お薦め名画「運び屋」

2021年11月11日

お薦め名画「運び屋」

映画銀幕パークジョージ松田です。

今回の御薦め名画は

運び屋

です。

クリント・イーストウッドは、世代で
監督だと思う方と、俳優と思う方や
アクション俳優と思う方などと
分かれる映画人で、珍しい俳優出身の監督です。

そのクリント・イーストウッド
監督で、自ら主演する作品として
話題になった「運び屋」公開当時
2018年~2019年の様子も交えて書いてみたいと思います。

■監督・主演

クリント・イーストウッドが、監督
主演と言う話題から

全世界興行収入1億ドル超え大ヒット
になりました。

日本興行収入8億超えで良いのですが
タイトルが…「運び屋」と言うのが…
わるいと言うよりも、漢字なのに短いような気がします。

海外では「The Mule」タイトルです。

Muleを、直訳すると騾馬( ラバ )事です。

騾馬は、一般的には日本では…
知られて無い動物だと思います。

と、ロバは知っていると思いますが

騾馬は、雄のロバと、雌のの間に
出来た(作られた)動物です。

メキシコや、スペインアルゼンチン
などではメジャーな家畜です。

映画としては、何故?
クリント・イーストウッド騾馬したのかと言うと

騾馬と言うのを作ったのは、なども
狩りなどにマッチした種類を作る為に
など、目的を持って作られます。

騾馬は、久力があって粗食にたえれて
労役に使うのに向いていて、生殖力
弱い特調があります。

クリント・イーストウッド演じる
アールは、花の新種を受粉させて
を貰う仕事をしていました。

つまり、騾馬と同じくミックスして
新種を作る仕事をしていたのと

90歳で長距離を運転しても大丈夫な
耐久力があり、粗食にたえる元・軍人の男なので

騾馬「The Mule」と言うタイトルを着けています。

ただ、この騾馬日本タイトル
しても、動物に詳しい人しか動物
名前である事も解らないくらいで

まして、その意味まで理解する人が
少ないので…

まったく別の「運び屋」にしたんだと
思いますけども、これはタイトルの意味の
深さというポイントとしては

漢字が使える日本なのに意味負けしています。

また元・題が短いのに合わせて短くして
しまったのが、深さが無いタイトルしてしまっています。

確かに、アールがやった行為は
「運び屋」なんですけども、映画を観て
なるほどとは思わないタイトルです。

騾馬も、またロバのように
重い荷物を運ぶのに使われた古い
運搬手段の動物で、アールスマホ
インターネットなどに、ついていけない
古い移動手段として行動します。

映画的タイトル以外では、必ず
しもではないのですが、税関警察
などで、麻薬を運んでいる者を
Muleと言う事がありますが、業界用語
的であり、そのスジの人にはバレてる
ワードなので捜査中疑惑の中では使えない側面もあります。

■実話?

この映画の紹介で、一部「実話」
記載された宣伝文があったりします。

ですが、厳密には2014年6月
ニューヨーク・タイムズ・マガジンに載った

「シナロア・カルテルの90歳の運び屋」
という記事をモチーフ脚本が書かれた
と言うのが本当のところで

実話ではありません。

実話なら名前年齢も同じでいいはずですけども

その記事男の名前レオ・シャープ
クリント・イーストウッドが演じた男の
役名は「アール・ストーン」で通称アールです。

年齢も記事のレオ・シャープ87歳
逮捕されていますので、90歳では無い
わけですから、映画用の脚本の人物の
ストーリーです。

レオ・シャープ第二次世界大戦
イタリア戦線で戦っていて
朝鮮戦争ではありません。

また、孫娘の結前パーティの外で
アールは、スカウトされますけども

レオ・シャープは、花農場で働いていた
季節労働者に誘われています。

その他、アール映画的に良い意味で
カッコ悪いのもカッコよく描かれていて
カッコイイ部分も、殆ど映画オリジナルです。

■サスペンス?

この映画サスペンス要素はあります。

日本予告編は、警官に呼び止められ
荷台のドラッグに気ずかれないか?と
言うサスペンス部分を流しています。

ですが、そういうサスペンスをメインに
した映画では無いので、サスペンス期待
でみてしまった、若い年齢層には…
よく解らなかった?と、言う
少なからずあるようです。

この映画メインは、高齢者が全てを
失ったところから、お金、時間、家族
など、何を大事にするべきか?

何を楽しんで、生きるか?
娘や、孫娘、妻との関係を、観直す
残り少ない人生の葛藤を描いた話で

ガンで撃ちあう事とか、パトカー
とのカーチェィスも無く
サスペンスを盛り上げる過剰な演出も
ハリウッド映画ですが、もありません。

なので、クリント・イーストウッド
当時の年齢で、監督して見ずからが
演じた作品としての重みがある映画

そのメインの心情を描くポイント
ある意味実話に近いと言えるかもしれません。

■まとめ

この映画の中で、アールが言う…
クリント・イーストウッドが言う台詞

「もっとゆっくり生きろよ。俺みたいに人生を楽しめ」

と言う言葉を、歳下の者に言うシーンがあります。

ある意味、人生は短いと言う意味
なのですが、ゆっくり生きろと言います。

それは麻薬を多く運ぶプレッシャー
速度超過してしまい捕まる運び屋
対してもダブりますけども・・・

その運び方では無く、人生の運び方
ついて、クリント・イーストウッド
語ってくれている台詞です。

アメリカで公開された2018年12月には
日本では、新しい高輪ゲートウェイ駅
話題メディアが賑わいを見せていました。

日本は少し遅れた2019年3月の公開
でしたけども、俳優でミュージシャンの
ピエール瀧麻薬取締法違反容疑で逮捕
され、この年放送中の大河ドラマ
レギュラーだったり、多くの作品
擬制になってしまい、この前後の芸能人
ドラッグへの関わりからイメージ
悪化した時期の公開でした。

その為もあって、この映画ドラッグ
サスペンスと思って見てしまった方や
逆に遠ざけた方もいるかもしれませんが

この映画は、人生の映画であって
ドラッグ1つのアイテムにすぎませんので
88歳クリント・イーストウッド
描く、人生のストーリーとして
是非、未見の方や再度見る方は見て観てください。

今ならプレミアム会員無料でも視聴できますので
未見の方は是非御自身の目で、内容をチェックしてみてください。

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*配信は予告なく変更する場合があります。
運び屋 Blu-ray&DVD
時間 ‏: ‎1 時間 56 分
ASIN ‏: ‎B07Q4DR41G
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■作品データ

監督 クリント・イーストウッド

脚本 ニック・シェンク

原案 サム・ドルニック
『The Sinaloa Cartel’s 90-Year-Old Drug Mule』

製作
クリント・イーストウッド
ティム・ムーア
クリスティーナ・リベラ
ジェシカ・マイヤー
ダン・フリードキン
ブラッドリー・トーマス

製作総指揮
アーロン・L・ギルバート

音楽 アルトゥロ・サンドバル
撮影 イブ・ベランジェ
編集 ジョエル・コックス

製作会社
インペラティブ・エンターテイメント
BRONクリエイティブ
マルパソ

配給 ワーナー・ブラザース

公開
アメリカ合衆国 2018年12月14日
日本 2019年3月8日

上映時間 116分

製作国 アメリカ合衆国

製作費 $50,000,000
興行収入 $164,004,407
日本の旗 8億3000万円

 

■キャスト

アール・ストーン- クリント・イーストウッド
コリン・ベイツ捜査官 – ブラッドリー・クーパー
主任特別捜査官 – ローレンス・フィッシュバーン
トレビノ捜査官 – マイケル・ペーニャ
メアリー – ダイアン・ウィースト
ラトン – アンディ・ガルシア
フリオ – イグナシオ・セリッチオ
ジニー- タイッサ・ファーミガ
アイリス – アリソン・イーストウッド
グスタボ – クリフトン・コリンズ・Jr

 

 

 

名画

Posted by J.MAZDA