お薦め名画「スター・ウォーズ日本語版」

2021年10月22日

今回の御薦め名画は

スター・ウォーズ日本語版」です。

日本語版?と、不思議に思う方も
居ると思いますが・・・

今は、吹替えか、字幕かは、シネコン
入る時に選べば済む事が常識ですが

スター・ウォーズが公開された70年代
80年代は、洋画=字幕が当たり前の時代でした。

その頃に、起きた異例な公開の頃を書いて見ます。

■洋画の邦画系

スター・ウォーズEP4は、アメリカ
1977年5月25日の公開から遅れる事
約1年後の1978年6月24日に、*日劇
新宿プラザ、渋谷東宝など少数の劇場
1週だけ先行して上映され

1978年7月1日に、東宝洋画系をメインに
ロードショー公開されます。
*日劇・現在の有楽町マリオンの前身

まだ日本映画館では70mm上映
出来る映画館が少なく、関東でも
10館も無かったと思います。

その為に、70mmで見た人と35mm
落とした画像で見た人が居ましたが
映画マニアで無いと、その違いも
解からないような時代でした。

また音響も*ドルビー・システム
スター・ウォーズが、初めての映画なので
先行上映出来た劇場以外は、本当の
スター・ウォーズでは無い音響
見る事になっています。
*ドルビー・システム、現・ドルビーステレオの事。

この、当時はマニアックな技術的
進化から、映画料金1300円から
1500円に値上がりしたのも、また
スター・ウォーズからでしたが
値上がりの理由に70mmドルビー
サウンドシステム
の事を言われると
殆どの映画ファンや、一般の方も
納得せざるえない状態になりました。

もちろん、全て字幕公開です。

それから2年後に・・・続編

帝国の逆襲が、アメリカ1980年5月21日
公開され、日本では1980年6月28日
約1ヵ月の公開で、1年の差が11ヵ月短縮されます。

それから、更に2年後

1982年5月15日

スター・ウォーズ日本語版公開されます。

今では、シネコンの入口で数秒で
選ぶ事が出来る事が、4年後に初めて
洋画が映画館日本語で見れる時が来ました。

それまでは、テレビ映画が放送
される時には、まだテレビ画面サイズ
小さかった時代なのもあり、全て
日本語にアフレコされて放送されるしか
ありませんでした。

テレビでの公開は、権利や予算などの関係で
バラつきはありますが、スター・ウォーズ
まだ、4年経ってもテレビでも放送されていない映画でした。

その為、4年前の映画を公開時
東宝(洋画系)では無くて、松竹邦画系で公開される事になります。

勿論、ビデオなどのソフトもありません。

■同時上映

松竹ゴールデンウィークの後の
テレビで言う数字が取れない時間帯
位置する月日に、劇場を使う事にしてますが

4年前の映画で、大ヒット作ですが
帝国の逆襲の後の公開なので
SF好きや、ルーカスのファンなどを
呼び込む保険として

ジョージ・ルーカスの初期作品
電子的迷宮/THX 1138 4EBを、同時上映
して付ける事にし実現します。

今では、信じられないかもですが
スター・ウォーズ吹替レコード
売れ行きが好調だった事からも公開されますが・・・

レコードと声だけを聴く映画
売れる程、ビデオも無い時代の
映画ファンが飢えていた証です。

ただ、私を含めスター・ウォーズ
見に来ているファンには、1回
THX 1138を見てもいいですが・・・
何度も見るには厳しい映画が間に
入るので、1日劇場に居て
スター・ウォーズを見たいファンには
やや不評な同時上映でした(^^:

■エピソード4・新たなる希望の誕生!

スター・ウォーズ エピソード4・新たなる希望

と、言うのが、今のエピソード4
当たり前のタイトルですけども

実は、日本語版の前は、スター・ウォーズ
スター・ウォーズでした(^^:

帝国の逆襲が、公開され

スター・ウォーズと、帝国の逆襲
分けて言われただけでした。

ですが、この年の1982年1月11日
第三弾*ジェダイの復讐クランクイン

小出しに、宣伝用にキャラ設定などが
映画ファンの目や耳に入るようになって来て

初めて、世界の人がルーカスがやろうと
している、映画の2や続編的なモノから
本格的に、シリーズとして内容やキャラ
設定が続く、映画としてもシリーズ
意識するようになります。

そこで、この日本語版公開に合わせて
日本映画雑誌などが、スター・ウォーズ

エピソード4新たなる希望

と、言う日本用のサブタイトル
決定し、今に続く事になります。

*ジェダイの復讐の邦題がジェダイの帰還
変更されるのは2004年。

■アフレコキャスト

ルークは、当時の奥田瑛二が吹き替え

ハン・ソロは、当時も「?」でしたが
森本レオさんが吹き替え

レイアは、当時人気の森田理恵
ダース・ベイダー を、南原宏治
オビ=ワン・ケノービは、河原崎國太郎
でしたが・・・

もっとも劇場で、違和感を感じたのは
C-3PO高山栄さんでした。

これはとかの問題では無くて

ドロイド日本語を喋るのが・・・
人間はテレビ洋画で慣れてますが
今まで、映画3POを見て来たのと
R2-D2の言葉を訳すので、日本語
合わないキャラでした(^^:

また、初のテレビ放送
ルーク渡辺徹ハン・ソロ松崎しげる
レイアは、大場久美子が吹き替えして
ファン以外からもクレームの嵐で
ネットの無い時代に、日本中でブーイングが
聞こえた程です(^^:

スター・ウォーズの凄さを解らない人が
どちらも、キャストしたのか話題作り
必用だからか…

成功とはいえない吹き替えでした。

■まとめ

この映画は、正式な題名

スター・ウォーズ日本語版

で、スター・ウォーズ日本語版
ではありません。

現在は、2006年に発売された
オリジナルバージョン
DVD単品版の特典ディスク
副音声として収録されていますが
よほど興味のある方は、中古などで
探してみてください。

今は、Blu-ray吹き替えも楽しめる
ので、アクションに集中して観たい
場合などは、セレクトして楽しんで見てみて下さい。

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■作品データ

監督 ジョージ・ルーカス
脚本 ジョージ・ルーカス

製作 ゲイリー・カーツ

製作総指揮 ジョージ・ルーカス

音楽 ジョン・ウィリアムズ
撮影 ギルバート・テイラー

編集
ポール・ハーシュ
マーシア・ルーカス
リチャード・チュウ

製作会社 ルーカスフィルム
配給 20世紀フォックス

公開 オリジナル版
アメリカ合衆国 1977年5月25日
日本 1978年6月24日(先行上映)
日本 1978年7月1日

日本語版 1982年5月15日

上映時間 121分

製作国 アメリカ合衆国

製作費 $11,000,000
興行収入$775,398,007
配給収入43億8千万円 日本

 

 

■キャスト・声優

ルーク・スカイウォーカー  マーク・ハミル  奥田瑛二

ハン・ソロ   ハリソン・フォード  森本レオ

レイア・オーガナ  キャリー・フィッシャー 森田理恵

ダース・ベイダー ジェームズ・アール・ジョーンズ(声) 南原宏治

オビ=ワン・ケノービ   アレック・ギネス  河原崎國太郎

C-3PO  アンソニー・ダニエルズ 高山栄

 




名画

Posted by J.MAZDA