お薦め名画「しあわせの絵の具」

2021年7月23日

映画銀幕パークジョージ松田です。

今回の御薦め名画は

しあわせの絵の具(愛を描く人 モード・ルイス)

です。

日本では、公開されるのも少ない
カナダアイルランド合作映画
モード・ルイスと言う実在の女性
の人生を映画化した作品です。

派手なハリウッド映画のような
要素はゼロですし、有名な誰もが
知るハリウッドスターが何人も出てきたりもしません。

大きな事件も起きず、1つ1つ
を描いていく女性の行動に
周りが変って行く変化
坦々と描いた作品ですけども
心揺さぶられ、引きつけられる
作品になっています。

当時の2018年の様子を交えて書いてみたいと思います。

■クチコミでスマッシュ・ヒットからの~

カナダ東部のノバスコシア州の小さな町が
舞台で、わずか4メートル四方の小さな家
を描きながら暮らす女性の話で

内容も坦々としていますが、映画も公開され
ると、ド派手な宣伝も無く

坦々とクチコミで、絶賛というよりも
こんな画を見て感動した。と、言うような
感想から、徐々に話題として広がりだし
満足度調査と言うのは、70%超えれば凄く
80%台と言うのは、誰もが聴いた事がある
ような大作だったりする中で

この「しあわせの絵の具」は、96%と言う
信じられない数字をマークします。

大スターを何人も出して、巨大な資金
CGを使いまくって、世界中でロケしても
簡単に出る数字ではありません。

その数字が、嘘ではないのがクチコミから
ロングラン上映になって

ついには、日本にもカナダとアイルランド
合作映画が上陸するのですから
この数字は本物です。

■世界の映画祭で受賞

満足度調査96%を記録しロングラン
なった「しあわせの絵の具」

世界中の映画祭で、に輝きます。

第28回 シネフェスト・サドバリー国際映画祭
観客賞受賞。
第6回 モントクレア映画祭
第35回バンクーバー国際映画祭、観客賞受賞。
第12回ウィンザー国際映画祭、観客賞受賞。などで

日本語的には「観客賞」のような
ジャンルの受賞していきます。

作品賞とか、監督賞では無いんです。

これも、不思議ですけども、カナダ
ヒットしたから、を、と言う運びの
ではなくて、本当にったと言う
感じで、またこの作品が、クチコミ
SNSで、徐々に広がりを見せます。

■感動の実話

カナダで最も有名な画家の1人である
モード・ルイスから、人生で大切な
喜びを、教えて貰える映画

たった1つの好きな事、絵を描く
いう行動を、貧しい暮らしの中でも
続けた作品は、徐々に話題になり
多くの人が、購入してくれました。

その作中の「絵」も、この映画と共に
カナダ大使館が、日本でギャラリーを
開催して、彼女と作品を知って貰う
活動をすると言うのも異例な事でした。

映画の宣伝と解釈する方も居ましたし
その要素も、勿論ありましたが…

日本公開2018年3月3日前の2月1日から
短期間の予定だったようですけども
会期延長されることになります。

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス
会場カナダ大使館 高円宮記念ギャラリー

モード・ルイスと、絵の魅力の方が
映画の宣伝を超えてしまっている
ような、不思議なキャンペーン?になってしまいます。

■女性作家モード・ルイス

小さな店で、家政婦募集の広告を見て
町はずれで暮らす魚の行商を営む男性
エベレットの元に、厳しい叔母から
逃れるために、家出同然に転がり込み

1つ屋根の下で暮らし、掃除や家事は
完璧ではないのに、ペンキに絵を
描き、に絵を描いていく日々を送ります。

評判や受賞からも、単館上映よりは
多い都内で5館と言う小規模な公開でしたが
美術系の学生や仕事の方は足を運ぶのは
解かりますが、この映画を鑑賞した多くは
女性でした。

クチコミの性別も調査の性別も解りませんが
これは、女性が本当に感動した映画なので
この広がりを見せたのだと感じます。

モード・ルイスに酷い事を言う女性も
出て来ますし、彼女のを気に入り
お金を出し、よくしてくれる女性も登場
しますけども、モード・ルイス自身は
あまりブレません。

一見、弱い女性で社会的にも、貧しい
小さな家に住む弱い女性ですけども

モード・ルイスの強さを知る事になる
部分を、人生を通して見せてくれる様は
夫の変化や、優しさと共に深く突き刺さる
ものが、男性よりもあるんだと思います。

■まとめ

2018年の公開時期には、東京オリンピック
マスコットキャラなどの候補が検討され
第90回アカデミー賞授賞式で、日本人
ゲイリー・オールドマンの特殊メイクを
手掛け、辻一弘さんが最優秀メイクアップ&
ヘアスタイリング賞を受賞、日本人として
同賞受賞は史上初で、大きく報道されましたが

この作品「しあわせの絵の具」監督
アシュリング・ウォルシュ
BBC放送で、サリー・ホーキンス主演
テレビドラマを撮っていた事から
この映画の主役に抜擢しています。

彼女の演技も素晴らしく、夫役の
イーサン・ホークも、安定した演技です。

2人共アカデミー賞にノミネートされる
実力のある俳優ですけども、この映画
観客賞という、ほんとに変わった作品ですが

この映画には。最もベストな称賛なのかもしれません。

今ならプレミアム会員は無料でも視聴できますので
未見の方は是非御自身の目で内容をチェックしてみてください。

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*配信は予告なく変更する場合があります。
しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス
DVD  時間‎ 1 時間 56 分
ASIN ‏ B07DZTZFD7
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■作品データ

監督
アシュリング・ウォルシュ

製作
ボブ・クーパー
メアリー・ヤング・レッキー
メアリー・セクストン
スーザン・ミュラン

製作総指揮
ヘザー・ホールデイン
フサイン・アマルシ
マーク・ロバーツ
シェルドン・ラビノビッツ
ロス・ジェイコブソン
エド・リーシュ
タイラー・ミッチェル
アラン・モロニー
ジョナサン・ホーガン

脚本 シェリー・ホワイト

撮影 ガイ・ゴッドフリー
美術
ジョン・ハンド
衣装
トリーシャ・バッカー
編集 スティーブン・オコンネル

音楽 マイケル・ティミンズ

2016年製作

日本公開 2018年3月3日

116分

カナダ・アイルランド合作

原題:Maudie

配給:松竹

■キャスト

モード・ルイス サリー・ホーキンス

エベレット・ルイス イーサン・ホーク

サンドラ   カリ・マチェット

アイダ    ガブリエル・ローズ

ザカリー・ベネット

ビリー・マクレラン

 

 

名画

Posted by J.MAZDA