お薦め名画「トップガン」

2021年10月21日

映画銀幕パークジョージ松田です。

今回の御薦め名画は

トップガン」です。

トム・クルーズの出世作で、世界的に大ヒット
した有名な1986年の映画で、社会現象を起こした作品です。

■予告から段違い

トム・クルーズは、勿論まだ今ほどの
ネームバリューが無いので

トップガンも、80年代の公開差があり
アメリカでは1986年5月の公開でしたが
米ソ冷戦の中で、空前絶後の大ヒットになり…

公開差を悔やんでる感じが
メディアに露出していましたが
日本は半年以上遅れての12月の公開でした。

当然、映画ファンはブーイングでしたけども…

もう笑ってしまったのが、劇場の予告では
全米NO.1スーパーヒット作品として紹介しつつも…

5月に公開されているのに、差を
少しでも小さく見せようと
「今夏」と、アメリカで夏から
公開されたように勘違い出来るような
宣伝文句にしていました(^^:

その、・・・宣伝は別にして

トップガン予告が劇場で上映
されるようになった「夏」には
多くの人が…予告の頭10秒
アゴが外れる(なんで)くらいの衝撃を受けます。

当時のドキュメントやニュースでも
アメリカの空母の甲板に三脚を置いた画像も

F-14トムキャットの姿も見た事が
無かったのと、それがリアルな本物
映像である事は、一瞬で解る程の
空気の違う映像で、当時の戦争モノの
映画の映像を完全に、作りモノに
押しやる10秒で、それは圧倒的でした。

その為に、予告のド頭に持ってきてる
のですが、まんまと其のリアルは成功します。

何故か?前売りが売れずに恋愛モノ
舵を切ったら売れたとも言われますが…?
恋愛要素はありますけども…

そうでは無く、この予告の10秒
リアルが、百聞は一見に、で
説明しきれない、まったく違う映像で
海外大ヒットしていると言う
事から、話題が広がったと個人的には認識しています。

現に、劇場は男性率が高く
カップルで見に行く人は少なく
劇場で当時見たと言う女性は
日本でも、スーパー大ヒットですが
廻りに居ないのでは無いでしょうか?(^^:

■大ブーム

トップガンは、日本では12月6日
公開だった事から季節的に意外な
経済効果を産む事になります。

劇中でトム・クルーズが着ていた
フライトジャケットは何だ?と
言う事に成り、ミリタリーショップ
MA-1を買って、街中を歩く男子が増え始めます。

今でこそ、ミリタリーファッション
ストリートファッション1ジャンルなっていますけども

当時は、軍用と解かるような
服でを歩くような人は
一般的には、そうとう変わった人でした(^^:

ですが、この映画で一機に市民権を
得る事になって、クリスマス
お正月にかけて、MA-1が売れ続け

1月に入ると、MA-1風の安価な
ジャケットが、普通のショップの最も目立つところに並び

F-14の写真などやプラモデル
などと一緒に展示され
デパートでまで販売される社会現象になります。

今でも、本物のMA-1MA-1的モデル
様々なブランド、ノンブランドから
発売され、女性でもファッション
アイテムとして着るようになってしまいます。

…そんな映画は、今までトップガン以外には知りません。

■戦闘機・空母のレンタル料

トップガン以前の映画の場合は
通常は、戦闘機は旧式のモノや
特撮ですが、冒頭の背面飛行
以外は、全てアメリカ海軍
戦闘機を飛ばして撮影されています。

空母戦艦なども、
近くに撮影に使用する部分を
木材などで作り、本物に見せます。

タイタニックの船や、邦画の
男たちの大和(2005年)なども
尾道市向島町に原寸大のセット造って撮影しています。

ですが、トップガンのリアルは
アメリカ海軍が全面協力で
戦闘機も、空母も本物なので
使用料として約2億円をペンタゴンに
支払って撮影しています。

アメリカ海軍は、更に予想を上回る効果が起き…

現実の海軍に入隊する若者が
増えて、劇場の側に入隊用のブースを設けた程でした。

今でも、海軍にはトップガン
見て入隊したと言う人が多くいます。

■ミサイルは2発?

映画の中では、ミサイル何発も放たれていますが

実際には、アメリカ海軍からは
F14のミサイル2発だけと制限されていました。

もろもろ2億だと、それくらいなんでしょう(^^:

ですが、リアルに拘るのと
まだCGは使えない年代なので
監督のトニー・スコット
その2発のミサイル発射場面様々なカメラで撮影して

その2発を、複数に見せるように使いまわしています。

なので、映像ソフトなどで
よ~~~く、見比べてしまうと
2回のどちらかのパターンで発射されています。

こういうのバンクカット
言いますが、予算の掛かる
怪獣が、石こうのビルを破壊
するなども、いろいろな角度から
撮影して、複数のビルを壊している
ように見せたりする、昔からの工夫です。

■トップガン・グース

F-14トムキャットなどは
撮影的には、実物のF-14のコクピット
ロデオマシーンのように動く
部分的モデルで撮影していますが

俳優は実際のF-14トムキャットの後部席で
訓練飛行を体験し、実際の飛行
中での撮影も、多数行っていますが
殆どの俳優は、…吐いてしまいました。

ですが、ただ1人グースを演じた
アンソニー・エドワーズだけは
吐かずに撮影を終えた事から
撮影的には、彼がトップガンでした。

逆に、現実にリアルなリバース
遭遇したスタッフは、リアルな
戦闘機を使わなかった…
もう1つの理由を実感する事になりました。

■アート・ショールに捧ぐ

日本では、略記載されませんが
ハリウッドでは、いろいろな種類の
スタントマンが居ますけども

航空機のスタントマンと言うのもあり
多くの資格を持った人が居ますけども

このトップガンの中でも、スタント
パイロット
アート・ショール
飛行シーンを、いくつか担当する中で
フラットスピン状態から機体を
安定させることが出来ずに、太平洋
突っ込みクラッシュで54歳で命を落としています。

よく、水面コンクリートのよう
だとは言いますが機体もバラバラ
アート・ショールの遺体も発見出来ませんでした。

その為に
アート・スコールに捧げる。とされる
上映や記載もあるので、日本のファン
にも、是非尊い犠牲が在った事を覚えて
おいて貰えたらと思います。

■まとめ

トップガンは、アメリカ
日本他でも、大ヒットしましたが

トム・クルーズが、続編製作
作品イメージが薄くなる事を警戒して
続編製作権を買い取っていたので
映画会社からの続編は、実現せずきましたが

30年以上経って、トム・クルーズ
続編を企画・製作を決定

トップガン マーヴェリック
製作しましたが、新型コロナの
影響で公開延期されています。

その前に、是非見た事がある方も
未見の方も、見返しておくと
更に、楽しめる要素が増すと思いますので
是非チェックしてみてください。

トップガン [Blu-ray]
JAN: 4988102774493
時間: 110 分
詳しく見る。

■作品データ

監督 トニー・スコット

脚本
ジム・キャッシュ
ジャック・エップス・Jr

製作
ドン・シンプソン
ジェリー・ブラッカイマー

製作総指揮 ビル・バダラート

音楽 ハロルド・フォルターメイヤー
ジョルジオ・モロダー
撮影 ジェフリー・L・キンボール

編集
ビリー・ウェバー
クリス・レベンゾン

配給 パラマウント / UIP

公開
アメリカ合衆国 1986年5月16日
日本 1986年12月6日

上映時間 110分

製作国 アメリカ合衆国

製作費 $15,000,000 (概算)

興行収入
$176,650,237

70.9億円 日本
$353,816,701[1] 世界

配給収入 39億5000万円

 

■キャスト

ピート・”マーヴェリック”・ミッチェル – トム・クルーズ
シャーロット・”チャーリー”・ブラックウッド – ケリー・マクギリス

トム・”アイス”・カザンスキー – ヴァル・キルマー
ニック・”グース”・ブラッドショウ – アンソニー・エドワーズ
マイク・”ヴァイパー”・メットカーフ – トム・スケリット
リック・”ジェスター”・ヘザーリー – マイケル・アイアンサイド
ビル・”クーガー”・コーテル – ジョン・ストックウェル
レオナルド・”ウルフマン”・ウルフ – バリー・タブ
ロン・”スライダー”・カーナー – リック・ロソヴィッチ

サム・”マーリン”・ウェルズ – ティム・ロビンス
マーカス・”サンダウン”・ウィリアムズ – クラレンス・ギルヤード・Jr
リック・”ハリウッド”・ネヴン – ウィップ・ヒューブリー
トム・”スティンガー”・ジャーディアン – ジェームズ・トールカン
キャロル・ブラッドショウ – メグ・ライアン
チャールズ・”チッパー”・パイパー – エイドリアン・パスダー