お薦め名画「タッカー」

2021年10月22日

映画銀幕パークジョージ松田です。

今回の御薦め名画は

タッカー」です。

この映画は、意外にスターウォーズ
ジョージルーカス映画と認識している映画ファンも多く

ルーカスが、クルマレースが好きな事や
ルーカスの作品のショーなどの紹介本に
ラインナップされる事から

監督もジョージルーカスだと勘違いして
いたりしますけども、監督はゴッドファーザー
フランシス・フォード・コッポラです。

そのタッカー1988年公開時の
様子も含めて掘り下げてみたいと思います。

■実話のコメディ

タッカーは、アメリカでは
伝記コメディドラマ映画」に分類されます。

日本では…何その分類?

と言う感じで、おそらく
コメディと、伝記と言うのがマッチングしない

伝記は、まじめに語ろうよ。

的な、真面目な日本人気質が
受けつけにくいジャンルかと思います。

ですが、けっこう人間の人生
振り返ると笑えるとか、こっけい
だったりするもので、真面目に語れば
暗いエピソードも、本人や身内が
自虐的に語ると、日本人でも笑えるように

良いか、わるいかは別にして
称えつつも、こっけいに語り伝える文化
個人的には、わるく無いと思い好きです。

タッカーは、自動車の名前

開発者のプレストン・トマス・タッカー
名前の一部でもある実話で、1940年代に
速く美しく、安全な乗用車を開発し
世界一の広さを誇る工場を手に入れるも
たった*50台作られただけでした。

なのに、47台も現存している不思議なクルマです。
*製造の原型車を入れると51台

コレが、こっけいに描くベースになっているので
軍需工場を経営していたタッカーが、速さは
必要無い戦車も、凄い速い戦車を作ってしまったり

劇場でも笑いが起きてた場面としては
戦場が望まない、独自のクルマへの考え
貫く人物であるシーンでは、続々と戦車を抜いて
走って行ってしまう様子が、かなりコミカル
描かれていたので、日本でも普通に笑ったり
面白かった場面として、覚えている方も多いと思います。

■消えたミュージカル・タッカー

タッカーは、フランシス・フォード・コッポラ
幼少期からタッカー自動車に関する映画を想像し
1960年代UCLAに通っていた時に、タッカーの
生涯に基づいた映画
コンセプト構想します。

1973年コッポラタッカー映画の製作活動を
開始し、マーロンブランド主役で進めて行きます。

ミュージカル映画の要素を入れた形にする計画
音楽を用意し、1976年タッカーエステートから
権利も購入します。

マーロンブランドに加えて、ジャックニコルソン
役について話し合い、バートレイノルズも検討しますが

タッカーへの資金提供は、コッポラの制作会社
アメリカンゾートロープが、2本の映画の興行で
失敗してしまい、破産申請して消えてしまいました。

■監督と製作総指揮

アメリカン・グラフティでは、監督
ルーカスで、製作コッポラでしたが

タッカーは、逆にコッポラ監督
ルーカス製作です。

製作は、日本で言えばプロデューサー
プラス、フィルムの編集権利を持って居ます。

マーロンブランドで、ミュージカル映画
しようとしていた、コッポラの案
ルーカスが投資してミュージカル要素排除して

1986年に、マイケル・ジャクソン
キャプテンEOの制作中に、タッカーの映画
復活させるようと話して、ILMの使用を提案

ラビリンスハワードダックの商業的な
失敗の後なので、コッポラルーカス
協力に疑念を抱いていましたが、ルーカス
2400万ドルの予算を出して製作されています。

2人は、友人であり、5歳コッポラが上
なので、やや師弟関係のような間柄で
アメリカ映画の製作は、編集の権利を持つので

スターウォーズなどは、ルーカス
コッポラに知られないように製作して
いるなど、縦横の繋がりがビジネス的
面が多いのですが、スピルバーグを含め
友情的な作品を送り出している映画人でもあります。

■まとめ

オリジナルクルマ47台は、はまだ存在して
いる事から、21台映画に協力していて

クラシュのシーンには3台は、レプリカが用意
されています。

実際には、映画のような組み立てライン
1つも無く、実際には5人の子供がいましたが
映画には4人しか出て居ないなどの指摘が
後々在りますが、1980年代に解かる範囲での
再現と、映画としての部分は少なからずあります。

何より、このコメディの要素は、まだ無い
クルマに3大メーカーが、恐れた事と
タッカーのクルマが、良過ぎた事で50台しか
造られずに終わってしまう、皮肉な点が
最も重要なポイントで、47台もが

クルマを愛する人が、大事にしている事が
このタッカーが、いかに素晴らしいクルマ
だったのかので、この映画の御蔭で
知った人も含めて、コレからも大事にされる
クルマだと思います。

その現存する中の1台は、日本トヨタ
自動車博物館に展示されていますので

この作品を見た方は、是非肉眼でも
映画化される程の50台のうちの1台も見てみてください。

 

■作品データ

監督 フランシス・フォード・コッポラ

脚本
アーノルド・シュルマン
デヴィッド・サイドラー

製作
フレッド・ルース
フレッド・フックス

製作総指揮 ジョージ・ルーカス

音楽 ジョー・ジャクソン
撮影 ヴィットリオ・ストラーロ
編集 プリシラ・ネッド

製作会社
パラマウント映画
ルーカスフィルム

配給
アメリカ合衆国 パラマウント映画
日本 東宝東和

公開
アメリカ合衆国 1988年8月12日
日本の旗 1988年10月29日

上映時間 110分

製作国 アメリカ合衆国

製作費 $23,000,000
興行収入 $19,652,638

 

■キャスト

プレストン・T・タッカー ジェフ・ブリッジス
ヴェラ・タッカー ジョアン・アレン
エイブ・キャラッツ マーティン・ランドー
エディ・デイーン フレデリック・フォレスト

ジミー・サクヤマ マコ岩松
アレックス・トレムリス イライアス・コティーズ
ハワード・ヒューズ ディーン・ストックウェル
ベニントン ディーン・グッドマン
ファーガソン上院議員 ロイド・ブリッジス
マリリン・リー・タッカー ニーナ・シーマツコ
プレストン・タッカーJr クリスチャン・スレーター

 

タッカー 4Kレストア版 [Blu-ray]
JAN: 4562474202824
時間: 110 分
詳しく見る。



 

名画

Posted by J.MAZDA