映画のチケット料金DATA

2021年11月6日

映画銀幕パークジョージ・松田です。

映画の「歴代」1位とは?

歴代興業1位!などの数字は、営業的にも使用されたり
大ヒットしています。という証明的に記載されます。

本当は、実際には歴代の映画を一律で比べても…
簡単には比べられない「数字」です。

例えば終戦直後はデータが無かったり、娯楽自体が
よほどの余裕が無いと楽しめるモノでは無かったので

1955年映画チケット料金の平均が「63円」でしたので
1800円だと、28.5倍もの金額です。
*第二次世界大戦1939年~1945年

つまり、仮に100人でも 6300円180.000
数字には開きがありますから、チケット料金が高い方が
歴代1位に近いのは、当然と言う事になります。

この辺りの映画のチケット料金を、多角的に残って居る
データの範囲で、チェックしてみたいと思います。

封切館とは?

封切館と言う事は、略死語ですよね(^^:

封切館と言うのは、レンタルビデオ店で言う「新作」です。

レンタルビデオ店も、直ぐに知らないと言う事になるの
かもしれてませんが・・・

なので「新作」時期を過ぎると「準新作」のように
2本立て、3本立てという用に、1本の料金で複数の映画
見られるようになります。

更に、「名画座」と言うような名前の映画館では
もっと、過去の名作映画を上映していました。

ビデオなどソフトが無い時代は、見たい映画があると
雑誌などで探して、遠くの知らない街の映画館まで
見にいったりするしか、方法がありませんでした。

それはそれで、楽しくもあるのですが・・・
今だとめんどくさいて言う事になるんでしょうね。(^^:

洋画と邦画の値段が違う?

昔は洋画の方が映画館でも違いますが、料金が2倍近く
高い料金と言う時代もありました。

これは米ドルが、今は簡略的に計算する場合

1ドル=100円

で、ザックリ計算しますよね。

ただ、1971年までは

1ドル=360円

と言うのが固定だったんです。 変動すらしません。

つまり約3倍ですよね。

その為に、洋画邦画よりも料金が高いと言う時代が
ありました。

その部分だけクローズアップしても、日本の洋画と
邦画の「歴代」は、均一に比べるのは厳密には
正しくはありませんね。(^^:

映画チケット料金

料金*右側が封切館料金
1955年 63円~130円
1956年 52円~140円
1957年 52円~160円
1958年 64円~170円
1959年 65円~170円
1960円 72円~200円
1961年 85円 ~230円
1962年 152円~260円
1963年 151円~300円
1964年 178円~350円
1965年 203円~350円
1966年 210円~400円
1967年 236円~400円
1968年 252円~450円
1969年 295円~500円
1970年 324円~550円
1971年 366円~600円
1972年 411円~700円
1973年  500円~800円
1974年 631円~950円
1975年 751円~1000円
1976年 825円~1100円
1977年 923円~1300円
1978年 961円~1300円
1979年 958円~1300円
1980年 1009円~1400円
1981年 1093円~1500円
1982年 1093円~1500円
1983年 1092円~1500円
1984年 1114円~1500円
1985年 1118円~1500円
1986年 1116円~1500円
1987年 1120円~1500円
1988年 1118円~1500円
—–シネコン移行期—— —–シネコン移行期——
1991年 1700円
1993年 1800円
2000年~2018年 1800円

 

日本人は映画好き?

世界配収1位!とかも営業コピーで見たりしますし
日本には、沢山の海外スターや監督が来ますよね。

その要因の1つは、日本の配給収入が大きいからです。

では、日本人は多くの人が映画館に行っているの
でしょうか?

例えば、日本1800円の料金なのに対して

ロシアや韓国は、日本円で約700円と半分以下です。
人口の多い 中国では約450円
インドでは約100円と、18倍もの違いがあります。

もちろん、1800円でも成立する経済力があると
言う面もありますね。

ただ単純に、合計金額で比べると=多くの人
見てくれている事とは同じにはなりません。

世界各国の映画料金

料金*約(レート)
インド 100円
南アフリカ 250円
中国 400円
タイ 450円
ブラジル 550円
シンガポール 600円
ロシア 700円
ポルトガル 700円
韓国 700円
アメリカ 800円
フランス 850円
イタリア 900円
イギリス 950円
カナダ 1000円
ドイツ 1000円
オランダ 1100円
オーストラリア 1200円
スウェーデン 1700円
ノルウェー 1700円
日本 1800円

まとめ

映画のチケット料金は、必ずしも一律に比較するのは
厳密に言えば難しいと思います。

大ヒット中!などの置き換えくらいに歴代NO.1!などを
目安にするのは、良いと思いますけども
実際は、同一の比較では無い部分もある事を解って
おきましょう。

また、近年での比較などで、A作品はB作品よりも
ヒットしたなど「ヒット」の目安としていても
今後も出て来る数字なので、判断材料にするのも
間違いでは無いと思いますが、目安です。

映画のチケット料金は、見る方は安い方がいいですが
良い映画を作って貰うには、安すぎても
次作が、つまらない作品になって良い事では無いので

そのバランスが難しいところですけども

多くの人が、映画館に見にいく事も1800円
約20年キープされているように、値上げに繋がらない
事にもなるので、是非、見たい映画は劇場で見るように
すると、映画ファンにもプラスに働くはずですので
劇場に足を運んでください。


Amazonプライムビデオ
詳しく見る。
*配信は予告なく変更する場合があります。



 

Posted by J.MAZDA