名作SF邦画おすすめランキングTOP10

2021年9月21日

名作SF邦画おすすめランキングTOP10

1.ゴジラ

ゴジラ<Blu-ray>
販売元 東宝
時間 97 分
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1954年11月3日公開
監督 本多猪四郎
特殊技術 円谷英二
原作 香山滋
製作 田中友幸
出演 宝田明、河内桃子
   平田昭彦、志村喬

ゴジラは、言うまでもなく世界で有名な日本の怪獣です。
怪しい獣と言う意味の怪獣は在りましたが「怪獣」と言う現在の定義を
作り出した怪獣第1号という存在でもあります。

当時の特撮と言えばおもちゃを使うか、忍者が消えるなどが主で
ビルを破壊するなどの映像を観た事も無い人達は、深夜に自分のビルの
屋上で火を燃やしたと勘違いし抗議した程、ミニチュアワークと言うモノも
認識されていなかった概念を、円谷英二が書き換えましたた。

またフィルムで巨大生物を撮影すると、スローにしないと軽く映るので
1秒=24コマを、ハイスピードで48コマ撮って、24コマを1秒で再生すると
実0.5秒を1秒で再生する事になるスロー技法を使用した為に、ゴジラの場面は
通常の数倍のフィルムを使用していて、1本の普通映画予算を大幅に超える
予算で製作されています。

ですが、公開初日からの空前の大ヒットになり、映画興業記録を続々と塗り替え
映画館前に長蛇の列が出きて、当時経営が傾いていた東宝を1本の映画で
一気に復活させてしまった程で、今でもゴジラはハリウッドでも映画化されるなど
商品化も途絶える事無く、稼ぎ続けている大怪獣です。

2.妖星ゴラス

妖星ゴラス
東宝DVD名作セレクション
販売元 東宝
時間 88分
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1962年3月21日公開
監督 本多猪四郎
特技監督 円谷英二出演 池部良、久保明
   白川由美、水野久美
   志村喬

宇宙から地球に迫るゴラスと言う星との衝突を回避するために
地球の公転軌道を変えようと、南極に巨大なロケット噴射を作り
動かして回避すると言う凄い発想のSFですが

当時の東京大学理学部天文学科で、地球の質量の概算値を元に
必要な力・運動量・エネルギーを算出してもらう
後に、SF考証SF設定と言われる事を行った映画で、完全に嘘では
無いと言うSFと実写映画の裏ずけの大切な行程をした映画なので
日本のSF映画としては、外す事は出来ない1本です。

また、様々な特撮シーンはゴジラ円谷英二率いる特撮班に
よりリアルに再現されていますが、ラストのビル群が海の水に浸水した
シーンは、実際の川の浅瀬にビルのミニチュアを並べて撮影していて
今、見てもCGを超えるリアルな画になっていてアナログ特撮の凄さを痛感する
映像なので、未見の方は是非1度見てみてください。

3.戦国自衛隊

戦国自衛隊 [Blu-ray]
JAN: 4988111113047
時間 138 分
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1979年12月5日公開
監督 斎藤光正
脚本 鎌田敏夫
原作 半村良
出演 千葉真一
   夏木勲
   渡瀬恒彦・他

この映画は当サイトでの視覚効果で線引きしたいと場合に、やはり戦国時代
背景や侍・鎧と、戦車やヘリなどが1つのフレームに入る画としてSF映画として
区分するのに充分な、サイエンス・フィクション(SF)だと思います。

この映画が公開された頃は、まだタイムマシンと言う認識はメジャーでしたが
タイムスリップと言う状態は、あまり認識されて居なかったので
近代武器武装の自衛隊が、刀や弓矢、鉄砲を使い始めたような戦国時代に行くと
言う空想の中で、武器使用などを科学的に描きながら

戦国時代の武将の中での心理変化を、描いていく異色のSF映画で
主演の千葉真一がアクション監督を務めジャパンアクションクラブ (JAC ) の
発足10周年を記念作品したアクション映画と言う面も持つ映画です。

その不思議な誰も見た事ない「画」の為に当時の8千万円を費やし61式戦車のレプリカ
車輌をもを製造してしまう大作で、当時の角川映画の中でも日本映画の製作予算を
超えています。 メインキャストも豪華ですが若き真田広之や薬師丸ひろ子などの
姿も見る事が出来る作品なので、未見の方には是非見て頂きたいSF映画です。

4.SPACE BATTLESHIP ヤマト

SPACE BATTLESHIP ヤマト
スタンダード・エディション
時間 138 分
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2010年12月1日公開
監督 山崎貴
脚本 佐藤嗣麻子
出演 木村拓哉
   黒木メイサ・他

簡単に言えば、宇宙戦艦ヤマトの実写化の作品です。
日本映画の場合は、どうしてもアニメならガンダムなど宇宙宇宙船でも成立しますが
どうも日本人俳優の実写で宇宙と言うのが似合わないので、邦画のジャンルとして
それはアニメに向いてしまいます。
宇宙戦艦ヤマトも、アニメがあるから実写いらなくない?と言う意見もあると思います。

ですが「ヤマト」なので、乗って居るのが日本の俳優でも当然であると言う画的な説得が
あるのと、CGの技術が進化した事で20億の製作費を投じて実写化出来た作品で
宇宙戦艦ヤマトと言うハードルの高さが別に発生しますけども

ヤマトのストーリーや設定などをベースにした、ハリウッド映画へのチャレンジと言う
部分も見える映画なので、ヤマト以外の敵などのメカなどはアニメのヤマトとは
まったく違うメカ(画)が投入されています。

邦画で「宇宙空間を舞台にした映画」と言う意味に置いては、日本のSF映画では
今後もポイントになる映画だと思います。

5.日本沈没

日本沈没 Blu-ray
JAN: 4988104052100
時間 140 分
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1973年12月29日公開
監督  森谷司郎
特撮監督 中野昭慶
原作  小松左京
脚本  橋本忍
出演  小林桂樹、丹波哲郎
   藤岡弘、いしだあゆみ

日本沈没は、小松左京の大ヒットSF小説を映画化した作品なので
異例な、映画と連続テレビドラマ(TBS)の同時撮影を行った作品で
小説から更に大きな話題になり、社会現象にまでなった映画です。

この映画の映像は、勿論特撮なのですが緻密な設定や現実の地名
続々と沈んで行く内容がリアルすぎて、怪獣映画のような受け止め方が
大人でも出来ない程に、SF設定や科学的な解説、リアルな特撮が
映画としては、まったく例の無いパニック作品になっています。

映画は大ヒットして当時の邦画配収1位の16億4000万円を稼いで
ハリウッドでも追加撮影を加えた作品として公開され
2006年には、同じ東宝がリメイク作品をシン・ゴジラの樋口真嗣監督が
草彅剛、柴咲コウらで新たに製作した、元祖オリジナルの作品です。

アナログ特撮なので2006年のよりも、リアルに見えない画は在るかと
思いますが、映画全体としては寧ろオリジナルの方が今でも重厚です。

6.ガメラ 大怪獣空中決戦

ガメラ 大怪獣空中決戦
[Blu-ray]
JAN 4988111111210
時間 95 分
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1995年3月11日公開
監督  金子修介
特撮監督 樋口真嗣
脚本  伊藤和典
製作  土川勉
出演 伊原剛志、中山忍 ・他
製作会社 大映
配給  東宝

この映画は東宝のゴジラに対して、大映の怪獣ガメラを平成に復活させた作品
ですが、配給が東宝で実際の製作も東宝系の施設で撮影された少し変わった
製作体制で、CGは少し使える時代でしたが…まだ予算的にも高額で充分では無い事から

後に「進撃の巨人」や「シン・ゴジラ」を手掛ける樋口真嗣監督
当時のアナログ特撮を駆使して、雨風の多い日本ではオープンでのミニチュアと
言うのは組まない事が定番でしたが、この時代の天気予報の精度の向上もあり
屋外にミニチュアを組んで撮る事で、太陽光と本物の空を背景に出来たリアル差が
出た事で注目されますが、ドラマ部分もシッカリしていた事からも

怪獣映画としては史上初のキネマ旬報ベストテンに入り、ヒロインを演じた
中山忍は、第38回ブルーリボン賞助演女優賞、第19回日本アカデミー賞優秀助演女優賞
第17回ヨコハマ映画祭助演女優賞を受賞するなど、怪獣映画としての
技術賞も受賞する中、ドラマ部分で一般映画に並んでの演技賞を多く受賞しているのは
配給収入・マーチャン・他の収益に並んでシリーズ化する要因の1つですので
工夫の特撮と共に、ドラマ側も注目したい作品です。

7.地球防衛軍

地球防衛軍<Blu-ray>
JAN: 4988104054630
時間88 分
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1957年12月28日公開
監督 本多猪四郎
特技監督 円谷英二
製作 田中友幸
出演 佐原健二、白川由美
   河内桃子、平田昭彦
   土屋嘉男、藤田進
   志村喬・他
音楽 伊福部昭

宇宙人の侵略を阻止する内容で、今、見ると正直笑ってしまうような部分も
無いとは言えませんが、1957年として見て、コレをカラ―作品で製作しているのは
驚きですし、メカニックや光線や合成などは、今見てもCGを上回る迫力のカットも
多数出て来ます。

ただ、何よりこの地球防衛軍の凄さは、ロケット、巨大ロボット怪獣モゲラ
宇宙人ミステリアン、巨大ドーム、超巨大パラボラ戦車マーカライトファープ
円盤、ミサイル、戦車、空中戦艦などなど、子供のおもちゃ箱をスクリーンの中に
ぶちまけたように、次から次に、画面狭しと飛び交う楽しさにあふれていて

アナログで、電子砲、超高熱ナパーム弾、速射砲、火炎放射器、機関銃
ロケット砲が、88分の中で飛び交うのほあ、もはやスターウォーズ以上です
こんなに様々なザ・SF映画的なアイテムが登場する作品は他に知りません。
当時の地球防衛軍を応援しながら見たら、今でも楽しく面白い1本です。

8.キングコング対ゴジラ

キングコング対ゴジラ
<Blu-ray>
JAN 4988104120823
時間 97 分
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1962年8月11日・公開
監督 本多猪四郎
特技監督 円谷英二
脚本 関沢新一
製作 田中友幸
出演 高島忠夫、佐原健二
   藤木悠、浜美枝
   若林映子、平田昭彦・他、
音楽 伊福部昭

この映画はゴジラシリーズ初のカラ―作品であり、ハリウッドがゴジラやラドンなど
東宝特撮怪獣映画を評価して、キングコングの使用許可を「円谷」ならと出した作品で
したが、もちろん…使用料は取るのですが、当時の映画3本分の8000万円と当時は
高額な上に1ドルが360円と言う、円が弱い時代なので…普通に考えたら無しになる企画ですが

コレを受けた東宝・本多・円谷コンビは、この映画を超ウルトラ大ヒットさせて
配給収入3億5010万円を稼ぎ出します。
この記録は、今はスタジオジブリの作品などが塗り替えていますけども
コレは合計金額なので1800円の映画観覧料に対して
当時の1962年は152~260円(映画館で異なる)だった事や、まだまだ食べる事や栄養を
子供に与えたい時代に、娯楽に出した金額と、食べる不安の無い時代にリピーターが
築いた金額は、同一線上で比較する事は出来ません。

時代的な内容などを考えれば、今でも日本1の配給収入を上げた娯楽映画は
この映画かもしれません。
また、ゴジラ1作目と同じく海外版が製作され世界で公開されている作品でもあり
このような海外版と言う形も今は無いですが、それでもマーケットに欲しいと
言う映画であったのは確かで、その海外版から浜美枝若林映子は、007は二度死ぬ
出演する事になると言う、今では考えられないグローバル展開をしています。

ハリウッド版のCGにより、キングコング対ゴジラを観る前に是非本家を見てない方は
チェックしておきたい1本です。

9.THE NEXT GENERATION パトレイバー首都決戦

THE NEXT GENERATION
パトレイバー 首都決戦

Blu-ray
JAN: 4907953066380
時間 94 分
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2015年5月1日公開(長編)
監督 押井守・他
脚本 押井守・山邑圭
原作 ヘッドギア
出演 真野恵里菜、筧利夫
   福士誠治、太田莉菜・他

パトレイバーは、メディアミックスで漫画とアニメの企画として誕生し
キャラクターが死なないロボット作品と言うコンセプトで、漫画が先行します。

漫画は1988年にスタート1994年まで連載され、1989年に映画、テレビでアニメ化され
OVAや小説などに展開、長編劇場アニメも2002年までに3作も製作された
息の長いロボットモノで、更に実写で2015年に長編で公開された異色作品です。

巨大ロボットはアニメが多く実写作品も在りますが、リアルな実写と巨大ロボットが
邦画の画面で融合出来るのには、CGもですが、その背景が重要で日本人が演じて
不自然では無く、警察特車二課と言う設定と長く続いた基盤から1分の1の
パトレイバーを製作して、なしえたSF作品として評価したい作品です。

今作的には、巨大ロボットモノとして見ると…合体や変形や派手な武器・光線も
無いので、やや不足を感じるかもしれませんが?リアルな東京で活躍する警察のメカと
して見ると、このパトレイバー以外に現状日本人が演じて実写化出来る巨大ロボは
他に思いあたりません。

10.ゼイラム

ゼイラム・ゼイラム2
Blu-ray BOX
2枚組
時間 262 分
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1991年12月21日
監督 雨宮慶太
脚本 雨宮慶太、松本肇
原作 松本肇
出演 森山祐子、螢雪次朗
   井田州彦、吉田瑞穂

雨宮慶太監督の初劇場公開作品で、1991年でCGを使い低予算で
実写SF映画を製作している事や、実写でのヒロインを主役にしているのも
最も日本のSF史ではスキ間になっている頃に、送り出している事も素晴らしい。

今、見るとやや手作り感やアナログ感は在りますが、逆に細部の工夫や
プロップなどの拘りが確認出来て、当時のアナログの火薬やワイヤー、コマ撮り
などを、CGとのミックスした表現は、楽しめる映像です。

この作品があってのアニメ「I・Я・I・A ZЁIЯAM THE ANIMATION」や
3年後のゼイラム2に繋がって居て、後の牙狼-GAROにも繋がる雨宮作品としても
邦画SF作品としても大事な1本です。





Posted by J.MAZDA