日本のスゴ技マッチカット!

2021年10月19日

映画銀幕パークジョージ松田です。

今回は

ある意味、技術には難しくは
無い手法で、使い方にセンス
必要なの映画(映像)の手法

マッチカット」についてです。

映画やドラマ好きな方は
絶対100%何度も見てるモノですが
一般的には知られていないので

コレが、プロとアマの映像の
大きな「差」になっている部分とも
言えまので、マッチカットを解りやすく解説してみます。

■マッチカットとは?

簡単に言うとABと言う2つカットの繋ぎ方の手法です。

●アマチュアとプロの違い

このカットの繋ぎ方と言うのは
編集段階では無くて「撮影」や「演出」「芝居」の段階で決めます。

ただ、決めると書いたのは
略「邦画」で、ハリウッドの場合は
編集で「選択」する場合もあります。

●ト書き1行>1アクション>1カット

プロとアマの違いは、撮影の時に
完成の繋がりをイメージ出来ていて
動きや見せ方により「撮影」をする事です。

アマチュアの場合は台本に下のように書かれていると。

1行の1アクションを、1カットで
殆どのアマチュア監督、カメラマンは撮ります。

その視点からすると、プロは
意外な?箇所でカットを切ります。

例えば、イスに座る。と言う
アクションを1カットでは無くて

座る途中で(別アングル・サイズ)切ります。

つまり「イスに座る。」の1行2カットになるわけです。

完成で、どう違うかと言うと
1行(1アクション)1カットでは
全体の流れや、シーンとしての流れが

ブツ、ブツ、に途切れて
なんだか、ガクガクして見えます。

ですが、マッチカットを使うと
座る前半の動作(カット)で
「画面の人が座る」と言う映像からの情報を観客は認識します。

なので、後半のイスに着地する
カットから>次のアクションで
何をするのか?(または台詞を言う)に集中出来ます。

■マッチカットの撮影方法

では、どう撮影するかと言うと

 

俳優さんは2度座ります。

知らない方は驚くかもしれませんね?(^^:

ですが、前項目に書いた効果があり
後の項目でも、例を書きますので
ココでは撮影方法に絞って解説します。

テレビドラマの全てでは無いですが
スタジオでは3台のカメラなどを使うなど
シーンで撮り、俳優さんは1回しか座りません。

つまり、別アングルから
もう1台が撮ってるので、1アクション(1回)でOKなわけです。

ですが、映画は略日本では基本1カメ(1台)
なので、俳優さん2回座り
カメラマンは、位置を変えて>もう1度撮影します。

もう、解った方も居ると思いますが
ハリウッドは、映画でも複数のカメラを
回すので、編集の段階で繋ぐ場所を選択出来ます。

ですが、邦画は撮る時
完成形をイメージして撮影します。予算・規模の問題ですね(^^:

なので、俳優さんは同じ速度で
同じ手や足の位置、ポーズなどを
2回のアクションで、同じように座らないと

マッチカットにならない訳です。

この場合のスゴ技は、俳優さんですね。

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■マッチカットポイント

では、今度はよく使われるポイント
つまり、観客がよく見てるシーンで解説してみます。

下のようにドアから部屋に入って来るカットがあります。

よく、見ますよね(^^:
で、何も不自然では無いですね?

では、そのカットの前に廊下から
入るカット
が、繋がるとどうでしょうか?

 

気ずいた方もいると思いますが
俳優さん足がになっています。

これだと、マッチカットになりません。

カメラが、廊下から部屋に入る人で
1回(1アクション)、部屋の中に
カメラが移動して、俳優さんは同じアクションを再度します。

その時に、足や手が全く違うスムースな繋がりになりません。

  

足が合っているのが、プロの俳優さんのマッチカットです。

勿論、右足、左足以外にも
ドアの開け方も、どろぼうや
刑事でも違いますし
怒ってる場合、悲しい場合でも
開け方・速度も違い、取っ手の持ち方も違います。

撮影を見学したり、エキストラなどで
同じ動きを何度もしている俳優さん
不思議に思った事がある人も居るかもですが?

それは、撮影部も監督も俳優も
マッチカットだと解って居るから
無言で何度も、同じアクションを
テスト>撮影している場面だと思います。

「廊下から部屋に入る」とか
飲み屋ののれんをくぐるとか
クルマや電車の中から出る>入るなども同じです。

アマチュアでも、コレら出入りは
椅子に座ると違って割りますが
芝居がズレたり内外のアングル・ポジションがベストでは無い事が多く「差」が出ます。

■アクション(格闘)のマッチカット

よく見ている&撮影部に依頼されるNO.1

ピンタです!(^^:

演出的に監督は、ピンタするする方の表情を撮りたい場合が多く

ピンタされたは、された人の
表情やリアクション
を監督は
撮りたいですし、観客も見たいわけです。

つまり下のように女性がピンタする
側なら男性の側から女性の顔を撮り

次に、女性側から男性が打たれる表情を撮影します。

作品の中ではピンタは「1回」ですから
このアクションの途中でカットを繋ぎます。

勿論、手の速度や角度がマッチしないと
マッチカットになりません。

なので、よくメイキング裏話
男優さんは、ピンタは40回されました。
などと言う事になるわけです(^^:

ハリウッドなら2カメ(以上)なので
2~5回もあればOKなんですけども(^^:

マルチカットを使わずに、された方が
カメラ側に向いて(顔を振って見せる)
1カットで納めると言う手法も、日本では使います。

その場合は主役の顔をメインにします。

*小説の神様で、橋本環奈さん
佐藤大樹さんにピンタするカットは
橋本環奈さんの顔がメインで
佐藤大樹さんが、カメラに振り向いています。…音(SE)大きめですが(^^:

●本物のジャンプ・作ったジャンプ

次に解りやすく多いマッチカット
アクションのは

ジャンプ>着地

と、言うのがあります。

エージェントスパイとか刑事
などが、ビルからビルに飛ぶなど
スタントマンを使わずにやる俳優さんも居ます。
*スタントマンでも撮影部は同じですけども

場所の位置関係は、横位置が
観客に解りやすいですよね。
ただ、横だと俳優さん表情が解り難いので

着地は別に、もう一度飛んで
前側から撮影したりします。
当然、これもカメラが1台と複数では飛ぶ回数が変ります。

●ヒーローの逆マッチカット

スーパーマンや、ヒーローの
ジャンプは、逆にマッチカットを、ズラしたりもします。

つまり、普通の人とは異なる
速度や、衝撃で着地したり
飛べる場合は、ゆっ~くり着地したり
スパイダーマンのように糸を
地面近くで切り離し、離したポイントから加速して降りたりします。

これは観客がヒーローが飛んだり
飛び降りたカットの次に、普通と
違う着地をする事で、半無意識に
凄いと超能力を実感する意識を作り出す逆マッチカットの手法です。

パンチやキックで 倒す>倒れる 

と、言うのも刑事スパイ
ヒーローでは速度や角度を変えて、意図的に表現するアクションです。

■サイズ違いのマッチカット

あまりカメラの台数と関係無く
使うマッチカットに、フレームの
サイズが違うマッチカットと言うのがあります。

例えば西部劇刑事モノなどで

銃の弾をこめたり、確認して
ホルスターに仕舞うアクションを
流れで、動きを見せる時に俳優さん
全身やバストサイズで撮った間に、下のようなアップを入れます。

こういうのは、全身のアクション
アップで同じアクションを、2回すればマッチすればOKです。
ただ、やはり人間なので全身の時は
早くて、アップだとゆっくりだと
編集で繋ぐと、ぎこちなくなるので
速度差の違うアップを何パターンか撮ります。

トリックで残弾数を確実に
見せたいとか、ただの確認なので
弾数は観客が解らなくてもOKな場合でも
速度やフレームのサイズが異なります。

が離れて落ちるとか、別れなどの
手アップも、よく見るカットですが
角度や手の向きなどが、マッチしていないと違和感になります。

■海外が驚くマッチカット

日本など1カメが基本の撮影体制だと
逆に、ハリウッドのカメラマンが驚く事があります。

下のドアから入る場面を、またにすると
カメラ緑●のカメラなら
ハリウッドは1回で撮れますが、1台のカメラだと
黄色●の位置がベストなら、赤●の後で
黄色●の位置にカメラを置いて撮影出来ます。

ですが、複数(2台)同時だと
赤●カメラに、ドアが開くと黄色●のカメラ映ってしまいます。

これは複数カメラは、死角にカメラを隠すのが基本だからです。

なので、1台でカメラマンと
俳優が速度やタイミングなどを
アナログでマッチ(合わす)させていると知ると驚かれます。

コレは、本当に凄い手法で
複数カメラに慣れている俳優や
カメラマンには、簡単に出来る事ではありません。

黒澤明監督の作品では、この点を
活かした1カメでアングル重視した緊迫感を産むシーンも多く

また、其れを知るからこその
*2~8台のカメラを同時に廻す事が
出来た日本でも数少ない監督なので
世界の監督やカメラマンは、黒澤マジックと驚きます。

*マルチカム(カメラ)
七人の侍では望遠も含め8台のカメラ
同時に廻し、フィルムの予算を喰うと言う
予算概念を、1回のアクションで済む
逆転のハリウッド式の撮影方法で予算的な合理性を証明してみせた。

■まとめ

映画を見る時は、あまりマッチカット
気にせず見て欲しいですけども

予告などでは、意識してマッチカット
見つけてみるのも、1つ深く映画
見れるようになると思いますので、試してみてください。

そこに、俳優さんのセンスや
監督の拘りなどが、見えて来て
新たな俳優さんが好きになったり監督が好きになるかもしれません。

カメラマンは・・・気ずかないで
ストーリーやアクションに沿って
見て貰える方が嬉しくもあるので
マッチカットにカメラマンの特色は出ない方がいいと個人的には思います。

少し、寂しいのですが(^^: