お薦め名画「 メン・イン・ブラック 」

2021年10月1日

映画銀幕パークジョージ松田です。

今回の御薦め名画は

メン・イン・ブラック

です。

1997年の夏にアメリカで、年末に
日本で公開されたSF作品

トミー・リー・ジョーンズ は、この
作品のイメージから、2006年缶コーヒー
のCMで、地球を調査する宇宙人側
役を演じて長いシリーズになっている
事から、馴染深いハリウッドスターになっています。

秘密に行動する組織の2人の活躍
で、宇宙人が居る事は当たり前な
ちょと変わった設定のSF映画について
当時の様子を交えて書いてみたいと思います。

■450万ドル(約4億⒏000万円)の差し替え!

メン・イン・ブラックは、それ程公開前に
大きな話題になった作品では無く
ならなかった事も無い、くらいの前評判でした。

日本でも、先に公開されたデータから
全米史上2位の超大ヒット!と言う
コピーが着けられましたが・・・
この頃は、なんでも上位表示できるデータ
から、付く「おまけ」だったので
あまり強烈なコピーではありませんでした。

事実、2位と言うのは5日間のモノで
1週間ではない、変わった区切りですし
1位ではなく、2位でした。

何故か?スティーヴン・スピルバーグ
製作総指揮なのですが、スピルバーグの
名前は、あまり前に出さずに公開した為に
今でも、スピルバーグの映画と言う認識が低い作品です。

予告の第2弾で、全世界NO.1大ヒットに
変りますが「世界61各国のオープニング
数日で」と言うのが、分母になっています。

全世界NO.1大ヒットが、入られたからか?
スティーヴン・スピルバーグ、プレゼント
と、言うコピーも追加されますが・・・
期間的に短く印象が薄くなっています。

また、この映画のラストは、某映画会社の
オープニングに見られるような地球儀的
作り物に、某スタートレックの宇宙船
トップのような円盤が激突し、大量の
ベトベトが出て来る、かなりのインパクトの
ラストにする為に、クランクアップ後
更に450万ドルかけた撮り直しされています。

もう1回、スタッフや俳優を呼び戻すのですから
クランクアップ前や、台本段階からの撮影
よりも、余計に予算を喰う事になりました。

日本円で、約4億⒏000万円もラストの
リテークに予算を掛けています。

ですが、この映画の印象に残るのは
その膨大な予算のラストよりも、2人のコンビが
街中に潜む、多種多様の宇宙人との交流
戦い、記憶を消すフラシュなどが、強烈に
残ると言う、予算に反した部分が受けて続編が製作されます。

■相棒J&K

この作品の主役は、Kの トミー・リー・ジョーンズ
と、新人として観客と共に、その世界を知って行く
エドワーズが、エージェントJ へと変わる
ウィル・スミスの2人の絶妙な間や表情が、メインです。

ですが当初は、Kはクリント・イーストウッド
予定されていましたが、かなり早めにNGになりましたけども
内容予算ですかね?(^^:

J役は、バッドマン フォーエヴァー
バッドマンの相棒ロビンを演じた
クリス・オドネルが候補になっていました。

日本的には、ロビンというのは
あまり人気が無いデスけども、アメリカでは
ミッキーより、ドナルドの人気が高いように
意外に、ロビンは人気の高いキャラなので
この候補は、わかる気がします。

ただ、クリス・オドネルは、同シリーズの
バッドマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲にも
出演していたので、メン・イン・ブラック
重なり成立していません。

今となっては、勿論ウィル・スミスしか
イメージ出来ませんが、日本の地上波でも
公開されたドラマシリーズの
NCIS:LA 極秘潜入捜査班」主役G・カレン
を演じてるのを見ると、クリス・オドネル
のも、見て観たかった気がします。

■IN・プレデター2

メン・イン・ブラックの中には
プレデター2が出て来て、大人気になりました。

そう書くと、プレデター出てた?とか
プレデター「2」ってと思うかもですが

Jがしているレイバンサングラス
偶然か?意図的に選んだのか?は謎ですが

そのモデル名が「プレデター2」と言う
レイバンが着けた名前です。

公開されると、宇宙人でもなく、2人が
持って居るスペースガンや武器でもなくて

このサングラスの注文が殺到して
20年を超えても人気の商品になり
今でも、販売され続け売れ続けています。

レイバン PREDATOR2
0RB-2027-W1847
ASIN : B00JET0GI4
詳しく見る。

記憶を消す(厳密には記憶でっち上げる)
装置などは、上手く売ればヒットアイテムに
なったかもしれませんが・・・失敗したのが
その固体名

エレクトロバイオメカニカルニュートラル
トランスミッティングゼロシナプスレポジショナー

と、言う長い~名前なので、面白いアイテム
なのに、売れる以前に語られる事も少ない
持ち道具でした。

クルマも、フォード・クラウンビクトリア
と言う、オヤジ趣味かよとJが言うように
あまり受けるクルマではありませんでした。

普通に、映画会社には1セントも入らない
サングラスが、売れただけでした。

■まとめ

この映画が公開される直前の日本
サッカーW杯フランス大会初出場を決めて
大きな盛り上がりを見せていた一方で

まさかの?山一證券が戦後の証券会社の
倒産としては過去最大となる事態が起きて
バブルが更に終息していきます。

また、けっこう当時は話題になりつつも
まだ、エコの関心は薄く、ハイブリッド
意味も理解出来ない中で、トヨタが世界初の
量産ハイブリッド専用車「プリウス
発売して、ハイテクと呼ばれる技術が
一般化して来ました。

このメン・イン・ブラック
フォード・クラウンビクトリア
赤いボタンを押すとスーパーマシン
変るように、古いモノや定番アイテムと
未来の技術の融合した、ハイブリッドな
センスこそが売りで、命だった映画で
少しズレて伝わったラスト部分も含めて
時代にマッチしたSF作品が完成しています。

今、見ると日本の方にはCMで見てるので
トミー・リー・ジョーンズが凄く若く
見えると思いますが、是非ブラックな
ユーモアのSF作品を、未見の方は勿論
当時から見て無い方も、是非もう1度
見て観て欲しい作品です。

メン・イン・ブラック
メン・イン・ブラック2

[Blu-ray] 2枚セット
JAN: 4547462098924
時間: 186 分
詳しく見る。

■作品データ

監督 バリー・ソネンフェルド
脚本 エド・ソロモン
原作 ローウェル・J・カニンガム

製作
ウォルター・F・パークス
ローリー・マクドナルド

製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ

音楽 ダニー・エルフマン

主題歌 「Men in Black」(en)ウィル・スミス

撮影 ドン・ピーターマン
編集 ジム・ミラー

製作会社 アンブリン・エンターテインメント
配給 コロムビア映画

公開
アメリカ合衆国 1997年7月2日
日本 1997年12月6日

上映時間 98分

製作国 アメリカ合衆国

製作費 $90,000,000

興行収入

$250,690,539アメリカ合衆国カナダ
$589,390,539世界
配給収入 35億円 日本

■キャスト

K   トミー・リー・ジョーンズ
J(エドワーズ)  ウィル・スミス

ローレル リンダ・フィオレンティーノ
エドガー/バグ ヴィンセント・ドノフリオ
Z リップ・トーン
ジーブス トニー・シャルーブ
ベアトリス シオバン・ファロン
ローゼンバーグ マイク・ナスバウム
ニック ジョン・グリース
アルキリア星人 カレル・ストルイケン
ジェイナス フレドリック・レーン
D リチャード・ハミルトン
ジェンセン  ケント・フォールコン

駆除人 ケン・ソーリー
パープ キース・キャンベル
レジック パトリック・ブリン
マニー ハーシュ・ネイヤー
巡査  マイケル・ゴールドフィンガー
警部  ウィリー・C・カーペンター
警官  マイケル・ウィリス
ニュートン  デヴィッド・クロス
エデルソン  ノーマ・ジーン・グロー
フランク  ティム・ブラニー
レッカー運転手  ピーター・リナリ
コック ボリス・レスキン
ワーム一号 ブラッド・アブレル
トム・ファウンテン
カール・J・ジョンソン
ドリュー・マッシー
本部アナウンス カレン・リン・ゴーニー

名画

Posted by J.MAZDA