お薦め名画「ミッション・インポッシブル 」

2021年10月1日

映画銀幕パークジョージ松田です。

今回の御薦め名画は

ミッション・インポッシブル

です。

今も続く大ヒットシリーズ第1作目
ミッション・インポッシブルです。

当時は、日本ではスパイ大作戦と言う
方が、理解される作品で
シリーズ化になるなど、思いもしない
時期の今とは違う
ミッション・インポッシブルについて
当時の様子を交えて書いてみたいと思います。

■リメイク映画

ミッション・インポッシブル
テレビシリーズのヒット作品で
1966年から1973年まで、世界中で
放送された人気スパイ番組でした。

日本のタイトルは「スパイ大作戦」
1967年から放送され、人気が出た事から
○○大作戦!と、言う見だしやタイトルが
量産される人気で

ウルトラセブンの後番組の円谷プロ
番組名も「怪奇大作戦」1968年とされた程でした。

つまり、この1作目の映画の時は
誰もが、テレビ作品のリメイク作
映画化した作品として、受け止めました。

なので、アメリカでも何故今?と言う
疑問や、トム・クルーズが?と言う
疑問が起きて、保守派の反発がうまれました。

今のミッション・インポッシブル
007シリーズと、それ程変わらない要素に
毎回、トム・クルーズの大きなアクション
売りのシリーズで、メインテーマ曲くらいが
テレビシリーズを継続していますけども

当時のお約束は、テープレコーダー
指令が届き、テープが消滅する導入や
そっくりに変装するなど、007とは異なる
小技が効いた、スパイ作品で

スパイアクションが、メインの作品では
ありませんでした。

その為に、1作目イーサンも使いません。

■コイン・シューズ

ミッション・インポッシブル
トム・クルーズミッション・インポッシブル
になったのも、この映画ヒットしたのも

1つのシーン、1つのアクションを支えた
コインだったとも言える大事なシーンで
後々のシリーズで、トム・クルーズ
多数の大掛かりなアクションを演じますが

このシリーズのアイコンなのは、繊細な
バランスでフロア、スレスレに降下し
水平にボディバランスをキープするシーンでした。

このシーンは、作品的には難しい
場面でありながら、イーサン的には
あまり難しく演じてはいけないと言う
板挟み的な場面ですが

トム・クルーズや、撮影スタッフには
超難しいシーンで、何度もNGが連発
作中の世界なら失敗でしか無いのですが

高さは、ワイヤーでコントロール出来ても
トム・クルーズの頭からつま先を
水平に保つバランスは、シーソーのように
軸が固定されていれば調整可能ですけども

軸(ボディ)ごと、降下してきて
バランスを短い時間でキープする
スペシャルなアクションを見せるのですから

終わりが見えない途方もないバランス調整が
続く中で、とうとうトム・クルーズ

シューズの中に、コインを1枚ずつ増減し
バランスを取る、ボクサーの計量機器の
ような役になりきり

撮れた奇跡的なカットが、イーサン
ボディバランスをキープするシーンでした。

宣伝でも、TOPに使われ続けたので
多くの人の記憶に焼き付いたカットですが

クルマが炎上したり、大爆発や銃弾が
飛び交うような、ド派手なアクション
シーンでは無いのに、この映画を代表する
カットになります。

これこそが、本来一見地味なようで
スペシャルの中のスペシャルなを使い
ミッションをクリアする

ミッション・インポッシブル
任務の為に、不可能で信じられない事をする。
と言う、タイトルのままのアクションの
ミッションを達成した事が、後々のシリーズに
繋がる事になります。

ドバイの高層ビルより、このボディバランスが
顔にした営業チームも、素晴らしい結果を招きました。

■批判の興行収益

テレビシリーズ大ヒットと、そのファンや
関係者の作品に対する愛情は大きく

この映画製作が公表されると、多くの反発が
起きてしまい、辞めて欲しいと言う声は
アメリカだけではなく、日本を含む数か国で
起きた声でした。

公開されても、しばらくはワシントン・ポスト
テレビシリーズのキャストメンバーは批判や
否定的な反応やコメントを出し、全体的な批判から
重箱の隅をつつくような批判を展開します。

ですが・・・

劇場への観客は増えて行き、ターミネーター2
持つ1170万ドルの記録を超えてしまい
ジュラシックパークの記録を超えて

最終的に、ミッション・インポッシブル
映画化は、映画化では無く
モチーフにしたリスペクトされた
まったく、新しいトム・クルーズ
ミッション・インポッシブルであると認識され

北米で1億180万ドル、世界で2億7670万ドル
世界では合計4億5760万ドルの収益をあげ

アメリカ史上初の快挙、全米3,000以上の映画館
での上映を達成してしまいます。

それは、どんな大きな賞よりも大切な
観客1人1人が足を運び、チケットを買った
ことで、達成された奇跡的なミッションでした。

■まとめ

この作品がアメリカで公開された時に
FIFAワールドカップ日本・韓国の共同開催
決定し、サッカー熱が加速しJリーグへの
観客も増えて行きます

日本公開の夏には、アメリカの
アトランタオリンピックが開催され
多くの人が、オリンピック競技に夢中に
なる中で、この作品は大ヒットを記録します

トム・クルーズは、この作品で初めて
映画プロデューサーになり、監督を指名し
主演する製作体制で、多くの批判や反対の声を
のり越え成功させます。

ただ、多くのコメディアンがボディバランスの
シーンを、パロディ化しようとしますが・・・
簡単に真似する事は出来ませんでした。

そんな、今からすると一見地味な第1作目ですが
テレビシリーズからの転換点として
トム・クルーズの作品に賭ける情熱としては
後の作品に負けない作品になっているので
未見の方は勿論、25年間見て無い方も
もう1度見て観ると、新たな発見感動があると思います。

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■作品データ

監督 ブライアン・デ・パルマ

脚本
デヴィッド・コープ
ロバート・タウン

製作
トム・クルーズ
ポーラ・ワグナー

製作総指揮 ポール・ヒッチコック

音楽 ダニー・エルフマン
撮影 スティーヴン・H・ブラム
編集 ポール・ハーシュ

製作会社
パラマウント映画
クルーズ/ワグナー・プロダクションズ

配給
アメリカ合衆国 パラマウント映画
日本 パラマウント/UIP

公開
アメリカ合衆国 1996年5月22日
日本 1996年7月13日

上映時間 110分

製作国 アメリカ合衆国

製作費 $80,000,000

興行収入
$180,981,856[2] アメリカ合衆国 カナダ
$457,696,359世界

配給収入 日本36億円

■キャスト

イーサン・ハント トム・クルーズ

ジム・フェルプス ジョン・ヴォイト
クレア・フェルプス エマニュエル・ベアール
ジャック・ハーモン エミリオ・エステベス
サラ・デイヴィス クリスティン・スコット・トーマス
ハンナ・ウイリアムズ インゲボルガ・ダクネイト
フランツ・クリーガー ジャン・レノ
ルーサー・スティッケル ヴィング・レイムス
マックス ヴァネッサ・レッドグレイヴ
ユージーン・キトリッジ  ヘンリー・ツェニー
マシアス  カレル・ドブリー
ウィリアム・ダンロー  ロルフ・サクソン
アレクサンドル・ゴリツィン  マーセル・ユーレス
フランク・バーンズ デイル・ダイ
ゾジモフ    イオン・カラミトル
ニュースキャスター ボブ・フレンド
フライトアテンダント アナベル・マリオン
マックスの手下 アンドリアス・ウイスニウスキー

 

 

 

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Posted by J.MAZDA