う為に運転免許
俳優に所得させていましたが

運転と、芝居台詞同時に行う事から
事故が起きたりしたので、平成では
下のような「牽引」と言う撮影システムになりました。

撮影するクルマを低いキャリアに乗せ
前の引っ張るクルマ後方ハッチを開けて
その前のクルマの中からカメラマン撮影します。

なので実際に走行しているのは、黄緑
タイヤだけで青いタイヤ固定です。
黄色の部分はライトです。

ですが、牽引逆に難しくなるのが
運転している(ように見える)俳優
ステアリングをいくら回しても
クルマは方向を変えませんので

前の引っ張る牽引車が、カーブして…

しばらくすると俳優さんのクルマ
カーブすると言う背景との関係が出来てしまいます。

その「差」も、スピード角度で異なり
90度曲がって居る画面なのに、少ししか
ステアリングは廻していないと・・・NGになります。

なので、クルマのシーン場面転換
意味しか内容な場合のテレビドラマでは
撮影時間が無いので、ストレートの走行
しか撮影しない事が多いです。

また、意外にあるのが急ブレーキ
止まるシーンなんですが、コレは
前の牽引車ブレーキを踏んで
少し遅れて、第2の衝撃俳優さんの乗る
クルマに伝わるので、その第2の衝撃
合わせて芝居する事になるのですけども

それも、俳優さん自身が運転する手動
とは違い、前の牽引車のドライバー
操作してくれるブレーキを、ある意味読む必要が出て来ます。

安全では、あるのかもですが…
タイミングと言う意味では、手動より
難しくなった部分も多く、運転技術
よりも、カンが良い俳優さんの時は早く終わります(^^:

■エアコンが使えない

台詞が同録なので、俳優さんが乗る
クルマの窓を閉めないといけないのと
エンジンをかけると、クルマに乗る方は
解かると思いますけども

水温が上がると、サーモスタットが開き
ラジエーターファンが、ブォー!と回り出すので
ノイズになるのと共に、運転していないのが
で解かってしまうので、どんなに暑くても
窓を閉めて、汗を流さずにエアコン
入ってるように、涼しい芝居をしなければいけません。

映らない場所には、アイスノンとか
を入れた袋などを置いて貰ったりしますけども・・・

カーブタイミングが、なかなか
合わない場合などは、可哀想になります。

また、冬の撮影暖房を入れられないので
下半身はホカロンだらけで、真面目に
クールな台詞を言っていて、OKの後に
カッコイイ俳優さんや、美人の女優さん
ファンには見せれない下半身で、降りて
くると、ちょと笑ってしまいます。

勿論、現場はどれだけ頑張っているかを
知って居るので、良い意味でなごむのですが(^^:

もう1つ困るのが、自分で運転するのは
何ともないのに、自動?で動くクルマ
乗っているだけだと、酔う俳優さんが居ます。

女優さんに多い気がしますが…
意外に、このクルマ酔い?でNGになったり
する事も多いです。

これは、クルマタイミング
自分以外で、台詞のやり取りの
相手の芝居とのやり取りなので
その両方に集中してしまうので
機械的な部分を論理的判断しにくいと
酔ってしまうらしく、仕方ないのかもですが
休憩すると、かなり時間を消費します(^^:

■スーパーカーの速度

スーパーカーや、外車などの車高が低い
クルマの場合は、低い撮影用のキャリアでも
背景との関係高さが合わなくなります。

そのような場合は、前のバンパーを外して
ニュートラルで、クルマの4輪で牽引する事があります。

また、速度を速く見せる為には
フィルムと、VTR、HDDなどで違いますが
一般的には、DVDブルーレイ●倍速
再生で
見るような感じで、自然にも見えるように撮影します。

そのキーになるのが、路面の微妙な凹凸
「揺れ」です。

この揺れが不自然だと、あれ早送りぽい?
見てる方に思われてしまいます。

なので、なるべくフラットな道を選んで
ガードレールなどが無い道などを使用します。

ガードレールなどの、水平(に見える)対象
があると、揺れを微妙に人間の目感知
するので、違和感を覚えます。

スーパーカーなので、ベターと路面
貼りついたような走行になるので・・・

オーナーさんや、よく見てる人以外は
やっぱりスーパーカーだな~と、その速度
関心してもらえれば・・・成功です(^^:

■バイクは三輪車?

2輪のバイクは、三輪車にします。
百聞は・・・

前タイヤを少し上げて2輪を着けて
後輪をニュートラルで引っ張ります。

多いのは、俳優さん1人で運転している
芝居で、無線で話す芝居

前後に2人の俳優さんが乗って、後ろから
顔を肩越しに出して会話するのですが

バイクは、逆に揺れ」必要
そのまま牽引すると、意外に揺れず
撮影画面では、なんだか不自然
固定されたモノに乗ってるように
見えてしまいます。

そこで、逆にカメラ側を完全に固定
せずに、古タイヤなどの三脚
固定して走ると、前後左右、上下に
良い感じに揺れる
ので、バイクらしく見えます。

この方法は、ヘリセスナなどの
飛行機に乗っている設定の時にも
地上でアオの空抜けで古タイヤからの撮影が活躍します。

カッコよくヘリで活躍する2枚目の
俳優さん
を、古タイヤで撮っている
のも変な感じがするのですけども…(^^:

バイクカーブは、傾斜できる
機器
を使う事もありますが、ドラマ
ヘルメットで隠せるので、スタントマン
の方で、俳優さんと同じ体形の方御願いする事が多いです。

■まとめ

俳優さんの手動から、牽引
乗っているだけのオートになり
最近は、背景をCGにするように移行してますが

CGは90年代前半は、お金が掛かるから
CG無しだった時代から、予算が無いので
CG
と言うくらい、処理速度が上がり
スマホでも合成出来るくらい、存在が逆転してますので

なかなか、まだCGで出来ない理由として
クルマの走行シーンは、背景が動く事
カーブしたりすると、太陽などの光源の
方向が変る
ので、CGの処理時間予算
まだまだ掛かる場面なので

ドラマ時間が無く、まだ牽引が主で
映画予算が無く、まだ牽引が主です。

唯一CMは、予算時間もあるので
時々驚くような、クルマなどの移動背景の
CGシーン
を再現していますので…

もう何年かしたら、俳優さんエアコン
効いたスタジオのグリーンバック
クルマに乗ればいいだけの時代が来ると思います。

それまでは、難しい、悪条件の中
芝居をしている俳優さん

まっすぐだけだから、時間が無いのかな?
など、脚本で工夫しているシーンなんだ
などの見方をしてみると面白いかと思います。

ただ、カーアクション迫力が必要なので
やはり生で走らせるこ事が、一番リアル
なのは変わらないと思いますけども
新しいワイルドスピードなどは…
もうリアルを超えてるかもしれません(^^:

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