スクリーンは、平面、曲面?銀色・白色?

2022年9月6日

映画銀幕パークジョージ・松田です。

今回は「スクリーンは、平面、曲面?銀色・白色?についてです。

■ホワイトスクリーンとシルバースクリーン?

映画のスクリーンは、このサイトのように
「銀幕」と呼ばれる事もありますので
銀色だと思っている方も多いと思います。

ですが、最近の映画館は*緞帳などが無く
上映前に何も投影されてないスクリーンを
目視する事が出来ます。・・・すると
そこに見るスクリーンは、ホワイトだったりします(^^:

*緞帳(どんちょう)カーテンのような幕・布

結論から言うと、シルバーもホワイトも在るのが現状です。

シルバー>ホワイト>シルバー

 

では、何故2種在るのか?と言うと、昔はフィルム上映が
100%だったわけですが、現在は略デジタルに
移行した上映になったので、銀幕からホワイトに変って行きました。

まず基本でザックリ説明すると
昔のシルバースクリーンのデメリット
客席センターではベストで、端の席から見ると暗く見えると言う欠点が在りました。

極端に言えば、に向かって懐中電灯
向けて見れば、発光している部分の反射が
1番強くて、その周辺は其れよりも反射が弱いと言うかが大きくありますよね。

ですが、白い壁に向かって懐中電灯
向けても、どこが光源の中心か?
解からないか、解っても「その差」はよりも少ないのが解ると思います。

それに「色」的に言うと、シルバー
言うのは、グレーの反射率が高い色なので
厳密に言えば、白が再現されない映像しか映せない事になります。

なので、も白が入るとピンクになりますが
に明るいグレーだと、ややくすんだ
明るいピンクになるのと同じで、全ての色が大袈裟に言えばくすんで見えます。

なので、昔の銀幕からホワイトに
移行する進化と、デジタル化による
変化(進化)が、在った時代がありました。

3D映画

ですが、近年の*最新3D映画が登場すると
最新技術を使った、新しいシルバースクリーンに変更する流れになっています。

*昔ののメガネでは無い3D映画。

3Dは、簡単に言うと右目用
左目用の2種の映像をズラして投影するので
反射率が高いと言うか鮮明にしたいので
逆に、ホワイトよりもシルバーが使われます。

ただ、昔の銀幕とは違って最新の技術で
反射回帰率を計算したシルバースクリーンが使われています。

3Dの映画が少し価格が高い一部は
この新型スクリーンの為もありますね(^^:

シネパーフォ

またスクリーンは、御存知の方も
多いと思いますが、小さな穴が空いています。

これを「シネパーフォ」と言いますが
10cm×10cmに約1mmの穴が約600個ほど
空けられていますが、光のロスは8.5%程になっています。

このが必要なのは、スタンダードなスピーカーの配置として

左右とセンターに3箇所にスピーカーが
スクリーンの裏に配置させる為です。

の人物の台詞や、からドアを開けて
入って来る音、奥から近ずく音(中央)などで
3つの配分(音量など)を分散して臨場感を作り出しています。

それは、10・10:100だったり
90・30・20だったり、0・0・100など様々なシーンに対応しています。



■スクリーンは、平面・曲面?

これも結論から言うと両方あります。

ですが、ベストなのは曲面スクリーンです。
平面はミニシアターや、小さなスクリーンに
少し使用されていますけども、シネコンの中の
大きなスクリーンは、略曲面になっています。

ではなぜ?スクリーンを、曲面にするのか
言うと、映画を投影することによる歪みを修正するためです。

人間の目は、左右に2つ並んでいるので
上下よりも左右に強い目になっています。

なので、上から迫るモノ足元には
目が向き難くなっているので、背の高い人が
屋内で頭をぶつけたり、見通しのいい公園でも
動物のフンを踏んでしまうなんていう事が起きます(^^:

スマホで、画像を見るにもだと
なんか嫌だとか、回転させて見ると言うのも目の特性です。

どのように歪むかと言うと…
言葉でも、画像でも説明が難しいのですが

上のクルマの左右(前側と後側)に
注目しての画像を見て下さい。

ズームで寄ってるようにしか
見えないかもですが?(^^:
厳密にはセンター辺りが手前に来て
左右が奥に逃げてるような感じの違いが起きて居ます。

こんな感じの歪みが起きるので

平面の大スクリーンだと、アップで
俳優の顔がセンターに映ると顔が大きく
見えたり、太って見えてしまいます(^^:

ピンクッション効果

シルバー・ホワイトでも少し書きましたが
光は放射状に広がりますので、スクリーンの
端に行くほど、光源のプロジェクターから
遠く離れていく「光の特性」があります。

ですが、人間の目は横に強いので
この歪みが少なくても敏感に察知してしまいます。

つまり、平面だと映像の端の方が歪んでしまうんですね。

これを専門的にはピンクッション効果
言いますが、画面的にも画質的にも「?」と感じてしまいます。

そこで、スクリーンにカーブを付けて
スクリーンの端側を光源に近くする事で
観客の目の「感覚」的には、フラットに
見える(感じる)映像の投影になるように調整しています。

だから映画を見ていて、カーブしてるとは逆に感じません。

なので見るのには、スクリーンをカーブさせることで
ピンクッション効果を緩和しているスクリーンがベストです。

ただ、小さいスクリーンや投影される
内容では、平面でも違和感は其れほど無く
人間の目と言うよりも、が修正してくれます。

例えばプレゼンに使うスライドを平面に
投影しても、表などは四角(長方形)だと
思い込んで居るので、左右の辺が少し
歪んでいても、まったく気にはなりませんし
表の中身の数字が大事で、フレームは重要では無いために内容的にも気に成りません。

■まとめ

スクリーンの色は、ホワイトもシルバー
在りますが、現在のシルバーは3Dを上映する
スクリーンに殆ど変って居て、昔のとは異なるシルバーです。

平面か曲面か?も、両方存在しますが
大きなスクリーンは、まず曲面であり
ワイド画面は、曲面で見るのがベストです。

なので、最近の大きなワイドテレビ
テレビでも、曲面になっているくらい
人間の目は左右に強く、敏感だという事です。

あまり意識する事が無い事だと思いますが
映画館に早く入ったり、ENDクレジット後に
スクリーンの色や曲面を見てみてください。

そして、帰りには鳥のフンや犬のフンに
注意して帰ってください☆

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