お薦め名画「スピード 」
映画銀幕パークのジョージ松田です。
今回の御薦め名画は
スピード
です。
ダイ・ハード1988年以後、ハリウッドの
アクションモノで、大ヒット作が
出なかった時期に、新たなスター
キアヌ・リーブス 主演で大ヒットが産まれた事から
アメリカと、日本の公開に半年もの
差がありますが、日本でも大ヒットする
作品になりますが、そのベースには
多くの日本関連の要素がある部分も
書いてみたいと思います。
■黒澤明発>ロサンジェルス行
スピードは、バスがスピードの数値で
爆発すると言う制限のサスペンスを
柱にした作品で、大ヒットした映画です。
今では、ドラマなどの1トリックとして
乗り物にスピードの制限と爆発は
説明を略して使われる、1脚本アイテムに
なっている程、メジャーになっています。
ですが、その大元は脚本のグレアム・ヨストが
黒澤明原案の暴走機関車を見て、20マイル以下
になると爆発するバスにすると面白いのでは?
と思いつき、その後50マイル以下に変更した
のが、このスピードの柱になっています。
なので脚本は、このメカニカルトリックは
グレアム・ヨスト、会話の部分は
ジョス・ウェドンが書いて、ドラマ化した
アクションサスペンスになっています。
勿論、このアイディアは「バス」なので
大陸の中央など、何もないところでの
暴走は、あまり意味が無いので
その舞台を、ロサンゼルスに設定します。
この許可がおりるのが、ハリウッドの凄い
ところですが、撮影1993年9月7日に開始
ロサンゼルスの道路を封鎖し2~3日では無く
時間帯も制限があるものの12月23日までの
長い期間撮影が続けられ、多くの市民が協力し
誕生した数々のカットは、リアルで在ると
同時に信じられない画の連続で
ハリウッドでないと出来ないロケーション
ですけども、この封鎖の意味を後で知る
市民は、この映画を楽しめ事から
また次作の封鎖で、文句は言いつつも
また許可が出て、協力してもらえる事になります。
渋滞するハイウエィだけは、当時工事中だった
カリフォルニア州のインターステイト105と
インターステイト110を使用して撮影されますが
現場で監督が、まだ道路がかかっていない
箇所の空間に気づき、バスジャンプシーンが
追加されたるなど、ロケ現場からの変更など
フレキシブルな製作体制が、スピードの
面白さを生み出しています。
その結果、アメリカ国内で約1億2,000万ドル
全世界で約3億5,000万ドルの興行収入を記録
ダイ・ハード以降低迷が続いていたアクション
ものに、新たな風を吹き込み
1995年のアカデミー賞で2部門を受賞するなど
世界的な規模で高く評価を受ける事に成ります。
日本の劇場予告には、そのままダイ・ハード
との比較がクレジットされました。
スピードの映画テーマ曲は、映画を見て無い
人でも耳にする程、多くのテレビやラジオで
の「緊迫」した状況に仕様され
今でも、多くの再現ドラマやバラエティで
使用される曲になっています。
■国際的スターキアヌ・リーブス
キアヌ・リーブスと言う俳優は、このスピードで
世界的に知られますが
キアヌは、元々日本のサニー・チバ(千葉真一)の
大ファンで、サニー・チバで育ったと公言する程
日本のアクションスターが、俳優としての彼の中に
あり、緊迫した場面での対応や表情などに
その公言の意味を見つける事が出来ます。
この作品以後、今までにないハリウッドのスターに
多くの女性ファンが、熱狂しますが
アメリカメディアで、キアヌの性的指向は
ゲイ、バイセクシャルで、ゲフィン・レコードの
社長と同性結婚などと報道されたことから
肩を落とします。
今でも、この報道を信じてる方もいる程ですが
キアヌは、弁護士を立てるほどじゃない、と
笑ってノーコメントを通した部分は、シッカリ
報道されてなかったり、受けとめてられていません。
キアヌは、女性の恋人ジェニファー・サイムとの間に
1999年子供が出来ますが、死産してしまう悲しい
出来事があり、この事からも独身のままなのですが
その悲しい出来事が、あまり知らされないのは
配慮だとも思いますけども、誤解している方には
まだ独身なのは、そういう事かとと言う変な裏付けに
なってしまっています。
また、映画リトル・ブッダでゴータマ・シッダールタ
を演じた事から仏教に関心はあると言いますが
無宗教であると言う、アメリカ的には少し変わった
日本人的な面があり、映画以外でも日本に来たり
鈴鹿8時間耐久レースで、スターターとしてフラッグを
振ったり、鈴鹿のトークショーにも出ています。
日本のラーメンが好きな事から、来日すると
有名な店舗に突然訪れる国際的スターなので
誤解している方は、書き換えてもらえればと思います。
■スピードモデル
この映画で、思わぬ商品が世界中で売れ出し
日本でも、多くの方が買い求め、今でも
人気のモデルが、日本のカシオ製腕時計のスピードモデルです。
ですが、カシオにはスピードモデルなんて言うのは
ありません。
ですけども、カシオの腕時計を扱う店舗で
スピードモデルを、見せてくださいと言えば
普通に出て来ます。
カシオ的には、5000、5600系モデルの事で
正式名称にすると、映画に%を取られるので
それは、メーカーサイドは言いません。
あくまで、御客さんがニックネームとして
使用しているにすぎません。
映画としては、現実のSWAT隊員に使用している
隊員が多い事から、小道具として採用している
との公表から、更にSWATや、ポリス関連グッズの
マニアも買える装備品として求めた事から
人気の日本製腕時計として、広く世界に知られます。
このスピードのジャック(キアヌ・リーブス)の
モデルは
カシオ「G-SHOCK」DW-5600シリーズ
BASIC FIRST TYPE DW-5600E-1Vでした。
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■まとめ
このスピードの予告を、劇場で見た方は
影武者や、地獄の黙示録などと共に
印象的な曲がつけられていました。
松田優作ファンの方は、時々語る事ですが
スピードの予告のBGMにはブラック・レインの
曲が使用されていました。
それは、スピードの監督ヤン・デ・ボンが
ブラック・レインで撮影を担当していたからと
言われますけども、それが理由なのかは
ハッキリしていません。
今では多く使われるアイディアですが
制限速度の初の作品は、アナログで撮られた
積み重ねの作品なので、今見ても空気感で
伝わる緊迫感は、未見の方は是非見て観てください。
![]() 時間 : 1 時間 56 分 ASIN : B008CDAZ1G 詳しく見る。 |
■作品データ
監督 ヤン・デ・ボン
脚本 グレアム・ヨスト
製作 マーク・ゴードン製作総指揮 イアン・ブライス
音楽
マーク・マンシーナ
ビリー・アイドル主題歌
『Speed』ビリー・アイドル撮影 アンジェイ・バートコウィアク
編集 ジョン・ライト
配給 20世紀フォックス公開
アメリカ合衆国 1994年6月10日
日本 1994年12月3日上映時間 115分
製作国 アメリカ合衆国
製作費 $30,000,000
興行収入
アメリカ合衆国 $121,248,145
世界 $350,448,145配給収入 日本 45億円
■キャスト
ジャック キアヌ・リーブス
ペイン・ハワード デニス・ホッパー
アニー サンドラ・ブロック
マクマホン ジョー・モートン
ハリー ジェフ・ダニエルズ
スティーヴンス アラン・ラック
ジャガーの持ち主 グレン・プラマー
ノーウッド リチャード・ラインバック
ヘレン ベス・グラント
サム ホーソーン・ジェームズ
オーティズ カルロス・カラスコ
テリー デヴィッド・クリーゲル
カミノ夫人 ナツコ・オハマ