お薦め名画「マーズ・アタック! 」

2021年10月1日

映画銀幕パークジョージ松田です。

今回の御薦め名画は

マーズ・アタック!

です。

1996年アメリカ合衆国で公開された
マーズ・アタック!は、12月クリスマス
商戦
に向けて公開され

日本では、翌年の1997年3月20日
春休み映画として上映され

で、様々な見方がなされた
ティム・バートン監督作品
SFブラックコメディ作品
当時の様子を交えて書いてみます。

■チープな超豪華

マーズ・アタックは、60年前のアメリカで
流行ったシリアル・キラーズ・ファースト
シリーズオマケカードの世界を
モチーフにした映画なので、他国や世代的には

レトロフューチャーなSF作品
火星人という部分だけで、スターウォーズ
などと比較すると、拒絶する人もいる
くらい、真面目に見るのには無理がある作品です。

*シリアルキラーズは、特に日本では
考えられない、他に御馴染のシリアルを
グロいイラストで、ブラックなイラストで描いた世界。

作品世界としては、特殊技術や画は
当時の最先端ですが、世界感的には
意図的に、レトロでチープな世界
ティム・バートンは再現しています。

その反面、キャスティング超豪華
ティム・バートンバットマン
ジョーカーを演じたジャック・ニコルソン

現役のジェームズ・ボンド007役の
ピアース・ブロスナン

バック・トゥ・ザ・フューチャー
マイケル・J・フォックス

ナタリー・ポートマンなど、話題に
事欠かない、超豪華なキャスト
バカバカしい役と、ストーリーを演じさせ
賛否をうみだす事に成ります。

それも、狙いのような気がしますけども

■本物の特撮?

アメリカだなと思うシーンで、逆に日本では
特撮でしょ?と決めつけてしまうシーンが
実業家(ジャック・ニコルソン)が、居る
SFぽい建物が破壊されるシーンは

本物のホテルの取り壊しに、ティム・バートン
火星人の攻撃の部分を演出し、ホントの1:1の
サイズの建物を破壊しています。

元々日本の場合は、巨大な建物を壊すにしても
周辺に迷惑をかけないように壊しますが
アメリカの場合は、それさえもエンターティメント
として、見物人が集まり、テレビ中継が入り
カウントダウンしたり、拍手が起きるなど
イベント化して、ド派手に壊すのを楽しんで
しまう傾向があるので

ゴジラなども人間側よりも、怪獣側に立って
見る人が多いくらいです。

なので、このシーンは当時の日本SFファン
普通に特撮だと思って見た人が多く

後々、本物だと知って驚いたりしていました。
これも、の違いかもしれません。

■日米の評価

このマーズ・アタック!は、評価が多種多様で
アメリカでは、ティム・バートン史上最悪と
まで酷評され、受け入れられない方が強かった
のに反して

日本では、バットマンシザーハンズ
ナイトメアー・ビフォア・クリスマスなどで
ティム・バートンが、理解されファンが増えて
居た頃なので、ブラックコメディと言う
ジャンルには、弱い日本では何故か?
戸惑いながらも、受け入れられてしまい。

玩具やグッズなども、アメリカで余った分が
格安で、大きな玩具店などで販売され
それなりに売れてしまいました。

日本で成功した子供にも見させる事の出来る
ブラックコメディのキャラは
笑うセールスマンくらいで、真面目な性格の
日本人には、「映画」である事や
ティム・バートンの過去の作品が免疫になり
意外にも、高い評価を得たりもしています。

ブラックコメディが、確立され子供が
食べるシリアルのパッケージやオマケ
カードに、グロい画が起用される
アメリカでは、受け入れられない意外な
反転した結果になりました。

■まとめ

1997年の3月には、宇宙人に狙われそうな
お台場のフジテレビが新社屋から本放送を開始

近鉄の本拠地の大阪ドームが完成して
中日の本拠地、ナゴヤドームも完成すると言う
未来的な大きな建物の完成がラシュだった時期で
やや日本に未来的・SF的なムードが流れていました。

この作品は・・・

ティム・バートンが好きな方や、SFコメディ
好きな方は、是非見て観て欲しい作品ですが
ソフトには、英語版日本語版の方かにも
ふざけたブラックプレゼントとして
火星語版があります。

当然ですけども、初めての方は地球の言葉
お薦めします。

マーズ・アタック! [Blu-ray]
JAN: 4988135823946
時間: 106 分
詳しく見る。

■作品データ

監督 ティム・バートン

脚本 ジョナサン・ジェムズ

製作
ティム・バートン
ラリー・J・フランコ

音楽 ダニー・エルフマン
撮影 ピーター・サシツキー
編集 クリス・レベンゾン

製作会社 ティム・バートン・プロダクションズ

配給 ワーナー・ブラザース

公開
アメリカ合衆国 1996年12月13日
日本 1997年3月20日

上映時間 106分

製作国 アメリカ合衆国

製作費 $70,000,000

興行収入
アメリカ合衆国 カナダ $37,771,017
世界の旗 $101,371,017

■キャスト

ジェームズ・デイル大統領 ジャック・ニコルソン
アート・ランド ジャック・ニコルソン

マーシャ・デイル グレン・クローズ
バーバラ・ランド アネット・ベニング
ドナルド・ケスラー教授 ピアース・ブロスナン

ギャンブラー ダニー・デヴィート
ジェリー・ロス広報官 マーティン・ショート
ナタリー・レイク サラ・ジェシカ・パーカー
ジェーソン・ストーン マイケル・J・フォックス
デッカー将軍 ロッド・スタイガー

トム・ジョーンズ  トム・ジョーンズ

タフィ・デイル ナタリー・ポートマン
バイロン・ウィリアムス ジム・ブラウン
リッチー・ノリス ルーカス・ハース
火星ガール リサ・マリー
リッチーの祖母 シルヴィア・シドニー
ルイーズ・ウィリアムス パム・グリア
ビリー・グレン・ノリス ジャック・ブラック
ビリーの恋人 クリスティナ・アップルゲイト
ケイシー将軍 ポール・ウィンフィールド
リッチーの父 ジョー・ドン・ベイカー
リッチーの母 オーラン・ジョーンズ
大統領護衛官ミッチ ブライアン・ヘイリー
フランス大統領 バーベット・シュローダー
ツィーグラー教授 イエジー・スコリモフスキー
セドリック  レイ・ジェイ
投資家 ランス・ハワード
デコレイター ジョゼフ・メイハー
局プロデューサー ウィリー・ガーソン

火星人(声) フランク・ウェルカー
翻訳機(声) ロバート・ジャクソン