お薦め名画「メトロポリス」

2021年10月21日

映画銀幕パークジョージ松田です。

今回の御薦め名画は

メトロポリス」です。

メトロポリスは、1927年ドイツで製作
されたモノクロサイレント映画
SF映画古典とも言われる映画です。

幾つかのバージョンがありますけども
1927年のを見ていて覚えてるとしたら
100歳前後なので(^^:

基本的には1984年に公開された
ジョルジオ・モロダー版をメインに
内容については書いて行きます。

■超(長)大作SF映画

メトロポリスは、複数のバージョン
存在する大元の要因は、最初に完成させた
時間が、前半3時間30分後半3時間30分
言う1部、2部形式で、7時間もの超長い長編として上映された為に

商業映画「時間」を大きく上廻り
アメリカの初公開には114分日本では104分
にまで短縮されています。

当時の感覚では、映画の時間がどれくらい
と言うような、ハリウッド映画の商業
映画の基準(約2時間)が、観客側にも無く

人が動いている動画を見るのも、まだ珍しい
時代なのと、編集技術と言うモノも
まだまだ確率されていない事や、サイレント
なので、ナレーション言葉、もっと言えば
「色」で解説したり、解りやすく出来る
分部も在るので、モノクロサイレントと言う
時代的に、長くなってしまっている部分も
在るのは解ります。

でも…今の感覚を持っていると…
7時間は、メチャクチャ長いですよね(^^:

■C3-POとマリア

メトロポリスに登場する人造人間・・・
当時は自動人間とも訳されていますが(^^:

人間型のロボットアンドロイド
マリア
が登場し、SF映画象徴としても
メトロポリスの作品紹介に欠かせない
キャラで、そのデザインは後々の
幻の映画となり見る事が不可能に近い
時代に、ショ―ジ・ルーカス
男性型のドロイドC3-POのモーチーフに
しています。

アンドロイドマリアは、白黒ですけども
シルバーだった事から、C3-POゴールド
で、細部にもマリアとよく似た部分
発見する事が出来ます。

ただ、戦前のドイツでもアンドロイド
ロボットとして珍しいが先行する
存在で、未来科学の象徴的

産業用ロボットが発展する現在とは異なり
作中では、多くの人間の労働者未来でも
そのまま工場で労働している現実との
矛盾が、今見るとあるので不思議な存在の
アンドロイドになっています。

■ジョルジオ・モロダー

戦前長編映画7時間版や他も、戦争
オリジナルが散乱し幻の作品となって
しまい、写真などで語られるSF映画
古典的名作でしたが、映画監督や
映画プロデューサーでは無く

イタリアの音楽プロデューサー作曲家
歌手でもある、ジョルジオ・モロダー
世界中で、2時間程短縮され上映した
プリントフィルムが、戦火を逃れて残って
いる散らばったフィルムを、持って居る
映画会社映画館映画コレクターなどから
集めて、何とか繋ぎ合わせ1本の作品として

自身で音楽を着けて1984年に公開し
戦後の映画ファンは、幻から現実に目に
する事が出来るようになります。

ジョルジオ・モロダーは、ドイツ人でも無く
この作品の熱狂的なファンとしての情熱
フィルムを購入し続け完成させた労力は
もっと評価され、知られるべき事だと思います。

バージョン
1927年・オリジナル 約7時間

—-第二次世界大戦-—–

1984年・ジョルジオ・モロダー版 82分
2002年・1984年版新発見ィルムを追加編集した123分
2008年・2010年・2012年と、発見されたフィルムが
足されたバージョンが存在しますが、当時の16mm
などからの復元なので、画質も一定していません。

■まとめ

アンドロイド・マリアと言う名前も
実際には、後々にSFファンが語る中で
呼び方が無いので、言っているだけで
作中で「アンドロイド・マリア」と
言う(文字)事はありません。

ですが、50年以上経ってもフィギュア
コスプレされたりするのも
C3-POモチーフと語られ

またスターウォーズ公開1977年後に
SFへの関心度や、SF映画の地位が
向上した事からも、メトロポリス
復活していますので

C3-PO設定とは別に、右足が初登場の
SW・Ⅳではシルバーなのは、マリア
リスペクトした部分なのでは?と
ファンの間で語られます。

1984年の公開も、それ程大きな劇場では
無いですが、日本でも普通に公開され
スターウォーズからのSFブームもあり
SFファン特撮ファン映画ファン
劇場に足を運びました。

ジョルジオ・モロダーの音楽も、ドルビー
複数人が1フレームで話す無声映画
字幕文字も、俳優の横に出したり
字幕に色を着けるなどの工夫で解りやすく
していた事から、下手すると無声映画
言うのを忘れて、映画館を出て来た事を
覚えている程、苦などなく、レトロ
未来
を描いた作品として楽しく見れました。

今、見るとレトロ感1984年に見るのとは
違って見れると思いますが
SFファンや、映画ファンで未見の方は
是非、1度は見ておいて損はないSF古典の名作です。

Complete Metropolis
Blu-ray
時間: 148 分
詳しく見る。

■作品データ

監督 フリッツ・ラング
脚本
テア・フォン・ハルボウ
フリッツ・ラング

製作 エリッヒ・ポマー(ドイツ語版)

音楽 ゴットフリート・フッペルツ(ドイツ語版)
撮影 カール・フロイント
ギュンター・リッタウ(ドイツ語版)

編集 レイ・ラヴジョイ(復刻版)

製作会社 UFA
配給
ドイツ国 UFA
アメリカ合衆国 パラマウント映画
日本 松竹座=東和商事

公開
ドイツ国 1927年1月10日
アメリカ合衆国 1927年3月6日
日本 1929年4月3日

上映時間
ドイツ国 210分(プレミア公開時)
アメリカ合衆国の旗 114分(初公開時)
日本の旗 104分(初公開時)
82分(ジョルジオ・モロダー版)

123分(2002年版)
150分(2010年版)

製作国 ドイツの旗 ドイツ国

■キャスト

ブリギッテ・ヘルム:マリア

アルフレート・アーベル支配的権力者フレーダーセン

グスタフ・フレーリッヒ フレーダー

ルドルフ・クライン=ロッゲ 発明家ロトワング